ロードバイクメーカーのカーボン使用ロードバイク特集

ロードバイクで、最近は軽さに拘ったカーボン素材のロードバイクが出て来ています。
メーカーによって製法や使い方が異なっているため、カーボン使用のロードバイクの特色が異なります。
更にはメーカーの中のラインナップによっても、全てのパーツに使われているモデルや一部のパーツに使われているモデルがあります。

今回は、カーボン使用のロードバイクを紹介していきます。

カーボンロードバイクはなにが良いの?

ロードバイクの素材に悩んでいるのならカーボンがおすすめです。

一番の利点は何と言ってもその軽さにあります。

素材のままだとクロモリが約7.8、アルミが約2.7、カーボンは約1.6と最も軽く、また出来上がった自転車を比べても、他の素材が10kgに達するのに対し、カーボンは7~8kg程度で済むのです。

軽いと荷物運びが楽になりますし、上り坂を通るなら少しでも軽い方がスムーズに進めます。

さらにカーボンは衝撃を吸収しやすく、荒れた路面を通っても、あまり気になりません。
クロモリも負けてはいませんが、砂利道などを通過する時の細かい振動は取れないので、やはりカーボンに軍配が上がります。

そして最後のメリットは、メーカーで売られているものに限らず、どんな形のフレームでも作れてしまうことでしょう。

金属ではないので、好きな種類を選んで組み合わせるだけではなく、固さやしなり具合も自分の好みに合わせられます。

オーダーメイドは、設計が難しいという難点はありますが、自分自身が思い描くフレームを作れるというのは、こだわる人にとっては嬉しいはずです。

自由に作れる分、出来上がりはビルダーの腕によるとも言えますから、まずは試乗から始めましょう。

カーボンロードバイクのデメリットは?

便利な素材なので、カーボンを使用したロードバイクを売っているメーカーも多いですが、もちろんデメリットも存在します。

まずは値段が高いことが挙げられます。

高品質のものは、高額であるというイメージは、決して単なるイメージではなく現実なのです。

そのため、数ある素材の中でも手を出しにくいと認識されています。

また、カーボンは炭素を集めて作った繊維が元になっているので、どこかにぶつけたり、うっかり落としたりすると傷が付き、それをきっかけにあっさり故障してもおかしくないほどの脆さを抱えています。

特に、レース目的で製作されたものは、強度が限界まで引き下げられています。

高くて軽いフレームは、慎重に取り扱って下さい。

最後は、アルミやクロモリにも当てはまることになりますが、好きなように設計出来るカーボンは、フレームの良し悪しの差が露骨に現れます。

もし、高めのカーボンフレームに試乗出来るチャンスがあったら、是非乗っておきましょう。購入や製作の決め手になります。

ネット上や広告などの宣伝はあまり当てになりません。

やはり、自分の手と目でしっかりと確認することが大切で、店員や専門家の意見をその場で聞いてみるのが、一番良い方法だと思われます。

カーボンロードバイク等も扱うメーカーのスペシャライズド

ロードバイクをメインに売り出しているメーカーは色々存在します。

今回は、その中から「SPECIALIZED(スペシャライズド)」を紹介したいと思います。

スペシャライズドは、アメリカに籍を置いている総合自転車メーカーで、ウェアやヘルメットなどの付属品も作り上げています。

フレームの種類もカーボン、アルミ、クロモリと豊富で、長年培ってきた技術とノウハウによってあらゆるモデルを生み出し、販売しています。

世界中で、初めてマウンテンバイクを量産した会社としても有名です。

他の人と違うメーカーのものに乗りたいなら、スペシャライズドが最適でしょう。

性能面は申し分がないですし、荒れた路面や上り坂など、どんな場所でも乗りこなせます。

スピードに特化したタイプや、乗り心地の良さに重点を置いているタイプもあるので、好みに合わせて選べますよ。

日本のユーザーは少なめですが、その性能は折り紙付きです。

特に「Tarmac Sport」は、会社が開発したオリジナルのカーボンを使っており、平地や下り坂でどんなに速度を上げても、バランスを崩すことはなく、逆にヒルクライムなら重さを感じず、スムーズに登り切ることが可能です。

急カーブを曲がる際のハンドリングや、長距離の走行も苦になりません。

実に万能な働きを見せてくれます。

日本のメーカーのアンカー

ブリジストンという名前は、誰もが聞いたことがあるかと思われます。

自動車のタイヤを造っているメーカーの名前ですよね。

ですが実は、自転車を製作している会社としても名を知られていたりします。

なおこのメーカー名についてですが、海外の会社というわけではなく、創業者の名字である「石橋」を「石」と「橋」に分け、それぞれを英語名にしてからくっつけたものです。
この会社から「アンカー」という、スポーツタイプのバイクを専門に扱うブランドが生まれました。

製品は、どれもあらゆるテストを通過した高品質のものばかりを揃えています。

海外でもロードバイクを扱っているところは多いのですが、あえてアンカーの名前を挙げるのは、日本人向けに造られているという点に尽きます。

男性だけを対象にするのではなく、女性でも乗りやすいタイプも販売しているので、小柄な人でも乗ることが出来ます。

海外製のものはしっくり来ないという人は、是非アンカーの製品を試してみてはいかがでしょうか。

おすすめは「RL8 EQUIPE」です。
フレームとフォークにカーボンが使われているので、長距離や上り坂でも苦痛を感じないで走り抜けられます。

カーボンロードバイクをメインに扱うメーカーのスコット

ロードバイクを買いたいけれど、どのメーカーにすれば良いのかが分からない。

そんな時は「SCOTT(スコット)」がおすすめです。

1958年に、スキーのストックを開発する会社としてアメリカに設立されましたが、1978年には、ヨーロッパ市場をターゲットにすると同時に、本社をスイスへと移しました。

そして1989年、ツール・ド・フランスで見事勝利したグレッグ・レモン選手がスコットで作られたハンドルバーを使っていたことから、自転車の製造メーカーとしても広く知られるようになったのです。

スコット製のロードバイクには、非常に軽いカーボンフレームが使われています。

オリジナルの開発技術を上手く使いこなし、耐久性を上げながら、しかし重量は数gまで落としたロードバイクは、あらゆるレースでいくつもの好成績を取っています。

2004年に「CR1」というモデルが、世界中で最も軽いフレームだと認められたことをきっかけに、スコットは卓越したカーボンの加工技術を持つと見なされるようになりました。
それ以来、カーボン製の自転車に関しては他の追随を許しません。

カーボンとは炭素で作られたプラスチックで、強度と軽さに優れているため、飛行機の翼、ゴルフクラブ、釣り竿などに使われています。

レース用の自転車には1990年辺りから使用されるようになり、今では、カーボン抜きでスコットのバイクは語れないと評されています。

アメリカのロードバイク専門メーカーのフェルト

「FELT(フェルト)」とは、ドイツにあるロードバイクのブランド名ですが、日本ではあまり馴染みがありません。

設立されたのは1994年と、わりと最近です。

創業者の一人であるアメリカ人のジム・フェルトさんは、トライアスロンに出た際、フレームを試作したことから自転車の世界へと入っていきました。

しばらくして、フェルトさんが作ったバイクに乗った選手がトライアスロンで優秀な成績を取ったため、広く名前が知れ渡るようになりました。

そしてドイツ人のマイケル・ミュルマンさんと共にフェルトを創ったのです。

フェルトは「世界最高の自転車を生み出し、世の中に送り出すこと」をモットーとしているメーカーです。

取り扱う自転車の種類は幅広く、どんなレースでも活躍出来るものを開発しています。

日本では、シンプルなロードバイクという認識ですが、プロも愛用するくらいの品質で、性能面も問題はなく、それでいてあまり値段は高くないという有り難さがあります。

乗り心地も良く、初めて乗るという人でも安心して乗りこなせます。

おすすめは「F4」というモデルです。
フレームはカーボンで出来ており、どんな場所でも安定した走りが期待出来ます。

レースなどに参加を考えている人にぴったりですよ。

カーボンロードバイクを扱うメーカーは多い

今回紹介したメーカーやモデルは、ほんの一部です。

紹介したくてもしきれない程の数があります。

また、カーボンに限らず色んな素材をメーカー特有の製法を行って、衝撃吸収性に特化させているところもあれば、軽量化にこだわっているメーカーもあります。

メーカーのこだわりを詰め込んだモデルはやはり高価ではありますが、いつかは乗ってみたいと憧れますね。