最近体重が気になり始めたから、何か運動をしよう!そういえば、昔乗っていた自転車があるからそれに乗ろう!と久しぶりに自転車を見てみると、鉄の部分にはサビがあり、サドルにはカビまで・・・
という方や、たまに乗っているけどカビが生えてしまった方など、サドルを買い替えるのではなく、自力でカビを落としたいと思っている方に、サドルのカビの落とし方をお伝えしていきます。
キレイにして気持ち良く乗れるようにしましょう!
まずはカビの種類を知ろう
自転車のサドルにも油断するとカビが生えますが、どんなカビが生えるのかは菌の種類や場所、生える条件などによって変わってきます。
対処をする前に、まずはカビについて知ることから始めましょう。
カビは大体、3万種類はいるとされ、新しい種類もどんどん見つかっています。
今回は身近に潜む、有名なカビをいくつかお教えします。
・黒カビ
その名が表すように黒いカビで、風呂場など湿気が多いところに生えます。
繁殖力も強く、アレルギーを引き起こすこともあります。
・青カビ
食べ物によく見られますが、種類次第では、家具や畳にも生えます。
これを利用したチーズが有名ですね。
・ススカビ
灰色がかった黒いカビで、綿毛のような見た目をしています。
その力は強く、プラスチックの腐食や、人体に入ると喘息が出る可能性もあります。
エアコンの中や、衣類などの布地に生えます。
湿気ていなくても、乾いた畳には、それを好むワレミアというカビが生えてきます。
青カビと同じく乾燥に強いタイプで、比較的気温が高いと発生しやすくなります。
また、発酵食品には欠かせないコウジカビの中には、生き物に悪影響を及ぼすものも存在します。
特にユーロチウムは、数年間と非常に長い時間をかけて増え続け、畳や絨毯はもちろん、室内の埃や塵に紛れ込んでいることもあります。
紙やガラスなどにも生えるので、掃除はこまめにしましょう。
自転車のサドルにカビが生える条件
自転車のサドルにカビが生えることを防ぐために、早いうちから対策を行ないましょう。
梅雨に入ってからでは遅いので、春から始める必要があります。
カビは、80%以上の湿度、20~30℃くらいの気温、大量の汚れ、そして酸素を好みます。
酸素はさすがにどうしようもないので、他の3つに気を付ければ、ぐっとカビが生える確率を減らせます。
発生しやすい時季は幅広いので、こまめに換気や掃除をすることで予防しましょう。
大体は次の通りです。
・11月~3月(結露)
・3~5月(春の長雨)
・6~10月(梅雨、エアコンの結露、台風、湿気、ダニの発生など)
・9~10月(秋の長雨)
ダニとカビは別物ですが、増える条件は似ています。
ただしどちらも、30℃を超えると徐々に勢いはなくなり、36℃以上になると増えなくなります。
また、温度が低すぎても生えてきます。
よく冷蔵庫にカビが生えたという話を聞きますよね。ここはダニとは違う点です。
ダニの場合は、もし冷蔵庫にいたら2週間ほどで死滅します。
空気中に含まれる水分(RH)が80%になってもカビは生えてきます。
そこに酸素が加わると、栄養を取り込むために菌糸を伸ばすのです。
自転車のサドルに生えたカビを退治!
もし自転車のサドルに白い斑点のようなものが出来ていたら、それは恐らくカビです。
軽く拭いただけでは落ちませんが、サドルのほとんどはビニールで作られているので、ハイターを付ければ綺麗に取れます。
単なる変色だった場合は、新しいサドルと取り替えて下さい。
柔らかいクッションタイプがおすすめです。
サドルだけではなく、それを覆うカバーの耐久性がいまいちですと、使っているうちにどんどん形が崩れていきます。
それに加えて、サドルとグリップに黒い汚れのようなものを見つけてしまうと、思わず肩を落としたくなります。
こんな時は、カビキラーの出番です。バスマジックリンでもいいのですが、新品ほどピカピカにはならなかったので、カビキラーの方がいいでしょう。
カビキラーをカビが生えている部分に吹きかけ、ラップで包み込んだら30分ほど待ちます。
その後にティッシュで拭いてやると、8割ほどのカビが一気になくなると思います。
湿気の多い日が続くと、どんなものにもカビが発生しやすくなります。
自転車をメンテナンスする際は、カビのチェックと掃除も作業に加えておきましょう。
自転車の革サドルはこまめに手入れを!
自転車のサドルにカビが生えないようにするには、こまめな手入れが一番です。
細かいところは、どのメーカーの製品かによって違いがあるようですが、大まかな流れは次の通りになります。
1.綺麗な雑巾を濡らしてよく絞ったら、サドルを外して拭きます。
2.裏にはオイルを塗ります。
3.表面には軽く塗り、乾いたら磨きます。
使うオイルは、メーカーから売られているものなら種類は問いません。
もしなければ、ミンクオイルやドロースオイルを使いましょう。
これらは革を馴染ませ、傷が付くのを防止する役割があります。
ですからサドルの裏にドロースオイルを塗り込み、馴染んできたら別のオイルを塗ると型崩れをある程度防げます。
指に軽くオイルを付けたら、少し厚く塗りましょう。
染み込ませることが目的なので、拭く必要はありません。
表面も同様に指でオイルを塗りますが、こちらはウエスで拭いて下さい。
変色しますが、気にしなくても大丈夫です。
このまま一晩、屋内に置いておきます。
次の日になったら、もう一度表面にオイルを塗って、拭き取って下さい。
これを3日ほど続けたら、今度はやはり3日の間、日の当たらない場所で寝かせておきましょう。
自転車のサドルは種類によって素材が違う
自転車のサドルは「座」と呼ばれる部分を、支柱に付いているクランプによって、左右のサドルレールを使って支えています。
レールを支柱に留める方法は何種類か存在します。座(腰掛ける部分です)は主に上皮、クッション素材、ベースの3つから作られています。
上皮には皮革、合成皮革、ライクラなどのポリウレタン繊維、ケプラーなどのアラミド繊維が使用されています。
女性向けのものには、可愛い模様を描くこともありますね。
この中でも革製のサドルは汗が染み込まず、衣服が擦れることも少ないので、サイクリングやスポーツタイプの自転車によく使われています。
ただ新しいものは硬いため、専用のオイルを塗り込んで柔らかくしなければいけません。
それからも、年に1回のペースでオイルを塗ると、柔らかさが保たれる上に、カビの発生なども防げます。大体500kmほど走ると馴染んできます。
クッションのような弾力のある素材を入れたサドルは、お尻への衝撃を和らげます。
主に街中用で、レース用のバイクは硬いサドルが多いようです。
ウレタンなどのジェルを入れたサドルは、クッションと同様の働きをするだけではなく、筋肉や神経に掛かる負荷を分散させて、痛みを減らしてくれます。
どれだけ効くのかは人によりますし、走る距離によっても変わります。
ジェルには決まった形をしているものとそうでないものがあります。
前者は、へこんでもすぐに元の形に戻りますが、後者は形が残ります。
サドルのカビを落とさずに買い替える人へ
自転車のサドルにカビが生えた時、取り除かないで新しいものに取り替える場合のおすすめをいくつかご紹介します。
・ジェルサドル
クロスバイクの定番です。
ポリウレタンなどで出来たジェルが詰まっているので、座り心地が柔らかく、お尻に伝わる衝撃を緩和してくれます。
ゆったりとサイクリングを楽しみたい人に最適です。
・スプリットサドル
お尻を載せる部分がアルファベットの「V」のように分かれています。
ペダルを漕ぐと、同時にサドルも動く性質を持つのでレース向きのサドルですが、通勤や通学に自転車を使っている人にも愛用されています。
・カットアウトサドル
真ん中に穴が空いています。
そのため、股間やお尻の圧迫感が減り、乗り心地の良さを感じられます。
長い間乗り続けていても痛くならないので、多くの人の支持を集めています。
・女性向けサドル
男性と女性は足腰の構造が違うので、普通のサドルが合わない場合があります。
そこで開発されたのが、女性向けのサドルです。
大きな骨盤を支えるための広い造りと、圧迫感を解消させるへこみがあるカットアウトがぴったりですよ。
キレイにしてまた乗ろう!自転車のサドルのカビを落とす方法 まとめ
カビが生えてしまったら自分で落としてしまった方が手間はかかりますが、安上がりですね。
カビさえ落とせば、まだまだ使えるというものが多いようですので、キレイにしたら状態を確認してみましょう。
サドルやハンドルは、湿気でカビが生えやすい部分となっています。しばらく乗れないことが分かっている場合は、保管場所に気を付けたほうが良さそうです。
サドルは汚れやすいところでもありますので、汚れたら拭き取るようにしましょう。そうしないと白いパンツを履いて座ったときに大惨事になってしまいます・・・
最後までお読み頂き、ありがとうございました。