自転車に乗るのが楽しくて仕方ない方。自転車でアメリカ横断に挑戦してみませんか?
そんなこと出来るの!?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、自転車で世界一周している方もいるので、時間と準備と心構えがあれば大丈夫です!
というわけで、今回はアメリカ横断をするにあたって必要なことはなにか?をお伝えしていきます。
自転車でアメリカ横断するルートを決めよう
自転車でアメリカ横断を行う際のルート一例です。
ロサンゼルス→シカゴ→ワシントンDC→ニューヨーク
このアメリカ横断のルートについては、間寛平さんの地球横断マラソンのルートを参考にしています。
ロサンゼルスからスタートして、シカゴまではルート66を使います。
時間や資金に余裕のある方は、モニュメントバレーに行くのも良いですね。
シカゴからはワシントンDCを目指します。
途中 Great Allegheny Passage という道があるのですが、ここは必ず走っていただきたいところです。
ワシントンDCからニューヨークはそれほどは距離はありませんが、おそらく疲れもピークなので、船に乗って移動するのも有りです。
続いて、この旅にかかる日数の計算をしましょう。
サンフランシスコからニューヨークの間の距離は、直線距離でも約4,100km。
ルート次第ですが、実走距離は5,000kmくらいを考えておいたほうが無難かもしれません。
1日100km走るとすると、毎日走っても50日。
もちろん、毎日走り続けるわけではないので、観光する時間や休養日を考えると、65日くらいは見ておいたほうが良いかもしれないですね。
日本とアメリカの飛行機の往復分も含めると、合計で70日といったところでしょうか。
自転車でアメリカ横断するに必要な金額
友人が、アメリカを自転車で横断したことがあるので、その際に、実際にかかった費用についてお伝えします。
まず、国が違うので為替の影響があります。
しっかりメモがあるわけではないですが、 レートはだいたい1ドル80円くらいだったようです。
続いて、食費と宿泊費ですが、食費は1日平均15~20ドルで、宿は平均50ドル前後。
友人の場合は、3ヶ月のうち半分はキャンプで、半分はモーテルに泊まったようです。
横断中、どれくらいの食費と宿泊費がかかったかを計算すると、だいたい60万円でした。
他にも以下のような費用がかかります。
・滞在費(83日間): 60万円
・行きの航空券(往復チケット): 8万円
・自転車運搬費用 : 1万5千円
・帰りの航空券(片道チケット): 9万円
・自転車運搬費用 : 1万6千円
・旅行保険(六ヶ月分): 9万円
総合計 約90万円です。
費用を抑えるポイントとしては、どれだけ宿に泊まらずに過ごすかになると思います。
寒い日が多くてキャンプ場があまり利用出来ず、ホテルやモーテルに止まることが多くなることもあるようです。
その他、外食が多いので食費がかさみやすいので、自炊がおすすめです。
ラスベガスでひと稼ぎする手もあるようです。
アメリカ横断におすすめな自転車
自転車でアメリカ横断をするために最も重要なのは、自転車選びです。
選ぶポイントは ”大量の荷物を積める”ことと、”長距離走行に耐えられる” ことに尽きます。
アメリカ横断は長期間に渡るため、総重量50kg〜80kg程度になる荷物を積んだまま走ることになります。
そして、もしもの時には旅先でも修理ができるよう、互換性のある標準規格のパーツを使用していることも大事です。
これらの条件を満たす自転車としては、GIANT(ジャイアント)やGREAT JOURNEY(グレート ジャーニー)があります。
ツーリング専用の車種なので、前後のキャリアとバッグが標準で付いていたり、パーツも互換性のあるものが多いのが特徴です。
もはや定番中の定番の人気車種ですね。
他には、LOUIS GARNEAU (ルイガノ) もツーリング専用として有名です。
こちらも、キャリアとバッグが付いていたり、剛性が高く互換性のあるパーツが使われているので、簡単に交換することが出来ます。
加えて、センタースタンドもあるので、重い荷物を積んでいても駐車が簡単です。
さらに、パンクに強いシュワルベ マラソンプラス タイヤなので、費用対効果がかなり高くおすすめです。
アメリカ横断に必要な自転車の装備
・ヘルメット
つけるのが面倒だったり、見た目がわるかったりしますが、アメリカ横断に限らず、車通りの多い道で自転車に乗るときは、危ないのでちゃんとかぶりましょう。
・キャリア
荷物を積むときに使うパーツです。たくさん積まなければいけないので、とても大事です。
・ボトルゲージ
液体を入れます。
洗濯用、自炊する際のガソリン用、飲水用さらに、手を洗うための水用などなど。
用途によってボトルを分けるので本数が必要だったり、魔法瓶など用途も様々です。
・バッグ
ドイツ製で完全防水のオルトリーブがおすすめです。
カバンの取り外しが簡単なのと、雨に強いのが嬉しいですが、オーストリッチの特大パニアより小さいので、荷物を積める量が減ってしまうのが難点です。
それから外側のポケットがないので、使い心地はあと一歩といった感じです。
・スピードメーター
CCRD400DWがおすすめです。
ブランケットにしっかり固定できるようになったので、ちょっとした力で誤って落としてしまうこともないはずです。
アメリカ横断に必要な自転車の手荷物
・工具
自転車修理のために使います。
タイヤレバー2本・ゴムのり・パンク修理のパッチ・10mmのスパナ・プラスドライバー・六角レンチをツールボックスに入れてます。
・テント
2~3人用が便利です。
サイズは少し大きめですが、片側に荷物を並べて、もう片方にはマットを敷いて寝ることができるので、とても便利です。
高さもあるので、服を着替えるのも簡単です。
1人用のテントもありますが、アメリカ横断は数ヶ月かかるので、広さを重視しましょう。
・寝袋、野宿用マット
寝袋だけ使っていると、地面に体温を奪われて結構寒いのと体が痛いので、マットは必須です。
サーマレストは少々値段が高いですが、機能性が高いのでおすすめです。
・クレジットカード
VISA と MASTER があれば、大抵のものは買えます。
ただトラブルもあるので、気をつけましょう。
・洗濯道具(洗濯ひも、洗剤、袋、S字フック、洗濯バサミ)
アメリカ横断中は、基本的に手洗いです。
保冷袋があると中に洋服を入れて洗えるので、とても便利です。
干すための道具もあったほうが良いです。
・その他にあると便利なもの
調理用ストーブ (自炊用)
レインウェア
トイレットペーパー(かさばるので芯を取っておきます)
救急セット
アメリカの治安を知っておこう
自転車でのアメリカ横断ではテントで野宿することも多くなります。
そこで気になるのは治安ですね。
日本と違い、アメリカは国土も広大なので、治安も地域によって全く異なります。
どこが安全で、どこが危険なのかを知っていれば、泊まる場所を検討することもできるかと思うので、是非参考にしてください。
<治安の良いアメリカの都市・トップ10>
1位 ニューヨーク
2位 サンノゼ
3位 サンディエゴ
4位 ロサンゼルス
5位 エルパソ
6位 ボストン
7位 ラスベガス
8位 ホノルル
9位 サンフランシスコ
10位 シカゴ
意外にも、ニューヨークが1位でした。
上のランキングにある街であれば、野宿しても大丈夫だと思います。
<治安の悪いアメリカの都市・トップ10>
1位 デトロイト
2位 セントルイス
3位 オークランド
4位 メンフィス
5位 バーミンガム
6位 アトランタ
7位 ボルチモア
8位 ストックトン
9位 クリーブランド
10位 バッファロー
どれも経済的に落ち込んだ都市ばかりですね。
特にデトロイトはアメリカの自動車産業の中心地であったものの、衰退をたどる一方で、現在では地域経済が崩壊しています。
これらの街へ立ち寄る場合は特に注意してください。(立ち寄らないのがベストかもしれません。)
まとめ アメリカ横断以外でも参考にしてください
今回ご紹介したことは、アメリカ横断以外でも役立つ内容ですので、日本一周であったりとか何日かのツーリングの予定の時でも共通して用意できると良いと思います。
日本とは文化も人種も違う国に行くので、こちらの常識が通じないことがあります。とくに田舎のほうでは多いと思います。
ですが、出会いを大切にして良い思い出を作っていただきたいと思います。