古い自転車に乗っていてブレーキをかけるとキーキーうるさい音がする・・・こんな経験、ありませんか?
また、左のブレーキをかけても音がしないのに、右のブレーキをかけると音がするなんてこともありますよね。
ブレーキをかけるとキーキー鳴ってしまうのには理由があるのでしょうか。
ここでは、ブレーキをかけてキーキーと音がする場合の原因や対処法をご紹介します。
自転車が止まるときにキーキー鳴るのはブレーキのせい?
自転車に乗っていてブレーキをかける時、キーキー鳴ることがありますよね。
こういう場合、前輪ブレーキのように車輪を挟んで止めるタイプのブレーキは、ゴムの角度を調整したり、ゴムを交換すれば改善されることが多いです。
しかし、後輪ブレーキは安い自転車の場合、ほぼ確実にブレーキの質の問題が疑われます。なので、ブレーキ自体を交換しないと解消できないことが多いです。
[ハンドブレーキには要注意]
安い自転車に付いている後輪のブレーキは、金属の輪っかをバンドで外側から締め付け、摩擦でブレーキがかかる仕組みになっているハンドブレーキというものです。
このバンドの質が悪かったり、金属の輪っかとの当たり方に偏りがあると、キーキー音が鳴ってしまいます。
後者だと、調整すれば改善されることもありますが、前者だとブレーキの交換が必要になります。
調整だと、他の修理のついでに頼むことはできますが、交換だと費用がかかってきます。
安い自転車なのに、修理代が高くついてしまうため、諦めてしまう人も多いです。
[自転車はローラーブレーキがオススメ]
ある程度、値段が高い自転車のブレーキだと、ローラーブレーキという、音が鳴らずブレーキの効きの良いものが付いています。
少し値段は高くなりますが、安い自転車でも修理代が高くなってしまうなら、いい自転車を買うことをおすすめします。
自転車のブレーキがキーキー鳴る場合、修理代金は?
[自転車のブレーキ修理の費用はどれくらい?]
キーキーと非常にうるさい音をあげるブレーキに悩んでいませんか?
これは、ブレーキのタイヤに触れる部分が消耗したり、その角度がおかしくなってしまったために起きる現象です。
放っておくと、ブレーキに大きな負担がかかってしまいます。
ワイヤーの消耗が早まってしまうので、早めに自転車屋さんで直してもらいましょう。
ワイヤーに問題がない場合は、ブレーキの締め直しで改善されます。
料金は数百円程度です。
ワイヤーが切れかけの場合は、交換になります。費用は1,000〜3,000円程かかります。
高額な費用ではないので、異変を感じたらすぐに見てもらいましょう。
するかしないかで、もしもの時にあなたを助けてくれる事だってあり得るのです。
異常はなくても、定期的に点検してもらうことも重要ですよ。家での点検は出来ることに限界があります。
出来るだけ自転車屋さんでしてもらうのがベストですが、工具が無くても出来るブレーキの点検は、注油・破損や故障のチェック・ブレーキの効き具合の確かめ、の3つです。
セルフで点検しつつ、専門家にも見てもらい、常に自分の自転車を安全に乗れる状態にしておきましょう。
自転車のブレーキがキーキーと鳴る場合の対策方法①
[リムに付いたブレーキカスを掃除]
自転車がキーキーと鳴る場合は、リムの掃除をしましょう。
リムに黒いブレーキカスが付いていたら、台所洗剤やクレンザーなどで綺麗にしてください。
ピカールのような研磨剤で研いてもいいです。ですが、この時に脂分を含んだものは使わないでください。もしやってしまうと、ブレーキの利きが悪くなってしまいます。
[ブレーキシューを削る]
掃除だけでは鳴きが止まらない場合は、ブレーキシューを外して、ガラス片や金属片などがゴム表面に付いていないか確かめます。
もし付着している場合は、カッターナイフなどで取り除きます。
次に、ゴム表面をサンドペーパーやヤスリで削りザラザラの状態にします。
ツルツルの状態だと、摩擦が起こりにくくなるので、摩擦が起こりやすいようにするのです。
[ブレーキシューの取り付け角度を変える]
上記の2つの方法で鳴り止まなければ、最後はブレーキシューの取り付け角度を変えます。
ブレーキ取り付け部分のステーをペンチやプライヤーで角度を変えます。
進行方向に対して「ハ」の字になるようにして取り付けます。「ハ」の字の度が過ぎるとブレーキシューの減りが早まったり効きが悪くなったりするので注意してください。
ステーをよじれない場合は、ブレーキシューの取り付け部分にボール紙などを挟んで角度をつけます。
ステーをよじることは難しいので、素人がする場合はこちらの方が確実かもしれません。
自転車のブレーキがキーキーと鳴る場合の対策方法②
[ブレーキユニットの交換]
それでも無理なら、ブレーキシューを交換するか、ゴムだけ交換しましょう。
ゴムのみですと、通販で500円前後、シューだと1,000円程度であります。ダイソーなど100均ショップにも売っています。
後輪のブレーキがキーキーなる音についてですが、ロードバイクやルック車では、前輪と同様にリムを挟み込むタイプが多いので、前輪のブレーキと対策は同じです。
一般的なママチャリはブレーキの構造の問題上、鳴り止みませんが、一時的に止める方法はあります。
それは、ハンドブレーキの回転面を削るという方法です。摩擦が起こるように、回転面を削ることで音が軽減されるのです。
しかし、また使い続けると金属面がツルツルになってしまい、再びキーキーと音が鳴りだしてしまいます。
[研磨剤で研ぐ]
回転面を研磨剤を塗り、軽くブレーキをかけながらペダルを回すことで、回転面とバンドの摩擦面を削る方法もあります。
研いだ直後は、しばらくブレーキの効きは良くありませんが、数十メートルブレーキをかけながら走行すれば直ります。
一度に大量の研磨剤を使わないことがポイントです。様子を見ながら、少しずつ削ることを繰り返していきます。
前輪と後輪、キーキー音にはそれぞれ違う対処法も
[前輪から異音がする場合]
前輪についているゴミや汚れは取り除きましょう。ブレーキの効きに関わってきます。
しかし、この汚れは手強いので、クレンザーなどで磨くことをおすすめします。しかし、油分のある洗剤は使わないようにしましょう。
もし使ってしまうと、かえってブレーキの効きが悪くなってしまいます。
ブレーキの汚れを取り除いても、キーキーと音が鳴り止まない場合は、ブレーキシューを削ります。
ヤスリなどで表面をザラザラにして摩擦が起こりやすいようにします。それでもキーキー音がなる場合は、ブレーキシューの角度を変えてみます。
取り付け部分にあるステーをペンチなどでよじります。しかし、力を加え過ぎるとブレーキの効きが悪くなるので気をつけましょう。
[後輪から異音がする場合]
後輪のブレーキは、ハンドブレーキといいます。これは、後輪の軸部分にあります。
形は円盤状のものです。これは、素人ではメンテナンスできないので、自転車屋さんで点検してもらうことをおすすめします。
注意!ブレーキに油をささないで!
[音がキーキーうるさいからって油をさすのはNG?]
金属音がうるさいときや、サビによる不調が出ている場合、油をさせば直ると考える人は多いですよね。確かに、注油することで動きが解消されることもあります。
しかし、油がつくとダメな場所があるのです。なので、むやみに注油することは、かえって自転車をダメにしてしまう可能性もあるのです。
ゴム製品が使われている場所は、油がついてはいけない箇所です。もし、ついてしまうと滑りやすくなってしまいます。
なので、ブレーキに油をさしてしまうと、かえって滑りやすくなってしまうので、ブレーキの意味がなくなってしまうのです。
注油をするときは、自転車の構造をよく調べて注油しましょう。
自転車で油をさすべきところは、チェーンとギアだけなのです。
他はさせばかえって逆効果ですよと覚えておくといいでしょう。
自分で解決しようとすると、間違えたことをしてしまう可能性があるので、自転車屋さんに行って、専門家にしっかり見てもらいましょう。
自転車のブレーキがキーキーとうるさく鳴る!原因と対処法 まとめ
研磨剤で研くとブレーキのキーキーする音を対処できることがあるんですね。
また前輪と後輪で対処の方法が違ってくるので、まず、どちらの車輪から音がするのかを確認してから対処されることをオススメします。
そしてキーキーと音がするからと言って、油をさすのはやめましょう。
ご自分でうまく対処できない場合は、自転車屋さんに相談するのが良いですね。