ママチャリ、マウンテンバイク、クロスバイク、ロードバイク・・・自転車にはいろいろな種類がありますね。
自転車の種類によって、進める距離や時間に違いはあるのでしょうか。
今回は自転車速度の違いや長距離旅オススメの自転車をご紹介します。
自転車によって同じ時間でも進む距離は全然違う①
速度とは「一定時間ごとにどれだけ進めるのか」を表したものになります。例えば時速90kmなら「1時間に90km」というような具合で、1時間で何km走れるのかを表したものを指しています。これが分速なら「1分間」になります。
平均時速や進める距離は自転車の種類によって異なります。最も多く使われているであろうママチャリなら、徒歩の平均である時速4kmのおよそ3倍程度と言われています。
ブレーキを掛けずに下り坂を通過するなど、乗り手の身体能力やその場の状況によっても変わりますが、普通に乗っているぶんには大体時速15km前後が平均となっています。
マウンテンバイクなどのスポーツタイプの自転車の場合、18~25kmと普通の自転車よりはスピードが出ます。でこぼこしていたり、砂利などが多い道を通ることに長けているタイプなので、バランスを崩さないように重く造られ、タイヤも太いものが使われています。そのおかげで安定感はあるので、急な坂道でスピードを上げても滅多に転ぶことはありません。そもそも自分で変速をしなくても、自然と速度が上がっていきます。
風を切って走るのは気持ちが良いものですが、人混みなどでは気を付けましょう。
自転車によって同じ時間でも進む距離は全然違う②
クロスバイクはマウンテンバイクとロードバイクの良いところを取って掛け合わせた自転車で、町中で乗ることに向いていますが、スピードは1時間に18~25kmほど出すことが出来ます。
速度自体はマウンテンバイクと大差がありませんが、比較的軽い部類に入るため、立ち上げた時や走っている最中には速度が通常よりも上がっているような感覚を覚えます。
ロードバイクは人の力で動かす乗り物の中では最も速いと言われています。レース用に開発されたので、ぎりぎりまで軽量化し、細身のタイヤを使っています。舗装された道で最高速度を出すと、乗り慣れていない人でも時速40kmは出せます。とはいえ人の多い町中でこれだけのスピードを出すのは危ないので、人混みなどではほどほどにしておきましょう。
ちなみに自転車は、12、3kmくらいまでの距離なら、他のどんな乗り物よりも速く目的地まで行くことが出来ます。バスや電車を利用した時とほぼ変わらないので、それならお金の掛からない自転車を使った方がお得ですよね。
ただしこれは東京都内のことなので、他の場所ではまた違った結果になるかもしれません。
長距離、長時間サイクリングに向けて①
自転車に乗ってどれくらいの距離を走れるのかは個人差があります。乗り手の身体能力や体力、自転車の性能など様々な要因によって変わるので、これくらいが平均値であるというのはなかなか言い切れません。とりあえず、自分がどれだけ走れるかを調べることから始めましょう。
自転車の時速はおよそ8kmとされています。そんなに乗っていないという人は3時間ほどで20km、乗り慣れている人なら7時間で50km、経験者と言ってもいいくらいなら10時間で100kmを目標にすると良いですよ。なおこれらはどれも往復した距離で、片道ではありません。うっかり進みすぎないように気を付けましょう。
自転車で旅行をする場合は、いろんな道を通り抜けるので、想定した距離とはまったく違うものになることが多いようです。その日の天候や道の様子なども大きく関わります。
例えば目的地までの道程は120kmでしたが、途中で迷ってしまい、40kmほど余計に走ってしまうなんてことも有り得ます。地図上では分からないことが多いため、何が起きても対処出来るように、余裕を持って行動しましょう。
長距離、長時間サイクリングに向けて②
サイクリングで長距離を移動する場合、「高確率でハプニングが起きるもの」と考えておきましょう。当日の天気やその場の状況によって、想定外の事態というものは発生します。その際、何が起きても対処出来るように、進みたい距離よりもやや少なめの距離を目標にしておきましょう。
通りたい道を通り過ぎる、スマホの充電が切れて使えなくなる、自転車がパンクする、道が分からなくなって迷子になるなどのトラブルは、知らない場所ではよくあることです。こうなると時間が必要以上に掛かり、予定していたよりも長い道のりを走ることになります。
ポイントは、遠回りになってもいいので「安全な道を選ぶ」ことです。最短で進もうとすると、自転車が入れないほど道幅が狭かったり、そもそも進入禁止になっている可能性もあります。さらに通行人の姿や入れそうな店などを見かけなければ、野宿しなくてはならないかもしれません。
夜間は視界が悪いので、いつの間にか本来のルートから大きく外れていることも珍しくありません。出来れば街灯が多く、人や車の多い道を通るようにしましょう。
次の日が休日になっているか、何処かに泊まるつもりなら良いのですが、日帰りの場合は翌日になっても疲れが取れていないことがあります。次の日には仕事や学校があるという人は、そのことも念頭に置いてから旅行の計画を練りましょう。
自転車旅や長距離通勤にはロードバイクがオススメ
長距離の通学や通勤、または自転車旅行に出掛けるつもりならロードバイクが最適です。10kgに満たない重量と、乗った時には空気抵抗を軽減する姿勢が取れるので、スムーズに進むことが出来ます。片道20km以内なら、電車を使うよりもお得です。
もちろんただ単にサイクリングをして楽しんでも構いません。キャリアや泥除けも取り付けられるので、雨が降った後の道路を難なく通過出来ますし、荷物は積み込んでおけば大丈夫です。
両手を空けておくために、リュックサックなどを背負って移動することもあるかもしれません。しかし楽ではあるものの、背中に汗をかくので気持ちが悪いですよね。そんな時のためにキャリアがあります。トラックバッグやサイドバックを使えば、そんな不快感からも解放されます。
スピードを出しやすいので、時間がない時でも間に合わせることが出来ますが、そのまま人混みを走ると衝突事故などに繋がる恐れがあるので、町中では速度を落とすようにしましょう。
初めて乗る人におすすめなのは「TREK 1.5」です。軽さが売りのアルミで造られたフレームと、カーボンが使われたフロントフォークが特徴です。キャリアとフェンダーが付けられるので、多用途に対応出来る便利なタイプと言えるでしょう。
ママチャリでも自転車旅はできる?
自転車を大きく分けると、多くの人が使っているであろう「ママチャリ」と、ロードバイクやマウンテンバイクなどの「スポーツバイク」の2つに分けられます。
ママチャリは日常生活で気軽に使えるように造られていますが、スポーツタイプのバイクは走ることを楽しむために開発されたので、とにかくスピードが出しやすいような性能を持っていることが多いようです。長距離を速く移動したいのなら、多少の練習は必要ですが、スポーツバイクを使った方が良いでしょう。
平均価格はママチャリが3万円前後から、スポーツバイクは5万円からと、少しだけ差があります。これは走行時にどれだけ効率良く走れるのかが基準となっています。
旅行をするだけならママチャリでも可能ですが、速度が出ないので時間が掛かります。余程の理由か思い入れがない限りはスポーツバイクを選んだ方が快適だと思われます。
ディスカウントショップやネットショップ、オークションなどでは5万円以下という破格の安さでスポーツバイクが買えますが、この手の商品は性能が悪かったり、耐久性が弱かったり、酷い時には盗難品であることも稀に見られます。
安さは魅力的ですが、すぐに飛び付かないで、それなりに知られている自転車を買いましょう。
自転車の長距離旅には最低限の出費は必要
どんな自転車でも自転車旅行はできるものの、自転車によって性能や耐久性は大きく違います。
快適で安全な長距離旅を求めたら、最低でも自転車本体に5万円ほどの出費が必要だと考えておきましょう。
ただ、高い値段がする自転車はそれだけ長距離旅に快適かというとそうではありません。
長距離旅用の自転車としては20万円以上かけると快適さは頭打ちとなりそうです。