お気に入りの自転車で、遠くの地にサイクリングをしに出かけたい・・・
そんなとき、電車に自分の自転車を持ち込んで移動したいですよね。
自転車を電車で持ち運ぶ際、気を付けることなどはあるのでしょうか。
ここでは、電車における自転車の持ち運びのマナーや、持ち運びに便利な自転車についてご紹介します。
電車内の持ち込みルール
自転車の持ち運びには、自家用車の荷台に入れるだけでなく、公共的な乗り物である電車にも、持ち込むことができます。
電車内への、自転車持ち込みの基本的なルールを知ってから持ち込みましょう。
1998年まで自転車の持ち込みは、有料手回り品として300円ほどの料金がかかっていました。
現在では、大半の鉄道会社で無料となっています。
代表的なものとして、JR東日本の旅客営業規則を例にします。
運輸の支障をきたさない限り、3辺(高さ・幅・奥行き)の和が250cm以下で重量が30kg以下のものを無料で持ち込むことができますが、長さ2mを超える物品は持ち込むことができないと決まっています。
そして自転車には、さらに規則があります。
自転車は解体して専用の袋に収納したものか、折りたたみ自転車を専用の袋に収納したものに限って、無料で持ち込むことができると決まっています。
つまり、ひと言で規則を表すなら、袋に入れた自転車なら無料で電車に持ち込めるということです。
自転車を持って電車に乗る際の注意点Part1
自転車の持ち運びに電車を使用するときには、自転車を裸で持ち込むことはできません。
自転車は、必ず袋に入れましょう。
裸の自転車だと他人を傷つける恐れがありますし、タイヤやチェーンの汚れで他人を汚してしまう恐れもありますし、それを防ぐために袋に入れなければなりません。
そして袋は、上記の恐れを排除するために、完全密閉でなければいけません。
具体的には、メーカーが販売している車種専用の自転車袋・汎用的な自転車輪行袋・自転車を包み込めるくらいの大きな袋、それらが必要になります。
それの中では、メーカーが販売している専用の自転車袋がベストですが、袋の価格が1万円くらいと高いことが難点となるでしょう。
そのため、汎用性の高い自転車輪行袋や、大きな袋を使うことになると思います。
1番簡単で1番安いのは、おそらく大きな袋を用意することでしょう。
ホームセンターで売っているナイロン製のバッグがオススメですが、もっとも大切なのは、完全に自転車が袋の中に納まることです。
ハンドルが袋から飛び出していたり、タイヤの一部が見えていたりすると、電車内に持ち込むことができないので、注意してください。
自転車を持って電車に乗る際の注意点Part2
自転車の持ち運びに電車を使うこともできますが、公共の交通機関ですし、自転車は大きな手回り品ですし、乗車の際には他人へ配慮に気をつけましょう。
時間帯としてはラッシューアワー、路線としては通勤路線、そのようなときに自転車の持ち込みはタブーと言えます。
他人が多い場合は、電車でなくて自転車に乗って移動したほうが良いです。
しかし、急な天気で電車を利用しなければならないときもあると思います。
そのようなときは、後発(もしくは後々発)の電車に乗りましょう。
電車を1本遅らせて、乗車待ちの1番前に並びます。
そして、電車に乗り込む場所も注意します。
従来線の場合は、先頭車両の運転手の後ろ、最後尾車両の車掌室の手前、その2つが定番となります。
電車が空いているなら、乗降口の横にも置けますが、いずれにしても自転車の横で立って乗車するのがマナーです。
椅子に座らず、自転車が倒れないようにしっかり支えておきましょう。
新幹線の場合は、各車両の一番後ろの壁と席の間に起きましょう。
指定席ならば、1番後ろの席を取るべきです。
E2系の車両ならば、デッキに荷物置き場があるので、そこを利用しましょう。
まだまだある!電車での持ち運びの際の注意点
持ち運びが簡単だろうと、折りたたみ自転車を持っていたとしても、電車に持ち運ぶのには、いくつか注意点があります。
まずは重量です。
手持ちで運べる限界重量は8kgくらいで、肩から下げれるなら10kgくらいになると思います。
キャスターを使えば12kgくらいまで運べますが、それ以上になると持ち運ぶのは大変で実質不可能だと思います。
つまり、折りたたみ自転車でも折りたためるだけで、持ち運びに向かないということです。
実際に自転車を持ち運んでみると、実感が湧くと思います。
そして自分の自転車を持ちながら、駅構内で階段やエスカレーターや改札など運ぶことを考えてみてください。
さらに人混みがあるかもしれません。
予想以上に大変そうだと思ったことでしょう。
それに自転車自体が軽くても、後付けで泥除けなどを足していると、意外と重量があることもあるので、十分注意してください。
ちなみに、タイヤやクランクなどを軽量なものに変更することで、折りたたみ自転車を6kg台まで軽量化できます。
それでも東京駅などの大きい駅では、苦労することがあると思います。
構内で自転車を組み立てて、走行したくなるかもしれません。
持ち運びに便利な折り畳み自転車Part1
持ち運びに便利な自転車としては、折りたたみ自転車があります。
折りたたみ自転車であれば、車に詰め込むことも簡単になりますし、電車に持ち込むにしても簡単になることでしょう。
しかし、先ほどもご説明しましたが、折りたたみ自転車だったとしても、重量には注意です。
気に入ったデザイン・色合い・走行性能というように、自転車を選ぶ観点は色々ありますが、持ち運びに関していえば、重量は最重要だと言えます。
持ち運びを考えているなら、軽量な折りたたみ自転車が断然オススメです。
しかし、自転車は軽いほど値段が高くなるので、そこは予算と相談してバランスを取りましょう。
そこでオススメなのが、Tyrellbike(タイレルバイク)の「FSX」です。
8.5kgと軽量で、とにかく機能が抜群です。
普段スポーツバイクに乗っている人でも、納得の走行性能だと思います。
シマノのコンポーネントを使っており、変速は2×11の22段変速と豊富です。
それに、電動コンポにもカスタマイズできるので、後々の性能アップを狙うこともできます。
持ち運びに便利な折り畳み自転車Part2
電車や車などで持ち運びするというときに便利なのが、折りたたみ自転車です。
その中でも、持ち運び用として定番になっている2台をご紹介します。
Pacific Cycle Japanの「CARRY ME」は、クラシックな見た目が可愛くて、コンパクトなサイズと8kgの軽量が特徴の折りたたみ自転車です。
シートポストやヘッドチューブの調整が自由で、身体にあった最適のポジションにすることもできるでしょう。
自宅に保管するにしてもスペースをあまり取りませんし、車に入れっぱなしにすることもできます。
Panasonicの「TRAINCLE」は、他の折りたたみには乗れない。と言わせるくらい、高い魅力の折りたたみ自転車です。
重量は驚きの6.9kg、かなり軽量の折りたたみ自転車になっています。
電車に持ち込むことを想定しての軽量化であり、女性でも手軽に持ち運べる重量になっています。
折りたたんだ後も、コンパクトにまとまる設計で、なんとコインロッカーにも入れることができます。
その軽量とコンパクトの2つがあれば、旅行先の移動さえ楽しくなってしまうことでしょう。
折り畳み自転車選びについて
折り畳み自転車を持っていれば、自分の活動範囲が広がります。
折り畳み自転車を選ぶ際は、自分が折り畳み自転車を使用するシーンを思い出し、なるべく軽量なモデルを探すのか、普段乗りに使える機能性を持ったモデルを探すのかを良く考えると良いでしょう。
購入する際には、参考にしてみてはいかがでしょうか。