日本国内であれば、比較的どこの街でも自転車利用は簡単にできるでしょう。
しかし、海外の場合はどうでしょうか。
日本とは言語も法律も違うため、自転車利用は少し難しそうなイメージですよね。
今回は、オランダやドイツでの自転車利用についてお話します。
海外で自転車を使う場合は、参考にしてくださいね。
オランダの自転車や修理について
オランダでは、自転車は生活必需品のひとつとされて、自転車大国とまで呼ばれるほど使用されています。
また、自分たちが乗るだけでなく、自転車の競技も市民の関心を集めています。
そんな自転車大国オランダでは、様々な自転車が町を走っています。
普通の自転車はもちろんのこと、オランダのママチャリのような自転車や、子供を乗せることの出来るリヤカーのような自転車もあります。
なかには、スクールバスならぬスクール自転車まであります。
このような自転車と共にある生活をしているため、日本の小学校にあたるオランダのBasisschoolでは、生徒に自転車のパンクの直し方を教える授業があるそうです。
自転車文化は、エコや健康維持にも貢献しています。
ヨーロッパの国は陸続きなので、フラッとお隣のドイツにも自転車で行く人もいるようです。
オランダでの自転車生活について
オランダでは、自転車をどこかに駐めるときに、気をつけなければならないことが1つあります。
それは、鍵をしっかりとかけるということです。
5分くらい目を離したら、もう自転車がなくなっていた、なんて話はよく耳にします。
日本と違って、オランダやドイツなどでは、自転車も含め、物が盗まれる事件がよく起きています。
盗まれる方が悪いという考え方もあるようです。
自転車をしっかりロックしていても、朝起きたら無かったということがあります。
オランダ人の話では、夜中に大型ペンチなどでチェーンを切断し、数人で自転車を運んでいくそうです。
こういったこともあるので、海外では、自転車の前輪と後輪の2か所に鍵を掛けると良いでしょう。
盗まれるのが嫌な場合は、駐輪場を利用するのもひとつの手です。
ロッテルダム駅地下の駐輪スペースは、常時1000台以上の自転車を安全に置いておくことができます。
駐輪場の空き情報が表示されるので、置きたいときは確認しましょう。
オランダの自転車道
オランダで、自転車が生活の一部となっている理由のひとつは、自転車道が整っているためです。
便利な自転車道ですが、利用するときに注意すべき点が、いくつかあります。
自転車道では、スピードの出ている現地の人やプロサイクリストが走ります。
これは、自転車道に詳しくない短期滞在者(旅行者など)にとっては危険です。
スピードの出ているサイクリストが追い越しできるように、道路スペースを空けておくようにしましょう。
また、交通渋滞通勤・通学の時間帯は、交通渋滞が起こることがあります。
ユーラシア大陸横断の旅などをしている場合は、時間帯を考えて出発するようにしましょう。
その他にも、自転車道があるかの確認も必要です。
オランダやドイツなどの主な道路では、自転車道は車道から完全に分かれています。
ですが、人通りの少ない裏道などは分かれていないことの方が多いので、走行ルートには十分注意しましょう。
海外を走るときに注意したいのが、ハンドサインを出すことです。
事故を防ぐのに役立ち、場所によっては、ハンドサインを出すことがルールになっていることもあります。
国を越えるときには、ハンドサインを使うルールになっているのかを事前に確認しておきましょう。
ドイツの自転車事情①
オランダの自転車事情をみてきましたが、お隣の国ドイツはどのような生活なのでしょうか。
ドイツもオランダと同じように、自転車が生活必需品になっています。
たいていの道には、自転車道があります。
ルールもしっかり守っていて、自転車道がない場合は、歩道は走らず車道を走っています。
また、自転車と公共機関の連携も取れていて、多くの電車には、輪行用の車両が用意されています。
そして驚きなのが、折りたたんだりせずに、そのまま電車の中に持ち込めるのです。
分解する手間も、組み立てる手間も省かれているのです。
そのまま乗り込んでも、乗客の方は当然のようにスペースを空けてくれます。
連携が取れているためか、老若男女問わず、多くの人が自転車に乗っています。
また、自転車での旅行も盛んなようです。
日本ですと、自転車旅行というと、一人・友人・恋人と回る方が多いように感じます。
一方、ドイツでは、家族で旅行している人たちを何人も見かけます。
山の多い日本では、体力面から家族みんなで自転車旅行というのは、難しくなるのだと思います。
ドイツの自転車事情②
ドイツの自転車事情は、オランダと似たようなものかもしれません。
町を走っている自転車で、ロードバイクは少ないです。
フェルトなど有名なロードバイクメーカーがありますが、ロードバイクは少ないです。
オランダより珍しい自転車は少なく、mtbやママチャリのような頑丈なタイプの自転車が多く使われています。
石畳の道が多いためか、サスペンション付き自転車も、かなり普及しています。
サスのないロードバイクだと、お尻が痛くなって耐えられなさそうです。
ドイツの大きい都市には、レンタル自転車もあるので、観光で使うこともできます。
自転車のパーツや修理道具が欲しくなった場合は、大型自転車ショップに行きましょう。
自転車専門店が少ないので、探し回るより楽だと思います。
品揃えに関しては、日本のほうが良いので、どんなとこでも手に入るようなパーツを使用するほうがよいでしょう。
ドイツでの自転車購入について
少ないと思いますが、オランダやドイツに行って、自転車が欲しくなった場合は、お金に余裕がないと正直厳しいです。
統計によると、平均価格は、500ユーロから600ユーロ(日本円で6万円から7万円)ほどです。
500ユーロくらいして、当然のようです。
ヨーロッパでは普通なのかもしれませんが、ママチャリが1万円くらいで買える日本人からすると、とても高く感じます。
大型自転車ショップでは、たくさんの自転車が売られているので、中には安くて質の良い自転車が見つかるかもしれません。
また、展示されている自転車の試走が店内でできます。
50mくらい試走ができ、道もフラットやデコボコなどの道になっています。
購入する前に試走してみましょう。
ドイツで自転車を購入するのであれば、中古が安く買えます。
中古であれば、安くて質の良いものが買える可能性が高いです。
旅行中に壊れることもあると思うので、そのときには、中古で購入することも検討しましょう。
防犯対策はしっかりと
いかがでしたか?
ドイツで自転車がとても高価というのには驚きました。
日本で1万円あれば買えるママチャリが4万円するなんて、びっくりですね。
なお、どこの国でも自転車を利用する上で防犯対策が必要です。
海外に限らず、日本でもです。
大切な自転車は、しっかり防犯して守りましょう。