ヒルクライムをしたことはありますか?
ロードバイクを持っている方は、ヒルクライムの経験があるかもしれません。
経験のない方は、持ち物やレースについて知らないことばかりですよね。
今回は、アルテグラ6800系とヒルクライムについてご紹介します。
この機会に、アルテグラ6800系を装着して、ヒルクライムに出かけてみてはいかがでしょうか。
アルテグラ6800系とは
アルテグラ6800は11変速が可能となり、クランクは6700系の名残がありながらも、アームの数を変えることによって、重量を軽くすることに成功しました。
この新たなモデルのおかげで、11変速のコンポーネントが、さらに身近なものとなったのです。
アルテグラとは、そもそも「アルチメイト」と「インテグレーテッド」の2つの名前から、それぞれ取った名称です。
1987年に、シマノ600EXから改良を加えることによって生み出された、ロードバイク専用のコンポーネントです。
トライアスロンやヒルクライムなどの競技で勝つことを目的に作られており、その要素を基盤として、さらに利用者を増やすため、性能を向上させました。
快適な乗り心地とハンドル操作のしやすさのバランスを上手く釣り合わせ、速度の切り替えをスムーズに行い、スピードを上げた状態で走りやすくなることを実現させています。
フロントとリアのディレイラーは、ケーブルをクッションのようなポリマーで覆うことで、今までよりも動きやすくなる調整が施されました。
その結果、ストローク量と操作力の両方を減らすことが出来たため、トップランクに位置するアマチュアから駆け出しの乗り手まで、誰でも集中して走ることが出来ます。
アルテグラ6800系のパーツ
アルテグラ6800のフロントディレイラーは、大幅な改良がされています。
特にアームは、新型プルアーム構造を取り入れることによって、今まで以上の快適さと大胆な動きが行えるようになっており、それでいてコントロールは取りやすくなっています。
リアディレイラーは、変速を11段にすると共に、スプリングを新しいものにすることで、素早く切り替えられるようになりました。
デュアルコントロールレバーの形は小振りなサイズへと変わり、レバーとフードのデザインを変更することで、レバー比を向上させました。
さらに、ペダル軸の周辺の抵抗力を減らした上で、ポリマーで覆われたブレーキケーブルを組み合わせれば、性能を10%も上げることが出来ます。
これなら、ブラケットポジションを取った状態でヒルクライムなどに参加しても、ハンドルを的確にコントロールすることが出来るので、ストレスが溜まりません。
女性でも乗りやすくなっていることでしょう。
あらゆるメーカーで開発されている、ダイレクトマウントに合ったモデルも生み出されたため、どんな状況にも対応出来るでしょう。
コンパウンドの見直しを行った、ブレーキシューにも注目です。
アルテグラ6800系のクランクとホイール
アルテグラ6800系に属しているモデルのクランクは、剛性と軽さをバランス良く維持するために、変形4アーム式へと変更されました。
アームの数は減りましたが、十分な剛性と耐久性は得られていることが、すでに別のモデルで確認されています。
ギアの歯の数は全部で4~5種類あり、スパイダー部分をカーボンで作ることで、ギア1枚分の重さが増してしまうという点をカバーしています。
なお、ギアのうち「11-32T」を使うときは、ロングゲージのRディレイラーがなければ使用出来ません。
チェーンは、表面をテフロンで保護することで擦り切れにくくなり、動き出す際の抵抗力を減らすことが可能となりました。
これにより、ヒルクライムやトライアスロンなど、悪路を中心とする競技に参加しやすくなったのです。
また、比較的新しいモデルとなる「WH-6800」は、シマノ伝統のカップ&コーンタイプのベアリングを使いつつも、11段の変速に合わせて効率良く各部分が動くように調整しています。
リムには、ワイドハブフランジを用いることで、横からの剛性も高めています。
ステンレス製のスポークには、バテッド加工が施され、ニップルを外出し式にすることで、メンテナンスのしやすさも考慮しています。
いざヒルクライムへ!持ち物チェックは大丈夫?
アルテグラ6800系を自転車に取り付けたら、いよいよヒルクライムに挑みます。
ですが、いくら自転車の準備が整っても、乗り手の装備が不足していてはいけません。
まずは、転倒した際に頭を怪我から守るためのヘルメットは必須です。
ジャージの上下も持って行きましょう。
直接、自転車に乗ってヒルクライムの会場まで向かう場合は、着ていっても構いません。
手を保護するグローブや、ペダルとしっくり馴染むシューズ、替えの靴下なども用意して下さい。
日除けや汗を拭くために、サングラスやタオルなども忘れずに。
水分と栄養を補給するドリンクやゼリーも欠かせません。
必須ではありませんが、あると便利なものは、サイクルコンピューター・心拍計・カメラなどです。
当日が悪天候になりそうなら、雨具を念のために入れておきましょう。
予備のチューブとタイヤ・チェーンオイル・空気入れとボンベ・パンク修理キット・工具一式を所持していれば、いざという時にメンテナンスが出来ます。
湿布薬や絆創膏があると、怪我をしても簡単な治療が施せます。
もしも重傷だった場合は、病院へ行くことになるので、保険証も持って行って下さい。
ヒルクライムに慣れたら、レース参加してみよう
アルテグラ6800系を取り付けた自転車で何度かヒルクライムを行ったら、今度はレースに参加してみましょう。
レースのシーズンは4月~10月頃となっており、その年にどのようなレースが開かれるのかという情報は、年明けに得ることが出来ます。
毎年開かれていて、ほぼ恒例となっているレースは開催時期も変わらないです。
今まで、いつ頃に開催されていたのかを調べれば、どうスケジュールを組み立てれば良いのか、考えることが出来ます。
レースに初挑戦する人は、ほとんどの場合、次のレースに参加したいという意欲が湧いてきます。
そこでひとつだけではなく、複数のレースにエントリーをしておくか、計画だけでも立てておくと良いかもしれません。
エントリー期間は決まっているので、出場について悩みすぎて、いつの間にか期間を過ぎてしまっていた、ということにならないように気を付けて下さい。
レースの募集人数や内容はレースによって異なり、エントリーのやり方も違います。
参加費の支払いは、直接現金を渡すか、銀行に振り込むか、カードを使うこともあるようです。
クラス分けは、年齢を基準としているところが多いようですが、中には体重別で分けているレースもあります。
上級のクラスになれば、アマチュアでもトップレベルの腕前を持っている人達ばかりで、稀にプロがゲスト参戦することもあります。
運が良ければ、日本のプロ選手と走る機会があるかもしれません。
ヒルクライムレースに参加するなら
アルテグラ6800系などのパーツを取り付けた自転車で、ヒルクライムなどのレースに参加するなら、会場までの移動手段を確保する必要があります。
遠方の場合は、ホテルなどで一泊する可能性が高くなるので、早めに部屋の予約を入れておきましょう。
同じ考えの選手は大勢いるため、会場の近くにあり、費用が安い宿泊施設はすぐに部屋が埋まってしまうのです。
なお、ホテルの中には基本的に自転車を持ち込めません。
車で来ている場合は、車内に残しておくことになりますが、盗まれる確率が高いです。
安全面を考慮するなら、事情を説明してホテルに預かってもらいましょう。
自家用車で会場に来るときは、大型SUV車ならロードバイクのタイヤを付けたままで積み込むことが出来ます。
車に荷物を載せるための道具は高価なので、いっそのことフロントタイヤを外し、フォークを留めておく金具を木材に取り付けて、自作の道具を使うのも手です。
運ぶ手段は様々ですが、揺れた拍子に何処かにぶつかることもあるので、きちんと固定しておくことがポイントです。
ヒルクライムレースへの参加
いかがでしたか?
休日には、ヒルクライムを思う存分楽しんでくださいね。
なお、ヒルクライム初心者がいきなりレースへ参加するのは勇気が必要ですし、準備も大変だと思います。
まずはレースではなく、自分のペースでヒルクライムコースを走る経験を積んでから、参加することをおすすめします。