自転車で日本一周してみたいという夢を持つ方は、少なくありません。
ただ、自転車と言ってもママチャリやロードバイク、クロスバイクにランドナーなど様々な種類があります。
種類や各モデルによって、旅にかかる時間も疲労も、快適かどうかも大きく変わります。
そこで今回は、日本一周におすすめの自転車をご紹介します。
日本一周を共にする自転車選び
日本一周をするには、それにふさわしい自転車を手に入れなければなりません。
自転車には種類があり、ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイクなどあります。
日本一周には決して高価なものではなくとも、注意すべきポイントを押さえていれば、安いものでも十分目標を達成することは出来ます。
日本一周のためには最低でも
「荷台が取り付けられる」
「必要最低限の安全性を備えている」
「使っているパーツが手に入りやすい」
の、3つを満たした自転車である必要があります。
持ち運ぶ荷物は、どれだけ厳選しても30kgほどの重さになるので、後ろ側に荷台を、出来れば両サイドにも設置しましょう。
性能に関しては、ピンキリとしか言いようがありません。
同じ値段でも多少の差は出るので、品質が悪いと、ひと目見て分かるようなものは避けて下さい。
また、事故などが発生して自転車が壊れてしまったとき、入手困難なパーツが組み込まれていると、修理に時間が掛かったり、直せない可能性があります。
なるべく、普通のパーツを使用しているモデルを選びましょう。
ですが、これは予算を極力抑えた結果なので、財布に余裕のある人には、日本一周に最適な【ランドナー・スポーティール】をおすすめします。
日本一周におすすめのクロスバイク
日本一周をするために、たくさんある自転車の種類から選ぶなら、クロスバイクが良いでしょう。
軽くて走りやすく、天気や路面の状態に左右されることも少なく、性能や機能も悪くありません。
そもそもクロスバイクは、速度を出すことに特化したロードバイクと、悪路でも走れるように頑丈さを突き詰めたマウンテンバイクの、それぞれの利点を組み合わせて造られたバイクです。
あらゆる道をひたすら走り続ける、日本一周との相性は抜群と言えるでしょう。
おすすめとしては【メトロ】が挙げられます。
アニマートより開発されたアルミフレームのクロスバイクで、シマノ製の変速機を組み込んだ21段変速が特徴です。
取り立てて突出した部分はないものの、どんな状況にも対応することが出来るでしょう。
もうひとつは【ビーナス】です。
カノーバーのフラグシップモデルで、アルミフレームではありますが、剛性は比較的高めと言えるでしょう。
車体も軽く、デザインには特に力が入っています。
見た目にもこだわる人は、こちらを使って下さい。
MIYATAやMERIDAのクロスバイクも日本一周におすすめ
日本一周にクロスバイクを使うなら、ミヤタやメリダから販売されているものもおすすめです。
日本でも多くの人に名が知られているメーカーである、ミヤタの製品は「フリーダムタフ AFRF5 700C」が最適です。
耐久性に優れたクロモリという素材でフレームが作られており、タイヤの剛性も高いので、舗装されていない山道や段差の多い道でも、足止めされることなく走り抜けることが出来るでしょう。
変速が7段というところが難点ですが、快適さは失われずに日本一周を達成出来ます。
初心者から上級者まで、幅広い自転車の開発を手掛けているメリダの「クロスウェイ・ブリーズTFS100-R」もおすすめです。
小柄な人でも乗りやすいように細かい工夫が凝らされています。
また、いくつかのパーツはシマノ製のものとなっているので、長距離走行に適しています。
前と後ろに荷台を取り付けることも出来るため、まさに旅行向きのモデルと言っても過言ではありません。
クロスバイクは、もともと性能と品質のバランスが良いものなので、上位グレードに属しているモデルなら2,000m級の峠も難なく超えられます。
ランドナータイプは日本一周の強い味方
昔からランドナータイプの自転車は、旅行に向いていると言われています。
今でも愛用者は多く、日本一周などに挑んでいる人の中にも、ランドナーを使っている人の姿をよく見かけます。
近年では、クロスバイクやマウンテンバイクなどの人気が高まっており、性能面でもランドナーが突出しているわけではありません。
ですが、旅のお供の定番は、やはりランドナーと思っている人も、決して少なくないのです。
剛性の高いフレームとドロップハンドルは長距離走行に適しており、旅行らしい雰囲気を醸し出してくれるでしょう。
おすすめはドッペルギャンガーの【BELFAUST 424-SL】です。
ランドナータイプの自転車で、ロードバイクの良いところを備えています。
出費を抑えつつ、ある程度の走りやすさと快適さを得たいと考えている人は、是非こちらをどうぞ。
ミヤタの【フリーダムスポーツ】というモデルは、他の自転車の要素が一切含まれていない、完全なるランドナータイプです。
フレームには、頑丈さと剛性に長けているクロモリが使われており、ミヤタというメーカーそのものの実績も十分なので、信頼性と安全性も保証されています。
性能面からすると、もう少し値段は高くなるはずですが、パーツのグレードを下げることでバランスを取っています。
日本一周におすすめなランドナーは他にも
日本一周をするためのバイクは、ランドナータイプが良いと言われています。
ここでは、どのようなものがあるのか、おすすめをいくつかお伝えしたいと思います。
【丸石:エンペラーツーリングコンダクター】
これとあまり変わらない性能を持っているモデルに【ツーリングマスター】というものがあります。
2つを比較した場合、コンダクターの方が軽く造られており、使用するタイヤも異なります。
ランドナーらしさを求めたり、長距離走行を頻繁に行うのなら【マスター】、日常生活や日本一周などの大規模な旅行をするならスピードの出る【コンダクター】が良いでしょう。
【アラヤ:フェデラル】と【ディアゴナール】
【フェデラル】は、高級品を扱うアラヤの中では最も安く、コストパフォーマンスの良さは抜群なので、予算に余裕があまりない場合は、こちらの購入を検討して下さい。
【ディアゴナール】は、スピードが重視されており、タイヤはスポーツサイクルに使われているものと同じ700Cを装備しています。
耐久性はやや劣るものの、日本一周くらいなら十分走り抜けられます。
マウンテンバイクで日本一周するなら
マウンテンバイクは、日本一周に不向きとされています。
それは、基本的に未舗装の道を走るためのものなので、全体的に剛性が高くなるように造られているからです。
すると、そのぶん速度が低下して、走りにくさを感じることがあります。
ですが、日本一周「しにくい」だけであり「出来ない」わけではないのです。
悪路を走りやすいということは、林道や山道を楽に通れるというメリットにも繋がります。
このような性能を秘めているマウンテンバイクと言えば、GTの【アグレッサー】が挙げられるでしょうか。
その名の通り、アグレッシブな動きに対応するためのモデルで、コントロールのしやすいブレーキと頑丈なタイヤ、軽さを追求したフレームを備えています。
タイヤが大きめなので、荷台などを取り付けにくいという難点はありますが、高い剛性のおかげで舗装されていない道に突っ込んでいっても支障ありません。
その他にも、メリダの【MATTS】もおすすめです。
シマノ製の変速機とディスクブレーキのおかげで、耐久性と走りやすさは、他の追随を許しません。
特別なこだわりがなく、予算の範囲内なら、是非乗ってみて下さい。
なお、マウンテンバイクには、衝撃を緩和するためにサスペンションというパーツが付いています。
これは値段の安すぎるモデルの場合、いきなり壊れる可能性があります。
すると事故を引き起こすので、購入するモデルは、最低でも4万円以上のものを選んで下さい。
気に入った一台で日本一周しよう
今回ご紹介した自転車がおすすめというだけで、挙がらなかった自転車で日本一周するのは不可能というわけではありません。
ママチャリで日本一周している方もいらっしゃるので、自分の今持っている自転車や、お気に入りの自転車で日本一周することは十分に可能だと思います。
興味が湧いたら、日本一周の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。