アウトドアを楽しむための有効なアイテムでもあるmtb。
自然の風を切って走る快感は、一度覚えたら誰もが病みつきになります。
mtbをもっと楽しむために、タイヤのことを考えてみませんか。
タイヤの直径や幅によって、mtbの走りが変わりますよ!
mtbのタイヤは大きく分けると4種類
mtbのタイヤには、大きく分けて4種類あります。
それぞれのタイヤを、特徴と共にご紹介します。
★ブロックタイヤ
マウンテンバイクの完成車が履いているのは、ほとんどこのタイヤです。
オフロードをグイグイ進むことができ、荒れ地に強いタイヤです。
★センターリッジタイヤ
地面への設置面積が少なく、軽い感じの走りになるので、街乗りにも適したタイヤです。
★スリックタイヤ
でこぼこがないので、スピードを求める人や舗装路向きのタイヤです。
★セミスリックタイヤ
ブロックとスリックの特徴を兼ね備えたタイプです。
オン・オフ両方楽しみたい人は、このタイヤが良いでしょう。
mtbをどこで乗りたいのかによって、選ぶタイヤは変わってきます。
オンロード(舗装路)で乗るのが主なら、スリックかセンターリッジです。
ロードやクロスバイク用に比べるとタイヤが幅広いので、若干重い感じの走りにはなりますが、mtbを街乗りに使うなら十分です。
オフロード(悪路)を中心に考えるならブロックタイヤです。
天気や路面状況によって全天候型、ドライ、マッドとありますが、大会に出るような本格派の人は、乾いた道路にはドライ、濡れた路面にはマッドと使い分けるのが賢明です。
タイヤの直径と幅はここを見る
mtbに限らず、自転車のタイヤのサイズは表記がややこしく分かりずらいので、ご説明していきます。
まず、タイヤのサイズはタイヤの横の部分に刻印されています。
例えば、そこに28×1.75と印字されていた場合で説明しましょう。
最初の28はタイヤの直径で、あとの1.75はタイヤの幅です。
共にインチで表示されているので、分かりやすくセンチに直すのには、2.54を掛けます。(1インチ=2.54センチ)
なので、このタイヤは直径が約71センチで、幅が4.4センチということになります。
ただ、タイヤ幅はメーカーによってばらつきがあるので、注意しましょう。
マウンテンバイク用のタイヤは、26×2.3~2.5なんていう太さのタイヤもあります。
これは一般的なスリックタイヤの倍くらいの幅ですから、さすがに広すぎて普段から街中で乗るには、少しストレスに感じてしまいそうです。
また、あまりにも両極端なサイズは、ホイールまで交換することになるので、ホイールの適応サイズも確認しておくようにしましょう。
タイヤの直径・幅の表記はわかりにくいのでご注意
タイヤのサイズ表記がややこしいというお話をしましたが、表記方法はサイズの規格や原産国の違いなどで、様々なのです。
基本的には直径×幅で表記されていますが、単位がインチだったりミリメートルだったりするので、混乱しやすくなっています。
慣れてくれば、互換性も分かるようになって苦労はしませんが、最初はやはり分かりずらいです。
そこで、統一された表記が必要ということになり、ETRTOという公的機関によって、正確に表記するようになりました。
それが、タイヤの幅とビードワイヤーの直径(以下、ビード径)を、共にミリメートルで示したサイズ表記です。
ですから、先ほど例に挙げた28×1.75というサイズは、ETRTOで『47-622』という表記になります。
現在、販売されているタイヤには、メーカーが以前から使っている旧表記に加え、このETRTOの表記も表示されています。
そのため、タイヤの互換性を確認したいときには、この表記さえ見れば、間違うことはありません。
mtbのタイヤ交換で変えられるのは幅だけ
mtbのタイヤの表記についてみてきましたが、ここからは、実際にタイヤを交換するときの注意事項をお伝えします。
先に結論から言うと、mtbのタイヤで変えられるのは幅だけで、ビート径に関しては1㎜も変えられません。
タイヤの内側にあるビートワイヤーは、絶対に伸びない鋼線でできているので、ジャストサイズ以外は受け付けません。
どうしてもビート径を変えたい場合は、ホイールごと交換する必要があります。
ですから、タイヤを交換するということは、幅を変えるということなんですね。
ただ、あまりに極端なサイズ変更をしてしまうと、リムとの相性が悪くなり、様々なリスクが増えるため、上下ワンサイズ範囲内での交換が理想と言えます。
仮に現在のサイズが、35-622なら32(ワンサイズ細く)か37(ワンサイズ太く)が良いというわけです。
ツーサイズ変えたい場合は、専門店に相談して決めたほうが良いので、自己判断で換えないようにしましょう。
タイヤサイズを交換する際の注意点
mtbのタイヤ幅を太くするにしても細くするにしても、様々な注意点があるので、確認しておきましょう。
まず、タイヤを換える場合は、中のチューブも同時に交換しなければなりません。
タイヤにチューブを無理やり押し込むようなことをすれば、パンクのリスクが高まるので、適合するサイズのものに変更しましょう。
また、タイヤの幅が変わると、タイヤの外径も変化します。
そのため、自転車全体の高さが変わるので、注意が必要です。
サドルやハンドルの位置を微妙に調整しながら、最初は慎重に運転してください。
タイヤを細くする場合は、空気圧も変える必要があります。
タイヤを細くしたのに、空気圧(タイヤの硬さ)が同じだと、細いほうがタイヤの変形率が大きくなるので、路面との摩擦抵抗が増えてしまいます。
つまり、タイヤを細くしただけでは、スピードアップになりません。
タイヤの変形率を抑える、すなわちタイヤの空気圧を高くする必要があるわけです。
あとは細かい事ですが、サイクルコンピュータ-などを使用している場合は、タイヤ交換によって変わった数値を入力し直さないと、正確な速度や距離が出せなくなるので注意しましょう。
mtb初心者必見のおすすめタイヤ
では、おすすめなタイヤをご紹介します。
用途別におすすめしていきます。
【シュワルベ ダーティダン】
ぬかるんだダートや雨の日の路面に最適なタイヤです。
センターにブロックを集めることでグリップ力を高め、強力なトラクションを生み出すタイヤです。
特にマッドな路面に対しては、かなりのパフォーマンスの高さをみせてくれます。
【パナレーサー マッハSS】
オン・オフロードを問わないオールマイティな仕様のセミスリックタイヤです。
幅1.95インチとセミスリックならではのバランスで、硬い素材を使用しているため、転がり抵抗が少なく、軽いタッチの走りを実現してくれています。
【シュワルベ ファットアルバート】
mtbといえば、太くて強いブロックタイヤです。
サイドはスネークスキンで補強され剛性が高く、また耐カット性能が飛躍的に向上しています。
タイヤサイドが厚いのでエア漏れがよりしにくく、ハイグリップ・ハイトラクションなタイヤがさらに軽量に仕上がります。
タイヤの特性を理解して自分好みのタイヤを見つけよう
近年は健康志向によって、自転車通勤をする人も珍しくありません。
mtbは、競技でも街乗りでも楽しめる自転車です。
初心者の方も、多くの種類の中から、自分に使いこなしやすい自転車を見つけていただきたいです。
タイヤの特性について学ぶことで、自分好みのタイヤを見極めることが出来れば、よりmtbに楽しく乗っていただけるのではないかと思います。