自転車に乗っていて、なんだかタイヤ空気が抜けている気がする。
タイヤ空気を入れてみたけど、すぐに戻ってしまう。
そんな方は、もしかしたら、空気の入れ方が間違っているのかもしれません。
今回は、タイヤ空気の正しい入れ方についてご紹介します!
自転車のタイヤ空気を入れる前に行うこと
自転車のメンテナンスの中で重要なことのひとつに、タイヤ空気を入れることが挙げられます。
タイヤの空気を入れる前に、下記のことをまず行う必要があります。
バルブを上側にします。
ギアの位置によっては、作業中にチェーンが外れてしまう可能性もあるので、フリーが空回りするように、後ろ車輪を前進する方向に回す必要があります。
このことさえ気をつければ、あとは、普通に空気を入れるやり方で作業をすすめていきます。
バルブキャップをはずす際に、キャップがなくならないように気をつけながら外し、バルブの先にあるねじを緩めていきます。
この作業によって、空気の出入りする道を確保することになります。
バルブの先にあるねじを緩めたときに、一瞬上から押すと、空気が抜けていきます。
空気を入れる前に、この空気を抜く作業も、実は大事なことなのです。
これによって、空気の出入りする道を確保し、空気が入れやすくなるのです。
タイヤ空気を入れるときはバルブに注意
準備が整ったら、自転車のタイヤ空気を入れていきます。
空気を入れる際には、バルブと空気入れの口金をしっかりセットする必要がありますが、この口金はバルブの種類によって、異なった形になっています。
仏式/米式共通タイプは、いわば万能のもので、とにかくつっこんでレバーをロックすれば、問題なく空気が入っていきます。
ただ、このレバーには、たて型タイプのものと寝かせるタイプと2種類あります。
人気がある口金は、「ヒラメ ポンプヘッド横型」という商品で、口金の締め付け具合を調整できるのです。
レバーでロックをかけたときに、しっかりと口金が締め付けられた感触もあるので、ちゃんとセットできたかどうかも、すぐに確認することができます。
また、リムが高かったり、バルブステムが短かったりしても、しっかりと固定してくれるのです。
この商品は日本の職人が手作りしているため、量産ができず値段もそれなりにするので、購入するきっかけが必要になるかもしれません。
シマノプロのフロアポンプに多く採用されている両口は、値段も良心的で、しっかりと固定できるのでおすすめです。
タイヤ空気をしっかり入れるコツ
自転車のタイヤ空気を入れるために、口金を突っ込み、バルブをしっかりと固定できたら、ポンプのハンドルを握って空気を送りこんでいきます。
このとき、空気入れがふらつかないように、両足でしっかりと抑える必要があります。
ハンドルが下まで下がらず、一番下まで下げようとして、ジャンプしながら入れる人がいますが、これはかなり危険な行為なので止めましょう。
ジャンプしたときにバランスを崩してしまい、自転車もしくは自身が転倒する危険性があります。
ですから、空気入れを両足でしっかりと抑え、ハンドルをゆっくりと一番上まで引き上げ、また一番下までポンピングして空気を送り込んでいきます。
ジャンプしても、なかなか一番下までハンドルは下がらず、空気はなかなか入っていきません。
結局は、ハンドルを一番上まで上げ、一番下までポンピングする方が、確実に早く空気は入っていきます。
また、ポンプのハンドルは端よりも、中央付近を持ったほうが、力を乗せやすいです。
自転車の最適タイヤ空気圧はさまざま?
自転車のタイヤ空気を入れる際には、やみくもに空気を入れたらいいわけではありません。
空気圧を気にしながら、空気を入れていく必要があります。
この空気圧は、ロードバイクやクロスバイク、MTBなど自転車の種類によって変わってきますし、タイヤのサイズや太さによっても変わってきます。
ですから、空気を入れる前に、タイヤのサイドに記載されている、適正空気圧を確認しておくことが大切です。
そして、空気入れの気圧計をしっかりとチェックしながら、適正空気圧になるように入れていきます。
空気圧に使われている単位はpsiとbarなどがあり、psiは主にロードバイクに使われていて、ポンド・スクエア・インチの略です。
また、barは自動車やオートバイにも使用される単位で、MTBなどの太いタイヤを中心に使用されています。
細いタイヤは、空気の量がしっかりと入っていないと、パンクしたりトラブルのもとになってしまいます。
しっかりと適正空気圧になるまで、空気を入れるようにしてください。
空気がしっかりと入ったら、バルブの先端が曲がったりしないように、真上の方向を意識しながら、口金を抜いていきましょう。
あとは、空気を入れる前と逆の手順を踏んで、バルブの先にキャップをつけて終了です。
自転車のタイヤ空気がすぐ抜けてしまうのは、虫ゴムが原因かも?!
自転車のタイヤ空気の入れ方を、注意すべき点などに着目しながらご説明してきました。
しかし、ママチャリや一般的な安めの自転車では、せっかくタイヤの空気を入れたところで、すぐに空気漏れが起こる場合があります。
この場合には、空気漏れを防ぐために取り付けられている虫ゴムが切れたり、破れたりして劣化している可能性があります。
自転車屋さんに行って虫ゴムを交換してもらうと、500円ほどかかるでしょう。
ですが、虫ゴム自体は100均でも購入できます。
また、交換も簡単にできるので、自分で交換してみましょう。
虫ゴムが劣化しているかどうかは、切れたり破れたりしているので、見た目ですぐにわかります。
傷んだ虫ゴムを引き抜き、新しい虫ゴムを凹凸に合わせながら、リングを時計回りに回して、止まるところまで差し込んでいきます。
最後に空気を入れて、キャップをかぶせて出来上がりです。
女性でも、簡単に交換することができます。
自転車のタイヤに空気が入らない?そんなときの対処法!
自転車のタイヤ空気を入れたいのに、入っていかない場合があります。
このときに考えられる原因は、いくつかあります。
まずは、タイヤがパンクしているということです。
この場合、空気を入れても全くタイヤなどが膨らまないので、すぐにわかります。
また、極小の小さな穴が開いている場合には、空気を入れた直後は大丈夫でも、数日後に空気が抜けたりすることがあるので、注意が必要です。
また、空気を入れるときの抵抗力を全く感じなかったり、タイヤが膨らまない場合には、ポンプの取り付け方が間違っている可能性もあります。
空気の出る穴の位置がずれていないか、チェックしてみてください。
これは、気付かないことが多いパターンですが、ポンプ自体が壊れている可能性もあります。
その場合は、新しいものを購入しましょう。
また、ハンドルが硬すぎて空気が入っていかないという場合は、虫ゴムがこびりついて、空気が中に入っていかない可能性があります。
この場合には、虫ゴムを取り換えて対処してください。
正しい方法でこまめに入れよう!
今回は、正しい自転車のタイヤ空気の入れ方についてご紹介しました。
一見、簡単なタイヤ空気入れですが、意外と細かいコツがあることがわかりましたでしょうか。
また、普段行っている方法と違っている点はありませんでしたか?
正しい方法で、タイヤ空気を入れることでパンクを防ぎ、乗り心地も快適になるでしょう。