mtbに乗っていて、そろそろコンポを交換したいな、なんて方はいませんか?
でも、初心者の方などは、どのコンポに交換したらいいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか?
今回は、mtbのコンポを交換する際のメリット、シマノのmtbコンポのグレードについて、詳しくご紹介していきます!
そもそもコンポって何?
mtbの性能を上げたければコンポーネントを新しいものと交換すれば良いのですが、そもそもコンポーネントとはどんなものなのでしょうか。
コンポーネントは、自転車のパーツをまとめて取り扱う際に用いられる呼び名で、「コンポ」と省略されることも多いようです。
日本のメーカーであるシマノが使い始めたことをきっかけに、各地に広まりました。
海外では「グループセット」と言われています。
かつて、クランクや変速機などのパーツは、それぞれ別のメーカーによって作られていました。
そして、完成車を開発しているメーカーは、それらのメーカーから好みのものを選び、組み合わせていくという方法で自転車を生み出していたのです。
しかし、性能が向上していくにつれて、他のパーツと取り替えても不具合が起こらないかどうかという点も、重視するようになっていったため、ひとつのメーカーだけでは対応できず、いくつかのメーカーに注文することが増えていきました。
それに目を付けたシマノが考案した製品が「コンポーネント」となります。
コンポーネントは使い勝手が良く、好評を得ていたのですが、パーツ開発を中心に手掛けていたメーカーにとっては大打撃となり、そのまま業界を去って行ったところもあるようです。
その後、小規模の会社が大会社の傘下に入ることが多くなり、同時にコンポーネントの需要が高まっていきました。
この流れに便乗したのが、カンパニョーロです。
mtbのコンポをグレードの高いものに交換するメリット①
mtbを速くしたいからといって、コンポーネントを品質の高いものと交換しても、タイヤやホイールを新しくしたときと比べれば、そこまで性能が向上したという実感を得ることはできません。
しかし、決してメリットがないわけでもありません。
まずは耐久性が上がるので、長距離走行や坂道を通り抜けることが多い場合は、上位グレードのコンポーネントを使ってください。
高額ではあるものの、長く使っていけるため、結果的にはお得になるのです。
ハンドル操作や変速も滑らかでコントロールしやすく、ブレーキもそれほど力を入れなくても、きちんと停止することができます。
無駄なエネルギーを消耗しなくて済むというのは、大きな利点です。
また、グレードが上がっていく度に変速の段数も増えていくので、ギアの選択肢の幅が広がります。
段数が少ない場合、最適なギアに切り替えられず、ストレスと疲労感が溜まっていきます。
ですが、ギアが多いと極端に軽くなることも、逆に重すぎてしまうこともなく、ぴったりの速度で走れる可能性があります。
mtbのコンポをグレードの高いものに交換するメリット②
mtbのコンポーネントを質の良いものに交換すれば、車体が今までよりも軽くなります。
自転車は軽いほどペダルが漕ぎやすく、スピードも出せるようになるため、レースなどにチャレンジする人にとっては、1gの差が勝敗を分ける重要なポイントとなるのです。
グレードが上位のものほど値段も高くなってしまいますが、それだけの価値はあると思ってください。
また、メンテナンスが手間取らないのもメリットのひとつです。
ネジやボルトなど細かいパーツも入手しやすいので、不具合があったときには丸ごと新調しなくても、異常のあるパーツだけを取り換えれば済みます。
コンポーネントは表面にグレードの名称が表記されており、色も種類によって異なるため、見栄えが意外と良いのです。
お洒落なデザインを追求したいという人にも、おすすめします。
難点は、自転車やコンポーネントがひと昔前のものだったりする場合、対応するパーツが販売されていない可能性があります。
そのため、古い自転車を乗っているなら、まずはコンポーネントから見直さなければいけなくなるかもしれません。
mtbのコンポを交換するときには用途を考えよう!
mtbのコンポーネントを交換するときは、使用目的を考えた上で選ぶ必要があります。
そもそもマウンテンバイクに用いるコンポーネントは種類が幅広く、それぞれをグレードごとに見ていくと、それなりの数になるのです。
その中から用途に合っているものを選び取るのは、なかなか至難の業と言えるでしょう。
例えば、クロスカントリーを楽しみたいなら「XTR」が最も良い性能を持っていて、品質も高いコンポーネントとなります。
マウンテンバイクを基準に考えるのなら、所持しているマウンテンバイクの値段が、いくらだったのかという点に注目しましょう。
10万円前後のマウンテンバイクに乗っていて、山の中を安全かつ快適に走りたい場合は、真ん中くらいの位置に属するデオーレ以上のものがおすすめです。
それ以下はアリビオ辺りを使い、6万円ならアセラを、4万円にはアルタスを組み込むことが多いようです。
ダウンヒルに挑みたければ、専用のコンポーネントを取り付けなければなりません。
マウンテンバイクのダウンヒルは未舗装の道を走り抜けるため、段差などの障害物や悪路から伝わってくる激しい揺れや、負荷に耐えられるものでなければならないのです。
交換する前に把握しておこう!シマノのmtbコンポのグレード別紹介①
mtbのコンポーネントを交換するなら、まずはどのような種類があるのかを知るところから始めましょう。
今回はグレードの中でも、上位に位置するものをご紹介します。
《XTR》
グレードのトップに君臨する最先端のコンポーネントです。
どんなレースやイベントにも対応することができるように、研究と改良を重ねた結果、このシリーズが生み出されました。
乗り手が求めている、ほとんどのものが詰め込まれています。
《デオーレXT》
ブレーキ操作の反応が早く、エネルギーが効率良く伝わります。
変速も申し分なく、悪路や悪天候でも、十分に耐え抜く頑丈さを秘めています。
《SLX》
マウンテンバイクを楽しく乗ることを追求したコンポーネントです。
オフロードの新境地に到達することができるでしょう。
《デオーレ》
属している位置こそ中間ですが、抜群の性能を発揮してくれます。
乗り手が希望する条件を満たしやすく、耐久性も上位のものに引けを取りません。
決して劣ることはないので、迷ったらこれを選ぶのも良いでしょう。
交換する前に把握しておこう!シマノのmtbコンポのグレード別紹介②
mtbのコンポーネントを新しいものと交換したいのなら、シマノをおすすめします。
《アリビオ》
9段の変速機にラピッドファイアプラスを備え、ブレーキはVブレーキとディスクブレーキの2つを搭載しています。
マウンテンバイクを娯楽として使いたい場合には、ぴったりと言えるでしょう。
《アセラ》
無駄なエネルギーの消耗が少なく、コントロールを取りやすく、ブレーキの反応が早いという、乗り手にとってのメリットが大きいコンポーネントです。
乗り心地も良く、すらりとした細身のデザインもお洒落な雰囲気を醸し出しています。
《アルタス》
アリビオと同じく、レクリエーションとして使う場合には最適であると言えます。
アリビオよりもグレードは低いものの、性能にはそれほど差があるわけではありません。
《ターニー》
スポーツサイクルとしての楽しみを求めている人に向いています。
町ではなく、野山を快適に駆け巡りたい場合に使ってください。
mtbコンポを交換しようと思ったら、用途を考えよう!
今回は、mtbのコンポについて詳しくご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?
コンポとひと口に言っても、さまざまなグレードや種類があります。
予算と、自分の用途にあったものに交換しましょう。