皆さんは、雪の多い地域にお住まいでしょうか?
冬でも、夏と変わらず自転車で通勤・通学したい方もいらっしゃるはずです。
雪道を走る場合は、アイスバーン対策をしましょう!
タイヤにつけるチェーンやスタッドレスタイヤをご紹介します!
雪が降り止んで2~3日後のアイスバーンが危険!
雪が降っているからといって学校を休んで良いわけではありませんし、仕事をしなくて良いわけでもありません。
徒歩・自転車・公共交通機関を使ってなど、どのような通勤方法でも余ほどのことがない限りは、通勤・通学しなくてはいけません。
しかしながら、雪が積もっているのに自転車で向かうのは無謀というものです。
雪にタイヤを取られてしまうので、ギアを軽いものにしても走行できないくらいタイヤが重くなってしまいます。
それに自転車の天敵は、フカフカの雪だけではありません。
その後に待っている、アイスバーンはとても危険です。
アイスバーンは雪が止んでから2日後か3日後に出てくるわけですが、その頃は自転車でもそろそろ大丈夫だろう、と思う時期です。
そのため、気付かないうちに自転車がアイスバーンの上を走行している可能性があります。
地面を見ていればアイスバーンに気付くだろうと思う人は、ブラックアイスバーンもあるので要注意です。
黒いアスファルトの上にできたアイスバーンは薄い氷なので、氷がないように見えてしまうことがあるのです。
車が滑ってしまうくらいの氷ですので、チェーンやスタッドレスタイヤでも履いていなければ、自転車も滑って転倒や怪我をしてしまう可能性があります。
自転車で雪道を走るならチェーンやスタッドレスタイヤを!
アイスバーンがあるかもしれないけど、それでも自転車で走行したいというのなら、タイヤに滑り止めを施しましょう。
雪が降っていなくても路面凍結の危険性があるので、冬ならタイヤ滑り止めは必須です。
凍結した路面を自転車走行していた高校生が、転倒して車にはねられるという事故まで起きているので、タイヤの滑り止めはしっかり施しておきましょう。
車の滑り止めとしてはチェーンやスタッドレスタイヤを装着するということがありますが、自転車の場合はより簡単にスプレー式タイヤチェーンを使ってしまうのがおすすめです。
スプレーは車用のものを転用して、自転車のタイヤに吹きかけてしまいましょう。
車用のスプレー式タイヤチェーンは、自動車が時速70kmでも効果があるので、グリップ力を大幅に上げることができます。
スタッドレスタイヤに交換することは大変ですが、スプレーなら思い立ったら拭きかけることができるので、都合が良いです。
ただし、保管期間は4年から5年なので注意してください。
また、メーカーによってはタイヤにシミを作ることがありますし、ベトベトしたものが残ることがあるので、前もって確認してから使用しましょう。
早期の実用化が待たれる雪道用自転車チェーン
雪の日の翌日に困ることになるのがアイスバーンです。
歩いていてもツルリと滑ってしまうことがあって危険で、自転車も当然のように危険です。
しかし、Cesar van Rongen氏が「Bike Spikes」というものを開発してくれました。
自転車タイヤに被せるだけで、チェーンを装着できる優れものです。
自転車ではスタッドレスタイヤがありますが、タイヤの交換は意外と大変なので、簡単に装着できるのは嬉しい特徴です。
スパイクがしっかりとグリップ力を発揮してくれ、氷の道でも雪の上でも空転を防いでくれます。
取り付けは非常に簡単です。
タイヤに被せて、カシメるだけです。
そのため、朝は氷が張っているだろうが帰りは溶けているだろうと思えるようなコンディションでも、朝だけ使うということが可能なので、通勤・通学に重宝するでしょう。
しかしながら「Bike Spikes」は、まだプロトタイプができただけで製品化していません。
雪道を自転車で走行したいという需要は世界中に確実に存在しているので、早期の実用化が待たれています。
アイスバーンにはチェーンよりスタッドレスタイヤ
チェーンよりも一般的に使われているのが、スタッドレスタイヤです。
スタッドレスタイヤは低温で硬化することがなく、良好なグリップを確保できるタイヤのことで、特殊なゴムで作られています。
そしてアイスバーンに対応できるということが最大の特徴で、その他の総合的な性能では、天然ゴムに劣ってしまいます。
耐摩擦性能が低ければ、コンパウンド部分の剛性も低いです。
そのため、乾いた路面では最小限の運動性能しか発揮できません。
スタッドレスタイヤは、トレッド面のサイピングと呼ばれる小さな溝は特徴的です。
サイピングは水を掴んで排出するための溝なので、スタッドレスタイヤには不可欠なものです。
また、サイピングによって表面積が増えます。
そうなると、タイヤを劣化させる空気や紫外線と多く接触してしまうことになるので、劣化するのが早いです。
それに乾いた路面での走行では、サイピングによってトレッドが変形・発熱・摩擦するので、普通のタイヤより寿命を削ってしまいます。
そのため、アイスバーン対策としては低価格のものを、高頻度で交換して使うことをおすすめします。
スタッドレスタイヤの他にスパイクタイヤもある!
チェーンやスタッドレスタイヤがアイスバーンに有効なわけですが、スパイクタイヤというものもあります。
ピンが雪に食い込むことで、グリップ力を確保するのがスパイクタイヤです。
舗装路で走行してしまうとピンがすぐに減ってしまうので、スパイクタイヤは雪道専用のタイヤだと言えます。
スパイクタイヤでおすすめしたいのは、シュワルベ(Schwalbe)の製品です。
シュワルベはスパイクタイヤのラインナップが豊富で、マウンテンバイク用のタイヤとしては「Evolution」と「Performance」があります。
たとえば「Ice Spiker Pro Evolution」ならピンはタングステンで、ベースはアルミになっています。
軽量化するためにアルミが使われており、さらに折りたたみできるので、持ち運ぶこともできます。
「Performance」の場合は、折りたたみできませんが、ベースはスチールで頑丈にできています。
また、シュワルベの「WINTER」なら安価なスパイクタイヤとなるので、まずはそれを試してみると良いかもしれません。
もし、もう少し性能の高いものが欲しいなら「MARATHON WINTER」にしましょう。
これはオンロード用タイヤにスパイクが付いたものになります。
競技用スパイクのmtbならアイスバーンも止まれる!
普通の自転車であれば、チェーンやスタッドレスタイヤで十分にアイスバーンに対応できるでしょう。
マウンテンバイクなら、競技用スパイクを使用することをおすすめします。
競技用スパイクなら、圧雪した路面やアイスバーンでも、アスファルトの上のような感覚で止まることができます。
また、多少スパイクが抜けてしまったとしても、十分に止まれます。
競技用という名前はダテではなく、よくグリップが利きます。
ただし、ブラックアイスバーンでは気付かないで走行すると、横滑りすることがあるので要注意です。
横滑りしてしまうと、まず転倒すると思います。
それでも横滑りの前なら、ブレーキをかけることで停止することができます。
そのように、競技用スパイクは効果絶大です。
ただし金額が結構かかるので、1本だけ購入して前だけ履かせるという使い方が良いかもしれません。
冬はアイスバーン対策をしっかりして、ゆっくり走ろう!
ここまで、雪道(アイスバーン対策)について色々とお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
凍った道を自転車で走るには、チェーン、スタッドレスタイヤ、スパイクタイヤなどを効果的に使って、事故を防ぐことが最重要です。
雪の多い地方にお住まいで自転車に乗る方は、アイスバーン対策をしっかりして、安全に運転をしてくださいね!