自転車のパーツの名前分かりますか?フレームって何?

自転車のパーツには様々な種類があり、それぞれに特徴的な名前があります。

フレームとひと口に言っても、様々な名称がつけられたパイプの集合体だったりします。

そこで今回は、知っているようで意外と知らない基本的な自転車のパーツの名前や機能について、まとめてみたいと思います。

フレームパーツの名前①

自転車のパーツは特殊な名前が多いですよね。

あとで触れますが、初心者の方や乗り始めたばかりのお子さんであれば、「サドル」くらいでも分からないかもしれません。

仮に自転車の「椅子」と言ったって通じちゃいそうですから、わざわざ覚える必要が無いとも言えますが…

それはさておき、まずは自転車の骨格部であるフレームの名前から見ていきましょう。

ちなみに今回は、ロードバイクを中心としたスポーツ自転車の名称を中心に集めてみたいと思います。

現在、市販されているフレームは、ほぼダイヤモンドフレームと呼ばれるシンプルなひし形をしています。

シートを挟み、前三角と後ろ三角が合体してできています。

まずは、そのひし形を形成する前三角のチューブの名前をご紹介します。

★トップチューブ
ハンドルの付け根からシートのチューブまで伸びている、一番上にあるチューブです。

★ヘッドチューブ
前面にある短いチューブで、ハンドルのステムとフロントフォークを繋ぐチューブです。

★ダウンチューブ
トップチューブの根元から、斜め下にクランクまで伸びるチューブです。

フレームパーツの名前②

続いては下三角の部分を構成するチューブを見てみましょう。

★シートチューブ
サドルを挿し込み固定するチューブです。

一般的には、このチューブの長さがフレームサイズになり、BB(ボトムブラケット)シェルの中心からシートポスト(サドルを固定するための棒)の差込口までの長さで決まります。

※BBシェル=ペダルの付いている棒をフレームに差し込む部分

★チェーンステー
クランク下部から後輪に伸びる左右2本のバーです。
バーエンドが後輪の車軸に固定されます。

★シートステー
シートチューブから後輪まで伸びる左右2本のバーです。
こちらも後輪の車軸に繋がります。

以上が、下三角を形成するチューブの名前になります。

そしてもうひとつ、正確に言うとフレームの一部には扱われないのですが、前輪をフレームに固定してハンドルでかじ取りをできるようにするための「フロントフォーク」という重要なパーツがあります。

ロードバイクでは便宜上、フレームとして扱われ、フロントフォークが付いた形でフレームセットとして販売されています。

このように、ここまでご紹介してきたパーツの集合体が「フレーム」と呼ばれています。

フレーム以外のパーツの名前・ハンドル周り

今回は自転車のパーツの名前をおさらいすることで、基本に立ちかえってみようと思っているのですが、フレームだけでも、あれだけ細かく分かれているのは驚きですよね。

では、次はハンドル周りのパーツを見ていきたいと思います。

★ステム
ハンドルとトップチューブを連結するパーツで、ハンドルの中央部とトップチューブの先端が繋がれます。

★ハンドル
ハンドルには、いくつかの種類があり、自転車によって大方の形が決まっています。

一般的なママチャリなどについている、真ん中がくぼんでるようなハンドルは「セミアップハンドル」と言います。

クロスバイクやマウンテンバイクなどには、水平の1本の棒状のハンドルが付いていますが「フラットバーハンドル」と呼ばれます。

ロードバイクには、左右の先端が下に下がり、手前にグッと曲がっている「ドロップハンドル」が付いています。

★ブレーキレバー・シフトレバー
ハンドルに取り付けられており、ブレーキに関しては日本では原則右が前用、左が後用ですが、欧米は反対です。

シフトレバーは、ブレーキと逆で右が後用、左が前用です。

特にロードバイクのドロップハンドルには、ブレーキとシフトのレバーを一体化させた「デュアルコントロールレバー」が付くことが多いです。

特に有名なのは、世界的自転車部品メーカーであるシマノ製のSTI(シマノ・トータル・インテグレーション)と電動式変速のDi2(デジタル・インテグレ―テッド・インテリジェンス)です。

フレーム以外のパーツの名前・自転車中央部

続いては、自転車の中央部付近に目を移してみましょう。

★サドル
言わずと知れた自転車の座る部分です。

★シートポスト
サドルとフレームを繋ぐ棒状のパーツのことです。
ポストはアメリカ式の呼び方で、イギリスでは「シートピラー」という名前の方が一般的です。

★ディレイラ―(変速機)
スポーツ自転車には、ギアが前後に付いていて、変速させることができます。

クランク付近に前ギアの変速機、いわゆるフロントディレイラ―が付いていて、後輪にリアディレイラ―が付いています。

★チェーンホイール
前側のギアの歯車のことです。
ここにチェーンが掛かっており、ディレイラ―でチェーンを掛け変えることによって、変速しています。

スポーツ自転車は2~3枚のチェーンホイールが付いています。

★クランク・ペダル
チェーンホイールと一体型になっている、自転車を漕いで車輪を回すための棒状のパーツです。

ロードバイクは、ほとんどの場合、ペダルは別売りになっています。

ホイールも細かく分けた名前がある

タイヤを回して走る乗り物には、タイヤを取り付けるためのホイールという車輪があります。
フレームサイズによっても、付けられる車輪のサイズが変わってきたりします。

このホイールにも、パーツの名前があるのでご紹介しましょう。

★リム
ホイールの外側についているタイヤを取り付けるための輪っかのことです。
この部分の幅や高さによって、履けるタイヤのサイズが決まってきます。

★スポーク
リムから車軸に向かって伸びる、何本もの細い棒のことです。

★タイヤ
ロードバイクのように、表面にあまり溝が無いタイヤのことをスリックタイヤと言い、マウンテンバイクなどに装備される深い溝が刻まれて、ごつごつしているタイヤをブロックタイヤと言います。

★スプロケット
ホイールの一部ではありませんが、後輪の車軸に取り付けられている後ろ側のギアの歯車のことです。

ここにチェーンを掛けて、リアディレイラーで変速します。
何枚も折重なっていることから、カセットスプロケットと呼ばれることが多いです。

ブレーキの種類の名前

自転車の動きを止める、唯一の手段と言っても良いのがブレーキです。

自転車のブレーキは車種によって様々なブレーキが取り付けられていますが、制動方式は主に下記の2つです。

★リムブレーキ
ホイールのリムをフレームに取り付けられたブレーキシュー(パッド)という名前のパーツで、左右から挟み付けるようにして回転を止める方式です。

ロードバイクのキャリパーブレーキや、マウンテンバイクやクロスバイクのVブレーキが、代表的なリムブレーキになります。

キャリパーブレーキは、制動力よりもスピードのコントロールに重きを置いているため、ロードバイクに採用されています。

Vブレーキは、制動力重視なので、タイヤが太いマウンテンバイクやクロスバイクに採用されています。

★ディスクブレーキ
車輪に取り付けた円盤型のローターを、ブレーキパッドで挟み付けて回転を止める制動方法です。

水や泥の影響力を受けにくく、非常に強い制動力が得られるので、悪路を走るマウンテンバイクのブレーキの主流になっています。

ちなみに、自動車の前輪は全てディスクブレーキが採用されています。

ありとあらゆる部分に名前が付いています!

いかがでしたか?

自転車のパーツは細分化されていて、あらゆる物に専門用語があります。
今回で網羅しきれたとは言いませんが、ひと通り主要なパーツは押さえられたはずです。

基本的なことは今さら聞けなかったりするものですし、専門用語が分からないと、故障したりしたときに不便ですからね。

少しでも参考になれば幸いと思います。