ロードバイクやMTBのタイヤは、速く走るための必須アイテムとも言えますので、カスタマイズを考えるパーツです。
しかし、ママチャリは速く走るという概念が無いので、よほど酷いパンクでもしない限り、交換を考えることは少ないと思います。
そのため、あまり知られていないと思いますが、世界的なタイヤメーカー・ブリヂストンはママチャリ用タイヤも多く製造しています。
そこで今回は、ママチャリ用のタイヤを見ていきたいと思います。
ママチャリタイヤのサイズを知ろう!ブリヂストンのカタログに学ぶ
ママチャリを購入するときに、まず考えるのはサイズだと思いますが、ママチャリのサイズは実はタイヤの大きさなんですね。
カタログに○○インチと記載されているのがタイヤの大きさで、それを自転車本体のサイズにしているということです。
ちなみにロードバイクなどは、フレームの大きさがサイズになります。
ママチャリのサイズは24インチ~26インチが一般的ですが、ブリヂストンのカタログを見ると分かりますが、20インチ前後の小さなサイズも増えてきています。
また、タイヤには太さも重要なので、速く走りたいと思う人は細目のタイヤ、砂利道や多少の段差を気にせず走りたいと思ったら、太めのタイヤを選ぶと良いでしょう。
サイズのインチ表示の横に、分数や小数点で表示されているのが太さですので、参考にしてください。
あとは耐久性ですが、ママチャリのタイヤはほとんどが長持ちすることを最優先に作られていると言っても過言ではないので、特に神経質になる必要は無いのです。
ママチャリの場合はタイヤを交換するのに、とにかく手間が掛かるので、なるべく長持ちさせることを優先したいですね。
ブリヂストンのママチャリ用タイヤの種類①下級ランクに注意!
では、ブリヂストンのママチャリ用タイヤを見てみましょう。
ママチャリ用のタイヤにも上級・中級・下級とランクがあります。
このランクを覚えておくことで、新しい自転車を購入するときに参考になると思いますし、交換するときの目安になるので覚えておきましょう。
タイヤの側面に「BRIDGESTONE」と印字されていて、その横に商品名が書いてあるはずです。
まず、下級ランクの商品名は「タフロード」で1本2,000円前後(チューブ込み)です。
チューブガード構造という、独自のパンクしにくい技術が使われており、耐久性は優れていますので、交換時にタフロードを使用する自転車屋さんが多いと聞きます。
完成車では低価格の物や、機能を重視して他の部分でコストカットしたいファッションサイクルなどに主に採用されています。
また、下級ランクには商品名が入っていない物がありますが、これはスーパーでも売っているような格安自転車用ですので、これに交換されそうになったら拒否した方が良いかもしれません。
ブリヂストンのママチャリ用タイヤの種類②中上級クラスがおすすめ!
ブリヂストンのママチャリ用タイヤの中級クラスは「マイティロード」と言います。
こちらは下級レベルよりは転がり抵抗を低減しているので、ママチャリだけどスピ―ドが欲しい人向きかもしれません。
価格は1本チューブ込みで2,500円程度です。
さて、上級レベルですが2種類あります。
まず「スーパーツーピーストレッド」は、この後ご紹介するロングライフに比べると、軽量で転がりが軽いです。
補強布を採用しており、耐パンク性にも優れています。
1本3,000円前後と高めですが、おすすめできるタイヤです。
もうひとつの上級クラスのタイヤは「ロングライフ」ですが、その名の通り、耐久性のためだけに作られたような頑丈なタイヤです。
しかし、重量が重すぎると思いますし、1本4,000円程度するので、個人的には上記のマイティーロードかスーパーツーピーストレッドの方がおすすめです。
ママチャリタイヤの交換を自力で行えるか?
さて、ここまではブリヂストンを例に挙げ、ママチャリ用タイヤを見てきましたが、いざ交換するとなると考えなくてはいけないことがあります。
ロードバイクなどのスポーツ自転車は、タイヤ交換が簡単にできる構造になっています。
レバーひとつで車輪が外れるようになっていますし、基本的に車輪には何も付いていないので、簡単にタイヤ交換ができます。
ところがママチャリは、前輪にはカゴやライトが付いていますので、これを外さなくてはいけません。
しかし、前輪はまだこれくらいで済むので、そんなに難しくありません。
後輪はドラムブレーキに内装変速機など、普段滅多にいじることが無いような物を取り外さなくてはいけませんし、新しいタイヤにしたら付け直して調整までしなければならないのですから、相当な労力が必要です。
これは見解が分かれるところかもしれませんが、ほとんどの人はタイヤ交換に慣れていませんし、1台の自転車で1回ないし2回くらいしかないことですから、自転車屋さんに任せるのが賢明だと思います。
さらに言うと、タイヤの中のチューブに穴が開く「リム打ちパンク」であれば、車輪を外さなくても修理出来ますが、これもしっかりやらないとすぐにまたパンクします。
ママチャリタイヤの交換を頼んだら費用はどのくらい?
さて前項でお話したように、ママチャリのタイヤ交換には、かなりの労力が必要になります。
そこで自転車屋さんに修理を依頼することになる訳ですが、やはり気になるのは修理費用ということになります。
先ほどブリヂストンのママチャリ用タイヤのお話をしたときにタイヤの値段をご紹介しましたが、プラス工賃が掛かります。
ただ、ブリヂストンのタイヤは正直少し高価なので、他メーカーであれば、もう少し低価格にはなると思います。
さて問題は工賃ですが、店舗によりかなり差があるのが現状ですが、大方の目安を書いておきます。
【ホームセンター】
前輪:500~1000円
後輪:1,000円~2,500円
【自転車屋さん】
前輪:1,000円~2,500円
後輪:2,000円~3,500円
大きなバラつきがあるので、事前に確認が必要ですね。
さて、これにブリヂストンのタイヤの代金を足してみると、最も安く行えて約5,000円、高くて10,000円というところです。
この金額を高いと捉えるか安いと捉えるかは、個人の価値観の違いで何とも言えませんが、個人的には労力を考えると妥当なのかなと思います。
費用の削減として考えられるのは、比較的作業が簡単な前輪を自分で行い、後輪を安く交換できそうなホームセンタ―に任せるという手ですね。
最初からそれなりのママチャリを選ぶべき?
近年は非常に安いママチャリが出回っているので、上記のようなタイヤの交換費用が目立って、高く感じてしまうのかもしれませんが、さほど費用が高くなっている訳ではありません。
またブリヂストンを引き合いに出しますが、ママチャリの完成車にスーパーでも販売しているような安価な物は、まず見られません。
安かろう悪かろうが全てに当てはまると思ってはいませんし、メーカー絶対主義なわけでもありませんが、さすがにタイヤ交換の費用で買えてしまうような自転車はおすすめできません。
そういった自転車を購入して、半年~1年でタイヤが破損して、上記のような交換費用が掛かるのであれば、最初からある程度の物を購入した方が、将来的にはコスパが高いことになると思います。
あとは空気圧のチェックを小まめに行い、空気圧が低い状態で走るのは避けましょう。
これだけでもパンクをするリスクはかなり減りますし、異物が刺さる可能性も低くなります。
ママチャリだってメンテが必要!
さて今回は、ママチャリのタイヤのお話をしました。
正直な感想としては、意外と高価なので、大切に乗らないといけないなと思いました。
また、交換費用もばかになりませんので、最初からある程度のグレードの物を購入しておいた方が安心ですし、結局は経費節減にも繋がるということですね。
あとはメンテナンスが重要です。