普段自転車で走っていて、時速が気になることはありますか?
サイクルコンピューターでも取り付けていれば、ひと目で分かりますが、ママチャリでは、それは少しレアですね。
ママチャリでも時速14キロは出るそうなので、相当速いものですね。
今回は、様々な自転車のスピードについて考えてみたいと思います。
14キロはどのくらいの距離?
まず、14キロという距離をイメージしやすくするため、例を挙げたいと思います。
東京駅から東京ディズニーランドまでが約14キロです。
電車1本、乗り換えなしで約35分です。
大阪駅からは甲子園球場までが約14キロで、こちらも電車1本、約20分といったところです。
個人的には、かなり離れていると感じるのですが、これを机上の計算では、約1時間で移動できてしまうママチャリのスピードは侮れないですね。
東京都に通勤している人の平均通勤時間が1時間ですから、東京駅からママチャリでディズニーランドまで行くのは、十分に許容範囲と言えそうです。
ママチャリは自転車の中でもスピードが遅い部類ですから、スポーツ自転車ならもっと速くたどり着けることになります。
自転車が法律上、軽車両として扱われている意味が、このスピードでも分かる気がします。
自転車なら14キロでも1時間以内
上記の数字を見ていただいても「自転車で1時間走るのは大変!」と思っている人の方が多いかもしれませんね。
確かに、継続して1時間運動するというのは、楽なことではないと思います。
しかし、1時間くらいであれば、自転車で通勤している人が多いのも事実なんです。
お住まいの地域や使用している自転車の種類によっても違いますが、幹線道路などを走っていくつか信号に当たったとしても、1時間以内なら苦になるという意見はほとんどありません。
自転車の種類で言いますと、スポーツ自転車で街乗り用に開発されたクロスバイクや、スピードが身上のロードバイクなら、14キロを約30~45分で走ることが可能です。
また、ドアtoドアで考えた場合には、電車なら最寄駅までの徒歩ないしバス、乗り換えの時間などを加味しますから、自転車の方が速いと言う場合も少なくありません。
自動車は、朝の通勤時間は渋滞が避けられませんから、言わずもがなかもしれません。
いずれにしても、通勤の条件によっては、自転車が最適になる人も多くいるはずなのです。
自転車の時速14キロはちょうど良い有酸素運動
今回は、一般的なママチャリの平均時速が14キロであることから、1時間で14キロの移動が可能という見解で話を進めています。
ちなみに、人間の歩く速度は時速4キロ程度と言われています。
ですので、ウォーキングなど意識して速めのスピードで歩いたりしなければ、1時間で行ける距離は4キロです。
都心部なら鉄道の駅ひとつぶん程度ですが、徒歩を交通手段と考えるならば、この距離を歩くことは、あまり現実的では無い気がします。
そこで自転車の登場ですが、4キロはママチャリで約17~18分ですから、もうこれは、かなり実現可能な距離と思います。
最寄りの駅や、ちょっと離れたスーパーまで、これなら車を出すより自転車で行ってしまおうとなるでしょう。
ですから、まず、このくらいの距離から自転車に乗ることに慣れていったら良いと思います。
また、時速14キロ程度であれば有酸素運動ですが、脂肪の燃焼が始まるのが運動を始めてから20分前後と言われていますので、4~5キロの距離を走るのは、上手くいけばダイエットになるかもしれないのです。
車や電車で行っているちょっとした距離を自転車にするだけですから、何も特別な意気込みはいりませんので、まずは自転車に乗る習慣を付けましょう。
ママチャリをスポーツ自転車に!?①
これは私もそうですし、多くの方の体験談からしても言えることですが、自転車は慣れてくると驚くくらい距離を伸ばすことができます。
通勤は毎日のことですから、あまり無理は禁物ですが、休日などは1時間ないし距離14キロにこだわらず、もっと長く乗っていることができるはずです。
趣味になれば、スポーツ自転車を購入してしまう手もありますが、初心者モデルでもクロスバイクで4~6万円、ロードバイクなら10万円前後しますので、二の足を踏んでしまう人も多いと思います。
そこでひとつ提案したいのは、ママチャリをスポーツ自転車っぽくするカスタマイズです。
あくまでも、なんちゃってレベルなのをご了承いただきたいですが、効果は十分にあります。
まず、タイヤに空気を入れましょう。
ママチャリで、あまりタイヤの空気圧を気にすることが無いですし、そもそも空気圧が測れません。
そのため、購入して以来ほとんど空気を入れたことがない人も多いので、まず空気を入れてください。
親指で押しても、ほとんどへこまない程度にしっかりと入れてください。
ママチャリをスポーツ自転車に!?②
次にチェーンに油を差します。
ペダルを漕いだ力を車輪に伝える大事な役割を担うチェーンですが、自転車通勤で毎日片道14キロも走っていれば、おのずと劣化してきますし、野ざらしで錆びだらけになっていることもあります。
テレビのCMでも有名な、スプレー式の潤滑油で構いませんので差しましょう。
粘着質の油を差すと逆効果なので、液体タイプにしてください。
空気を入れて、チェーンに注油すれば、これだけでも劇的に乗り心地は良くなると思いますが、もう少しスポーツ自転車に近付けたいところです。
そのために、サドルとハンドルの高さを調整します。
ママチャリの場合、サドルにドカッと腰を下ろして運転する人が多いですが、これですと腰に負担が掛かりますし、ダイエット効果も期待薄なんです。
ですので、まずは、サドルを上げます。
最初は足が地面にべた付きする設定になっているのが一般的ですが、これではペダルにしっかりと力が伝わりません。
目安としては、サドルにまたがったときに、つま先が地面に届く程度です。
最初は少し高さに戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れると思います。
なお、サドルの下に付いている棒は限界線を守り、それ以上は伸ばさないでください。
また、ハンドルはサドルより、少し下げ気味が望ましいです。
そうなることで、少し前傾姿勢になりますので、空気抵抗が減ってスピードが出るようになります。
また、腰への負担も減りますので、長い時間乗っても疲れないようになります。
自転車に乗る目標を立てよう!
さて、自転車に毎日1時間、距離にして14キロとすると、年間で約5,000キロ走ることになります。
仮に通勤とすると毎日ではないので、もう少し減りますが、おおよその目安とすれば5,000キロになります。
自転車を趣味にしている人達の目標は、年間1万キロだそうです。
さすがに1日1時間乗ったとしても、さらにその倍の距離が必要となるとハードルは高いですね。
もちろん、スポーツ自転車が前提だと思いますが、目の前に目標や区切りがあると、それに向かいたくなるのが人情ですから、自分なりの目標を立てるのも良いと思います。
先ほども触れた1日4キロなら、自転車運動としてはまず無理のない距離です。
月間120キロ、年間約1,400キロですから、最初の一歩としては悪くない数字だと思います。
そして、徐々にポタリング(自転車で散歩すること)やサイクリングが趣味になって距離を伸ばしていければ、ダイエットや健康にも良いですから実践してみましょう。
自転車は速く、遠くまで行ける!
今回は、ママチャリの平均時速である14キロについて色々と考えてみました。
自転車の速度の速さに驚きましたし、改めて距離を稼げるものだと認識しました。
そして通勤手段として最適の可能性もあるので、可能だという方はぜひ行ってみてください。