ビアンキのロードバイクにはどんな特徴があるのか?

ビアンキは、現存する世界最古の自転車メーカーの為、伝統と格式を重んじてはいますが、常に革新を求めている姿勢が見られることも事実です。

そのため、ロードバイクにも様々な特徴があり、個性的なものからベタなものまで中々面白いラインナップです。

今回はそんなビアンキのロードバイクの特徴を、詳しく見ていきましょう。

ビアンキのロードバイクの特徴

最初にビアンキのロードバイクの特徴を、ざっと一通りお話します。

まず特筆すべきは価格帯で、完成車となると上は200万円に手が届こうかというモデルから、下は10万円台前半まで実に幅広いです。

プロチームに提供している機材から、これからビアンキユーザーになろうとしている初心者向けまで揃っていると考えてください。

フレームの素材はカーボンが6割、アルミが3割、スチールが1割というイメージで、そこまで偏ってはいません。

モデルとしては「レパルトコルサ」というレース機材専門の部署もあるほどで、レースモデルが多くなっています。

しかし、近年は時代の流れに対応するかのように、長距離向けのエンデュランスモデルも増えてきています。

また、最近ではコストパフォーマンスを重視している傾向が見られます。

フレームに独自の技術が投入されていたり、価格の割に豪華なパーツが組み合わされていたりもします。

ビアンキのロードバイクは価格帯が広い

2017年現在ビアンキは、ワールドツアーのチームのメインスポンサーにはなっていませんが、機材の提供は行っています。

そのため、フラッグシップモデルともなると、目玉が飛び出るくらいに高価になります。

ロードバイク不動のハイエンドモデル【SPECIALISSIMA(スペシャリッシマ)】は、完成車の最高価格が195万円です。

カンパニョーロのハイエンドコンポ「スーパーレコード」の電動変速モデルや、1本20万円前後のホイールを装備した超贅沢仕様です。

スペシャリッシマは、その他の完成車でも全て100万円を超えており、私などのホビーライダーには到底手の届かない世界です。

ところが、ここまで高額な機種を扱っていながら、近年は10~20万円台に評価の高いロードバイクが目白押しなのが大きな特徴です。

評価が高いというのは、初心者から上級者まで満足できるということなので、かなり幅広いユーザーに受け入れられています。

特にアルミフレームのミドルグレード車の【IMPULSO(インプルソ)】などは、アルミとは思えないような美しい造形美です。

シマノ・105搭載で10万円台後半は、フレームに投じられている技術からすれば、驚きの低価格と言えます。

ビアンキのロードバイクはアルミが大健闘している

ビアンキのロードバイクを紹介していますが、次はフレーム素材を見てみます。

ロードバイクがロードレースの機材である以上、カーボンが主流になるのは必然です。

ビアンキも中心はカーボンですが、イタリアンメーカーの中ではアルミロードも頑張っている方です。

先述したインプルソもそうですし、エントリーモデルながら【VIA NIRONE7(ヴィアニローネ7)】はかなりのロングセラーです。

また、ビアンキの限定モデルのみを扱う「レパルトコルサストア」でも、アルミフレームが販売されています。

【FENICE PRO(フェニーチェプロ)】は、アルミにレアメタルの一種である、スカンジウム合金を配合した超軽量フレームです。

イタリアンメーカーは伝統的にスチールフレームに強いのが特徴ですが、そこに仲間入りできる可能性があると注目されています。

さらに、イタリアの老舗チューブメーカーである、「コロンバス」製のチューブを使用したクロモリロードも人気があります。

レースモデルが多いのもビアンキの象徴的な特徴

ビアンキは、現在でもワールドツアーのプロチームにロードバイクを提供しているので、レースモデルが多いのが特徴です。

スペシャリッシマを始め、2018年シーズンに「チーム・ロットNL・ユンボ」に投入が決まっている、エアロロードの代表各【OLTRE(オルトレ) XR4】。

そして、大注目のレースモデルが、2018年のニューフェイスであるエアロロードのミドルグレード【ARIA(アリア)】です。

ビアンキ久々の完全ホリゾンタルスタイルの形状に、空力性能をより高めるため、一切の無駄を省いた仕様になっています。

20万円台後半~30万円半ばで購入できるとあり、ホビーレースに参加しているユーザーを中心に人気が高いと聞いています。

そして、近年はロードバイクの用途の多様化に伴って、扱いやすさや乗り心地を重視したモデルも人気を集めています。

エンデュランスモデルがそれに当たりますが、こちらも本来はレース向けに開発されたモデルです。

「パリ~ルーベ」などが有名な「北のクラシック」と呼ばれる、石畳の上を走るレースを想定して開発されています。

2017年シーズンでは、チーム・ロットNL・ユンボのラース・ボーム選手が、ビアンキのエンデュランスモデル【INFINITO CV(インフィニート・カウンターヴェイル)】で北のクラシックに参戦しています。

ビアンキのロードバイクにエンデュランスモデルが増えている

エンデュランスモデルは、レース仕様でありながら衝撃吸収性に優れ、アップライドな姿勢で乗車出来るのが特徴です。

その結果、乗り心地が良く扱いやすくなるので、レース志向がないホビーユーザーに受け入れられています。

ビアンキでも前項のインフィニートを筆頭に、「インプルソ」「ヴィアニローネ7」などのアルミフレームもエンデュランスモデルです。

そして、ビアンキは独自の衝撃吸収材である「カウンターヴェイル」を上位グレードの機種に配しています。

特にインフィニートは、最初のカウンターヴェイル搭載のロードバイクとして注目を集めました。

「スケートリンクの上を走っているような滑らかさ」「路面にじゅうたんを敷いて走っているようだ」などのインプレがあります。

感じ方は人それぞれですが、素晴らしい乗り心地であることは伝わってきます。

現在のビアンキのロードバイク最大の特徴はコスパの高さ!

2018年のビアンキのロードバイクのラインナップを見ていると、コスパの高さが特徴的と言えます。

先述した、アルミとは思えない造形美の「インプルソ」や、ニューモデルの「アリア」は、一見すると割高感もあります。

しかし、フレームに投じられている技術を考えると、十分にコスパの高さが伝わってきます。

そしてコスパと言えば、【SEMPRE PRO(センプレプロ)】を抜きに語ることはできません。
以前は、レース機材に使用されたこともあるフレームですが、現在はカーボンフレームのエントリーモデルという位置付けです。

そのセンプレプロに2018年から、10万円台前半のモデルが加わりました。

シマノのコンポ「ソラ」との組み合わせですが、カーボンフレームで10万円台前半は他メーカーでも記憶がありません。

パーツもそこまであからさまにコストダウンされているわけでもないので、驚きのコスパの高さです。

この価格であれば、ロードバイク最初の1台からカーボンフレームという選択も成り立つので、とてもありがたいことだと思います。

ビアンキのロードバイクはとにかくバラエティに富んでいる

今回はビアンキのロードバイクの特徴についてお話いたしました。

実に幅広いユーザーに目が向けられており、面白い特徴を持ったバイクが揃っています。

最近は、大衆化路線などと言われ批判を受けることもありますが、安く良品が手に入ることはを歓迎すれば良いのではないでしょうか。

まずは、カタログやホームページでラインナップをぜひ確認してみてください。