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FELTのロードバイクの評判と性能

      2016/11/25

FELTのロードバイクの評判と性能

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
時々ですが「FELTのロードバイクが欲しいんだが実際どうなんだろう」という相談を受けることがございます。「別に日本国内で有名でもないのに、なぜまたFELT?」と思ったりもするのですが。シンプルなデザインが好みだ、という理由の人が多いですね。
実際のところFELTのロードバイクは良いです。有名プロ選手も使います。でも、あまり日本での宣伝に力を入れないせいか、いまいち有名ではないです。
今回はそんなFELTの評判と性能を見て行きましょう。

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FELTは日本での評判と違って海外では

実際にはプロ選手にも機材提供をしているFELT、しかし、いまいち日本ではTREKやGIANTなどと比べると少々有名さに欠けます。ピナレロやコルナゴのような少しマニア好みするようなヨーロッパメーカーともまた違います。何だか分かりにくいというのが日本国内でのFELTのイメージです。

しかし、海外ではFELTは実に元気です。日本国内でも販売されているロードバイクなどはもちろん、街乗りに便利な自転車から電動自転車まで非常に多くのラインナップを作っています。スポーツ専門というより、すべてを作る巨大総合自転車メーカーという立ち位置です。この点は日本でも有名なTREKと同様ですね。TREKは日本ではバリバリのロードレーサーというイメージですが、母国アメリカでは大型スーパーのようなところでもシティー車などを売っています。幅広いです。
「大きい会社=良い自転車メーカー」とは言いませんが、「資金力のあるメーカー=開発力に余裕のあるメーカー」ということは言えるでしょう。また価格競争力も小さいメーカーより大きいメーカーの方が強いです。

FELTはロードバイクは苦手なの?

「じゃあ、日本で言うとブリジストンと同じような感じなの?スポーツ車は弱いの?」
いえ、FELTは元々スポーツ車出身のブランドですから、スポーツ車も得意です。ちなみにブリジストンアンカーも弱くありません。どちらもきちんとした良いロードバイクを作るメーカーです。

創業者ジム・フェルト氏はフレームの魔術師と業界では呼ばれていて、元々、オートバイのメカニックの出身です。自転車に関してはトライアスロンバイクのフレーム開発がスタートだったそうです。ホイールで有名なイーストンに在籍した頃には、かの有名なイーストンチューブを開発、チューブと言うとタイヤのチューブじゃなくてフレームのパイプですね。TREK、スぺシャライズド、Cannondale、GT、ロックショックスなど、今では超有名となったアメリカメーカー各社がフェルト氏の開発したアルミチューブを使用しました。

そういった経歴の後、独立してFELT創業に至っていますので、ロードバイク、スポーツ自転車に関しての確かな技術、知識、経験を蓄積しているメーカーです。

FELTのロードバイクの評判と性能①

FELTはロードバイクを3つの種類に分けてラインナップしています。
この時点で技術力、資本力の強さがうかがえます。

まずはエアロ系のエアロロードバイクARシリーズから見ていきましょう。
最高級モデルはAR FRD。フレームセット468,000円(税抜)。
UHC UltimateカーボンというFELTの最高グレードのカーボンを使っています。
FRDとはFELT Racing Developmentの略で、各シリーズの最高グレードに付けられていますね。
ARはFRD,1,3,5,6とラインナップがあり、最もリーズナブルなAR6は248,000円とカーボンのエアロロードバイクの中でも非常に手の届きやすい価格を実現しています。

エアロロードバイクを作るためにメーカーに必須の事はTTバイクの制作経験です。この点では創業者ジム・フェルトが風との闘いであるトライアスロンバイクの制作の成功によって自転車界デビューしたという経歴からして間違いないでしょう。
また、風洞実験、ウィンドトンネルの設備を持っているかも大事なポイントですが、これもクリアしています。
ヨー・アングル、正面からの風の抵抗じゃなく、実際に速度を出している自転車が受ける風の角度のことをヨー・アングルと言いますが、これを考慮して作られているかも大事です。この点でもFELTはばっちりです。

また、トライアスロン、TTでも使えることを想定して、シートポストに一工夫あります。前後をひっくり返せるんです。エアロロードバイクの場合、シートポストが特殊な形状のため前後を逆に付けることが出来ないメーカーも多いです。
「え?なにそれ?意味あるの?」
これは地味に結構重要なんです。
前後をひっくり返すと、サドルを前に出せます。
トライアスロンの場合、次の苛酷なランパートに備えて、DHバーにもたれて体を休ませながら走るため。
TTの場合、短距離での大きな爆発力を出す筋肉を使いやすくするため。
サドルを前に出したいのです。
ロードレースの場合は、長時間それなりに大きい力を出し続けられる筋肉を使いたいのでサドルは後ろにします。

細かいところまでよく考えられて作られています。

FELTのロードバイクの評判と性能②

伝統的な一番王道的なシンプルな普通のロードバイク(最近では軽量モデルとか言われることもありますが)がFシリーズですね。
Fシリーズは、日本国内では、F FRD,F1,F4,F5,F6がカーボンモデル。F75,85,95がアルミモデル。さらに、F 95Jr.とF 24という子ども向けモデルまで展開されています。実に多いです。
それぞれカーボンのグレードが違ったり、パーツが違います。

トップグレードF FRDはフレームセット価格428,000円。
とにかく軽くて高剛性。Fシリーズすべてに共通ですが、ストレートフォークなのでカーブの切れ味が良い。This isロードレーサーと言わんばかりのフレームです。
TeXtremeというカーボン技術が使われているのも特筆点でしょう。
通常のカーボンは糸を折り合わせて作っていますが、TeXtremeは糸状のカーボンでなくテープ状のカーボンを織り込みます。糸を織り込むよりカーボン同士の隙間が減るので、隙間に流し込むレジンという樹脂の量を減らすことが可能です。軽量、剛性に貢献するわけです。
ちなみに、このTeXtremeというやつ、F1などの膨大な予算が投入されるシーンでしかされていない最新素材なんです。
エアロのARシリーズでも上位グレードに使われています。

もう一つ美味しいのがF1。セカンドグレードですが、十分に固く、軽く、そしてプロがレースで使う機材の中で最も安いフレームの一つです。F1フレームセット価格268,000円。安さで強いGIANT、MERIDA並の価格です。FRDのひとつ下のグレードですが、こちらにもTeXtremeが使われています。

そしてF75。アルミチューブの巨匠ジム・フェルトのお家芸ですね。
105組で158,000円。
多段バテッド、分厚いところと薄いところの作り分けの段数を多くすることで、軽量化しつつも必要な強度を保ちます。航空素材にも使われる7005番アルミニウム。そして、路面からハンドルへの衝撃をマイルドにしてくれるカーボンフォーク。
このフレームに105で158,000円、文句ないと思います。

最も安いF95はSHIMANO SORA組で11万円とリーズナブルな価格設定。
初心者に優しいメーカーは良いメーカーです。

FELTのロードバイクの評判と性能③

そしてZシリーズがありますね。ロングライド向けモデルですね。
こちらはFRDの販売は日本ではありませんが、代わりにZ2 DISC,Z4 DISC,Z75 DISCとディスクブレーキモデルをラインナップしています。もちろん、ディスクブレーキじゃないノーマルモデルもラインナップしています。

はて、「ロングライド向けモデルとは何ぞや?遅いのか?」という疑問が立ち上がるかもしれません。
この疑問には一口では答えられません。メーカーによりけりです。
たとえば、ロングライド向けモデル、英語で書くとEndurance Racingモデル、そうメーカーの立ち位置としては基本的にRacingもいくらか想定している場合が多いです。
しかし、実際の販売ラインナップでは、レースでも使いたいモデルを出すメーカーとそうでないメーカーに分かれます。

FELTはFRDも1もなく、Z2からの展開というところを見るとレース向けのものは日本では展開していませんね。

ただ、だからって一概に遅いというわけではありません。
物凄くがちがちのレーサー向けロードバイクを、おなかの出たおじさんがひいひい言いながら坂を上っている光景を見かけることもありますが、走りの性格としてはそういうおじさんはロングライド向けモデル、柔らかめのフレームに、直進安定性が良いようにホイールベースに余裕を持たせたモデルを使った方が楽できます。
でも、バリバリのレースモデル、特にハイエンドラインナップは所有していて心躍ります。それはそれでOKです。楽しみ方は人それぞれ自由です。
ただ、その人にとって乗りやすいモデルの方が速く遠くまで走れるというのは事実です。
ですから、用途、目的によってはZシリーズが良いという人もいます。

ちなみにレースでバリバリ使えるEnduranceモデルをラインナップとして有名なところはTREKのDomane、Speciallizednoルーベ、ピナレロのDOGMA K8あたりでしょうか。
この辺は値段や、実際のレース現場でのプロ選手の使用を見ると分かります。選手はメーカーを選ぶ自由はないですが、同一メーカーであればある程度は車種を選ぶことは出来ますので。

初心者にオススメのFELTのロードバイクは?

予算にもよりますが、アルミロードバイクのF75(105)がコストパフォーマンスも良いですし、使い勝手も良く、しっかり走ってくれます。
105を積んでいれば、ハマって来た時にフレームだけカーボンに買い替えて進化ということも可能です。105は11速ですから、気になった部品だけULTEGRAやDURAに変えるということも可能です。

もう少し金額は出しても良いからカーボンが欲しいという人にはF5ですね。
せっかくカーボンにするなら105まで積んでる方が良いです。
価格は248,000円とカーボンの105モデルとしては十分リーズナブルです。

予算は特に気にしない、見た目がカッコいいのが良いという人には、個人的にはAR FRDかAR1をオススメします。まず、エアロ形状かっこいいです。TeXtreme採用モデルは特有のシマシマ模様がかっこいいです。
でも、乗り味は硬いので、走りに関しては初心者向けではないですが。

まとめ「プロが使えるモデルで安くならFELT」

さて、FELTのラインナップをぐるりと見てきました。
個人的な好みではF1が良いな、と。TeXtremeカーボン搭載でフレーム価格268,000円。やはりTeXtremeカーボン、魅力的です。見た目、性能ともに良いです。レースでもがっちり踏めます。
FRDも性能はすこぶる良いですが、フラッグシップ価格はやはりお財布に少々つらいです。ただ、結構固く、キレるタイプなので、好みの分かれるところかもしれません。

エントリー向きのプライスもリーズナブルですし、さすが巨大メーカー。
惜しむらくは日本国内での知名度、イメージでしょうか。もっと評価が高くても良いメーカーだと思います。

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