自転車のチェーンが外れる問題!

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
自転車のチェーンが外れることで困ったことってありますよね。特にスポーツバイクの変速はチェーンの位置をずらしてギアを変速させるので、転倒などの原因で変速機の位置がずれるとチェーン落ちが起こることも。
今回はチェーンの外れる問題を解決していきます!

自転車のチエーンが外れる原因①

自転車のチェーンが外れる原因はいくつかあります。
ごくまれに正常でも外れてしまうことがありますが、チェーンをかけ直してもまたすぐ外れるという場合には、間違った使い方をしているか、部品が消耗している、変形しているという場合がほとんどです。
チェーンの外れる原因を順番に見ていきましょう。

<自転車じゃなくてあなたが悪い?!>
まず、自転車には何も問題がない場合です。止まった状態で変速をガチャガチャイジったり、ペダルを逆まわししたりしていませんか?
変速機のないママチャリならそういう動きをしても問題ないのですが、変速機の付いているスポーツバイクではチェーンが外れてしまうことがあります。

自転車の変速機はチェーンを無理やりずらして、隣の大きさの違う歯車に移動させるという、割と原始的な方法で変速しています。
一部のママチャリでは、内装変速と言ってホイールのハブの内部での変速、車と同じような方法で変速をします。この場合はチェーンが外れることは少ないです。
スポーツバイクに使われる外装変速は、ペダルを前に回しながら変速するというのを前提として作られています。ペダルを逆まわしするというのは考えられていませんし、止まったままの変速というのも考えられていません。
なので、想定外の動きをするとチェーンが外れてしまうことがあります。

「どうしてそんな原始的な方法なの?」
外装変速は原始的ですがメリットも多いんです。
まず、軽いです。そして、構造がシンプルなので手入れも簡単です。さらに安いです。定期的なメンテナンスをして、正しく使えば外装変速の方が有利なんです。
内装変速は、重く、メンテナンスが厄介です。ただ、丈夫なのでメンテナンスをほとんどしなくても使い続けられるというメリットがあるので、ママチャリには内装変速が使われているんですね。

自転車のチエーンが外れる原因②

「いや、わたしはペダルの逆まわしなんてしてないよ!」
正しく使っているにも関わらずチェーンが外れる場合は、どこかに不具合がある可能性があります。チェーン自体に問題があるか、変速機周辺に問題があるかのどちらかの可能性が高いです。

<チェーンが伸びている場合>
チェーンは使っていると伸びてきます。実際にはゴムじゃないので、ビヨーンと伸びているわけではないですが。結合部分が削れて隙間が大きくなり、ゆるゆるになってしまうわけです。外から見るとチェーンが伸びているように見えます。この状態を「チェーンが伸びている」と呼びます。
伸びてしまうとギヤの歯に当初製造した時の予定通りにかからなくなります。さらに、関節がゆるゆる状態なので、予期せぬ方向にずれてしまう可能性もあります。そうなるとチェーンがガチャンと落ちてしまうことがあるわけです。

チェーンが伸びているかどうかは自転車屋さんに行けば見てもらえます。
伸びている場合は新しいチェーンに交換すると良いですね。チェーンのお値段はグレードにもよりますが2000~5000円くらいです。
プラス交換工賃が1000~2500円程度、作業時間は10~30分程度でしょうか。
作業工賃、時間についてはお店によって違うので直接聞いてみてください。

自転車のチエーンが外れる原因③

<変速機の設定が悪い場合>
ホームセンターやスポーツ量販店などで外装変速の自転車を買うと、時々、最初のディレーラー設定がズレている場合があります。持って行くと直してくれる場合もありますが、最初の設定がずれているお店は直しても、またずれているということもあります。もちろん、ちゃんとした店でも人間なのでごくまれに失敗することもあるかもしれません。
出来れば専門のショップでディレーラー調整してもらいましょう。

<転倒などでディレーラーの位置がずれてしまった場合>
転倒などでディレーラーの位置がずれてしまっている場合もあります。この場合もやはりショップで見てもらいましょう。調整で直る場合もありますが、変形している場合はディレーラーの交換が必要です。
ディレーラーの根本のディレーラーハンガーという部品が変形している場合もあります

<転倒などでチェーンリングが曲がってしまっている場合>
転倒でずれるのはディレーラーだけではありません。チェーンリング、前のギア板が変形してしまっている場合もあります。チェーンリングの交換が必要です。

<ホイールがきちんとハマっていない>
ホイールがきちんと奥までハマっていない時にも、チェーンが外れることがあります。

チェーンって自分で直せないの?

「何とかすぐに自分で直せないの?」
外れたチェーンをかければ、また走り出せます。特に何も原因がない場合はそのまま走れますが、何か原因がある場合はまた外れます。
一、二週間以内に再び外れるという時は何か原因があります。ショップに持って行き点検してもらいましょう。

「チェーンってどうやってかけるの?!」
ええ、コツがございます。
恐らく外れて困っているのはフロントでしょう。リアが外れた場合は少々厄介です。リアはちょっと言葉で説明できません。コツがいります。
リアが外れている場合には、ほぼ間違いなく何か原因がありますので、自転車屋さんで一度相談して下さい。

さて、チェーンがフロントで外れている場合のコツですね。
リアの変速機を手で動かして下さい。前に向かって関節部分が曲がるでしょう。バネでグインと後ろに引っ張っている感じの部分です。簡単に動くはずです。簡単に動かない場所は動かしてはいけません。場所が間違っています。分からない時は無理は禁物です。
グインと前に向けて変速機を動かしてやると、チェーンがだらんとなりますよね。
この状態なら簡単にチェーンがはめられると思います。

リアの方も基本的には上手く動かしてゆるめてやって、チェーンをかけるという流れです。ただ、少々難しいです。無理は禁物です。

ママチャリみたいにチェーン引きは?

ママチャリの場合、チェーンがゆるんで外れると、「チェーン引き」というのをしてくれますよね。あれは外装変速の自転車にはありません。
というのも、外装の変速機自体がチェーンを後ろに張ってくれているからです。かっこよく言うと、リアディレーラーはチェーンテンショナーの働きもしてくれているわけです。特にマウンテンバイクでは、チェーンテンショナーとしての役割は非常に大事です。
ママチャリの場合、外装変速が付いていないので、ホイールを後ろに引っ張り下げることでチェーンを張ります。その作業をチェーン引きと呼ぶわけです。

「外装変速機がチェーンテンショナーとして働いてくれるなら、チェーンが伸びても大丈夫なんじゃないの?」
と思う人もいるかもしれません。
そうはいかないのです。
最初の方にも出ましたが、チェーンが伸びるというのはビヨーンと伸びているわけではなく、関節部分が削れてゆるゆるになっている状態です。ひどくなると本来動いて欲しくない方向にも動いてしまうんです。
さらに、チェーンがゆるゆるだとギアの歯の方の摩耗が激しくなります。
ギアの歯とチェーンだと、チェーンの方が安いです。特にフロントのチェーンリングは結構良い金額します。

関節部分が削れにくいようにするために、チェーンには油をさしましょう。

まとめ「自転車は定期的な点検を、チェーンには油を」

チェーンが外れる原因について見てきました。ざっくりまとめると。
・自転車はちゃんとしたお店で買って、
・定期的に点検して、
・転倒したりした場合も点検してもらって、
・週に一回くらいは油をさしていれば、
基本的にはチェーンは外れないと思います。ごくまれに外れることもありますが。繰り返し外れるという場合は何か原因がありますので点検に行きましょう。詳しいチェーンの注油の仕方などについてはまた別の記事にてお話します。