今回は日本が世界に誇るSHIMANO(シマノ)、そのスプロケットに焦点を当てて、歯数や特徴などお話ししていきたいと思います。
ちなみに、スプロケットとは、チェーンの回転を軸に伝える歯車です。
ブレーキ・クランク・ペダル・チェーン・ディレイラー・スプロケットなど、フレーム・ホイール以外の基本的な部品をコンポーネントと言います。
今回は、そのコンポーネントのひとつのお話ということです。
シマノのグレード
シマノのロードバイクコンポーネントにはグレードがあります。
Claris(クラリス)・SORA(ソラ)・Tiagra(ティアグラ)・105(イチマルゴ)・ULTEGRA(アルテグラ)・DURA-ACE(デュラエース)です。
また、これらグレードのリアの変速は、
・Claris(クラリス) 8速
・SORA(ソラ) 9速
・Tiagra(ティアグラ) 10速
・105(イチマルゴ) 11速
・ULTEGRA(アルテグラ) 11速
・DURA-ACE(デュラエース) 11速
となります。
変速段数は多いほど、走行中に適切なギアを選ぶことができます。
耐久性の問題や整備の問題などの面から見ると、段数が少ない方が優位な場合もあります。
ちなみに、スプロケットにはトップ側と、ロー側があります。
何枚も重なっているスプロケットですが、トップは大きさが小さいほう、自転車の外側にあるほうです。
ローは大きさが大きいほう、自転車のホイールに近いほうです。
そして、歯数を数えるときは『T』と数えます。
購入したり、調べたりしているときに、スプロケの箇所で「~T」と出てきたら、それは歯数です。
また、スプロケットについて簡単に説明しますと、フロントギアは数字が小さくなるほど楽、リアギアは数字が大きくなるほど楽です。
かなり簡単な説明で済ませましたが、これらをなんとなく踏まえたうえで、早速上記に挙げたグレードの特徴を、それぞれ見ていきたいと思います。
シマノのスプロケット グレード別歯数・特徴~Claris(クラリス)編
スプロケット・クラリス(8速)グレードの歯数は、
「12-21T」
組み合わせ[12-13-14-15-16-17-19-21]
「12-23T」
組み合わせ[12-13-14-15-17-19-21-23]
「12-25T」
組み合わせ[12-13-15-17-19-21-23-25]
「13-23T」
組み合わせ[13-14-15-16-17-19-21-23]
「13-26T」
組み合わせ[13-14-15-17-19-21-23-26]
使用した方の声を聞いてみると、チェーンやギアの歯が分厚く、長寿命とのことで5,000kmは持つという話も。
乗り方しだいでは1万も行けるのでは、と。
入門グレードと言われるシマノ・クラリスは、安価でお手頃です。
シマノのスプロケット グレード別歯数・特徴~SORA(ソラ)編
スプロケット・ソラ(9速)グレードの歯数です。
「11-30T」
組み合わせ[11-12-14-16-18-20-23-26-30]
他には「11-25T」、「11-30T」、「11-32T」、「12-23T」、「12-25T」、「12-27T」、「13-25T」、「14-25T」があります。
ソラのコンポーネントは、2016年にフルモデルチェンジされました。
シマノでは入門グレードでありながら、レースバイクのような雰囲気に仕上がっています。
クランクなんて、とても良いルックスです。
今回は、スプロケットのお話なので、流れを戻します。
変更点と言えば、11-34Tというワイドレンジが用意されたことです。
旧ソラよりも、ヒルクライムへ対応しやすくなりました。
シマノのスプロケット グレード別歯数・特徴~Tiagra(ティアグラ)編
スプロケット・ティアグラ(10速)グレードの歯数です。
「11-25T」
組み合わせ[11-12-13-14-15-17-19-21-23-25]
「12-28T」
組み合わせ[12-13-14-15-17-19-21-23-25-28]
「11-32T」
組み合わせ[11-12-14-16-18-20-22-25-28-32]
「11-34T」
組み合わせ[11-13-15-17-19-21-23-26-30-34]
ティアグラまでが、シマノのロード用コンポーネントでエントリーグレードに位置します。
レース用で培われた技術を手の届く価格帯に設定することで、初めてロードバイクに乗る人にも人気のグレードです。
このグレードのスプロケットは、初心者向けにワイドなギア比のものを揃えています。
また、11-34Tや11-32Tは、登坂時など軽量なギアを必要とするライダーにとって、有用な選択肢となります。
シマノのスプロケット グレード別歯数・特徴~105(イチマルゴ)編
さて、次は105(11速)です。
「12-25T」
組み合わせ[12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25]
「11-28T」
組み合わせ[11-12-13-14-16-17-19-21-23-25-28]
「11-32T」
組み合わせ[11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32]
105は、シマノの中でミドルグレードにあたります。
初めてロードバイクにチャレンジする人から、ホビーレースで上位を目指すミドルクラスのライダーにまで人気のグレードです。
105のスプロケットはコストを抑えながら、上位グレード譲りの変速性能と高い駆動率が実現されています。
また、軽量性の追求もされています。
最大歯数が30Tより大きい場合は、リアディレイラーがGS仕様である必要があるので注意です。
シマノのスプロケット グレード別歯数・特徴~ULTEGRA(アルテグラ)編
シマノの上位グレードになる、アルテグラ(11速)の歯数です。
「11-23T」
組合わせ[11-12-13-14-15-16-17-18-19-21-23]
「11-25T」
組合わせ[11-12-13-14-15-16-17-19-21-23-25]
「12-25T」
組合わせ[12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25]
「11-28T」
組合わせ[11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28]
「11-32T」
組合わせ[11-12-13-14-16-18-19-20-22-25-32]
「14-28T」
組合わせ[14-15-16-17-18-19-20-21-22-25-28]
シマノの最上位であるデュラエースより安価であるため、熟練者でも好んで使うことが多いのがアルテグラです。
2017年にはR8000シリーズが発売され、30Tまで対応するモデルと、34Tまで対応するモデルの2パターンが展開されています。
レースやロングライドなど、自分の乗り方に合わせたスプロケットを選ぶことができます。
シマノのスプロケット グレード別歯数・特徴~DURA-ACE(デュラエース)編
シマノの最上位グレードであるデュラエース(11速)の歯数です。
「11-23T」
組合わせ[11-12-13-14-15-16-17-18-19-21-23」
「11-25T」
組合わせ[11-12-13-14-15-16-17-19-21-23-25]
「11-28T」
組合わせ[11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28]
「12-25T」
組合わせ[12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25]
「12-28T」
組合わせ[12-13-14-15-16-17-19-21-23-25-28]
シマノの最上位であるデュラエースは、性能・値段共に最上位です。
スプロケットひとつとっても、2万越えと、とても高価です。
2016年にR9100シリーズが発売されましたが、スプロケットでは新たに「11-30T」というワイドなものが追加されました。
全体的に見た目が変わり、黒を基調とした高級感あふれるものになっています。
まとめ シマノのスプロケットは結局どれが良い?
どれが良いかとなると、105以上が良いでしょう。
ですが、資金面で困ることや、初心者の場合は、ずっと乗るかも分からないでしょう。
そういった場合は、下位グレードでも十分です。
最初は、簡単に買い替えられないフレームにこだわってみましょう。