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自転車のvブレーキから音が!どうして?どうする?

2016.8.11

自転車のブレーキをかけると、「キーッ」とか「キューッ」と音鳴りがあることがあります。これは、どうしてなのでしょう。また、対処法は、自分でできる簡単なものなのでしょうか。それとも、専門店でないとダメなのでしょうか。ブレーキはとても重要なパーツですので、もしもの時のためにも正しい知識が必要ですよね。今回は、そんなvブレーキのなぜ?どうして?の疑問から、紐解いて行きましょう。

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自転車vブレーキの役割

自転車のブレーキの種類は実に様々です。ロードバイクに使われるキャリパーブレーキは、意外にもシティサイクルにも使用されています。キャリパーとは挟み込むという意味があり、厚みを測定する工具の形状と似ていることからキャリパーブレーキと呼ばれています。このキャリパーブレーキの特徴は、アーム比が極めて小さく、セッティングが容易で利きがなめらかなことにあります。アーム比が小さいということは、ブレーキケーブル、ひいてはブレーキレバーの引き量に対してブレーキシューの稼働量が近い事を示します。平たく言うと、ブレーキシューを引いた分だけダイレクトにブレーキシューが動くイメージ、ということになります。そのため、ブレーキシューをリムに弱めにこすらせる「当て利き」といった微妙なスピードコントロールが可能です。反面、アーム比が小さいためにストッピングパワーは弱めで、フルブレーキングした場合vブレーキやディスクブレーキに比べてタイヤロックするまでに少々ラグを感じるかもしれません。vブレーキの性格はキャリパーブレーキに比べて全く正反対で、アーム比が大きく制動力に優れます。反面、セッティングおよび操作が極めてシビアで、取り扱いには慣れが必要です。では、音鳴りは、何が原因なのでしょうか?

自転車のvブレーキ音鳴りの原因

前項で少し触れましたが、自転車のvブレーキはキャリパーブレーキに比べて極めてアーム比が大きくなる構造をしています。ブレーキケーブルの引き量に比べてブレーキシューの移動距離が少なく、その分ブレーキシューを押す力は大きいわけです。この構造と性格上、vブレーキはセッティングが非常にシビアになります。ブレーキシューを少し動かすために、引かなければならないブレーキレバーの量が大きいわけですから、ブレーキシューとリムの間隔をかなり狭くセッティングしなければならないんですね。ブレーキシューとリムの間隔が大きく開いていると、いくらブレーキレバーを引いてもブレーキシューがリムに届かない、ということになってしまうからです。
さて、ブレーキシューとリムの間隔が狭いと、ブレーキアームのアライメントが少しでもずれている場合、ブレーキレバーを握ったとき片側のブレーキシューのみが先にリムにヒットしてしまいます。すると、それぞれのブレーキシュー、ブレーキアーム、リムの左右の面に加わる力が大きく異なってしまい、各部に歪が生じて異音が発生します。多くの場合はこのような「微妙なセッティングの狂い」が異音の発生源になっていますが、他にはブレーキシューに異物が食い込んでいるケースもあります。

自転車のvブレーキ音鳴りの対処法

自転車のvブレーキの音鳴りを経験した人はおわかりでしょうが、この症状が出てしまうと人前でブレーキを掛けることに躊躇が出てしまうほどですよね。ギュッとブレーキレバーを握ったとき、強烈な不快音が大音量で鳴るため、人がたくさんいるところではあからさまに注目を集めてしまいがちです。実際に音を耳にする方も随分不快な思いをしていますから、やはり出来ればすぐに直してしまいたいところです。
基本的には、携帯工具を持っていなければその場での対処は難しいところです。工具があればその場で、無ければ自宅でゆっくり対処しましょう。
まず、ブレーキシューがカートリッジタイプであればシュー本体のみを、一体型であればブレーキシューを取り外して中性洗剤で洗浄します。拭き上げて乾かしたら、シューの面に異物が食い込んでいないかよく確認します。何らかの異物が確認された場合、取り除くことで異音は解消されるでしょう。異物が見つからない場合はセッティングの見直しをします。

自転車vブレーキの音鳴りを防ぐためには

前項で触れた自転車のvブレーキのセッティングについて詳しくご説明します。vブレーキの音鳴りは、異物の噛み込みを除けば、基本的にはセッティングの問題です。各部のアライメント調整やパーツの組付けの見直しをしていくことになります。このような調整作業は「対処」というよりも根本的な日常セッティング、整備の範疇ですから、普段の整備でvブレーキの音鳴りに対処していくのが理想、ということになります。
vブレーキは、例えば完成車を購入された場合、既に十分なセッティングがなされています。その後、ブレーキケーブルの伸びやホイールのフレなどによって少しずつセッティングがずれたり、片側だけブレーキシューが大きく削れてしまったりして、徐々に理想的なセッティングから離れていきます。定期的な整備によってこのズレが大きくなる前に対処をしていくイメージです。
主にチェックすべきポイントは、ブレーキシューへの異物噛み込み、ブレーキアームおよびブレーキシューのアライメント、そしてブレーキパーツの組付けに緩みが出ていないかです。

自転車vブレーキの相場

何かとストッピングパワーがやり玉に挙げられるvブレーキですが、実際問題では、安物のシティサイクルに使用されるようなパーツの精度も怪しいキャリパーブレーキでない限り、どんなブレーキであっても必要にして十分な制動力を得られます。と、いうよりも殆どの場合、フルブレーキングするとブレーキが持つ最大スペックの制動力を発揮する前にタイヤロックしてしまいます。タイヤがロックしてしまえばその後はストッピングパワーなど問題になりませんから、自転車のブレーキにおけるストッピングパワーというのは殆ど気にしても意味がありません。ではなぜブレーキにおいても様々な種類があるか…というのについてはまた別の回に譲りますが、少なくともvブレーキにおいてはブレーキアームの剛性と整備性の良さ、レバータッチの良さなどが理由です。
そんなvブレーキですが、SHIMANO製品のエントリーグレードを購入するだけでも十分にブレーキアームの剛性は上がり、レバータッチも格段に向上します。このエンドリーグレードのブレーキは無印のDEOREですが、現在の実売価格で2,000円弱から購入が可能です。ブレーキ本体を前後交換しても5,000円でお釣りが来るレベルなので、ブレーキに不満がある場合や、急な音鳴りでお困りの場合には、はこの安上がりなカスタムを検討する価値は十分にあるでしょう。

自転車vブレーキのメンテナンス

自転車のvブレーキのメンテナンスは前述の通り、ブレーキシューへの異物噛み込み、ブレーキアームとブレーキシューのアライメント調整が重要です。メンテナンスをする場合はブレーキアームを開放するところから始めます。アームを開放すると、ブレーキアームは外側に開きます。これだけである程度ブレーキシューの接触面に異物が噛み込んでいるかどうか確認出来ます。
さて、ブレーキシューはよく使い込んでいた場合、削れたブレーキ自身と汚れでよくわからない状態になっているかもしれません。あまりに汚れがひどい場合は中性洗剤を使って洗浄し、よく洗いで乾燥させます。異物が噛み込んでいれば取り除きます。
次に、アームを閉じて通常の状態でブレーキアームとブレーキシューがどうなっているか確認します。ブレーキシューとリムのクリアランスが左右均等でない場合、リムがフレているか、ブレーキシューが片方だけ減っている、あるいはブレーキアームのアライメントが狂っている事が考えられます。リムがフレてしまっている場合はフレ取りをするしかありませんが、ブレーキアームのアライメントが狂っている場合は調整ネジで微調整します。
これらの調整が済んだら、最後にブレーキシューをトーイン調整します。トーインとはその名の通り、進行方向側を狭く、後方を広くしてハの字型にすることです。
音鳴りが出る前に、メンテナンスはしっかりと行いたいものですね。

vブレーキはこまめな調整が大事

vブレーキは述べてきた通り、大きなストッピングパワーを容易く得られる反面、コントロールと調整がシビアです。大きくアライメントが狂ってしまうと後々修正が大変ですから、可能な限りこまめに調整して、ブレーキの鳴きが出たり、操作しにくいタッチになってしまわないようにしておきたいものです。

 - 自転車 ブレーキ, 自転車全般