自転車の速度って一般的にはどのくらい?

ロードバイクやクロスバイクなど、近年ではブームになっていますが、自転車の速度って一般的にはどのくらいなのでしょう。ロードバイクなどはそもそも速さを追求する目的がありますし、クロスバイクもいわゆる普通のママチャリに比べると「スポーツタイプ」の自転車ですから速度は出ますよね。今回はそんな自転車の速度のお話です。

自転車の速度は一般的にどのくらい?~ロードバイク初級編①~

数ある自転車の中でも、ロードバイクに初めて乗るなら、一般的には30km/hほどの速度が出せれば十分だと言われています。

ですが速度は風向きなどによって案外あっさり差が付いてしまうものです(パワーメーターという装置があればその判断がしやすくなります)。
同じ道を一定の速度で走っているつもりなのに、追い風か向かい風かという違いだけで、10km/hも変わります。

長距離を余裕で走りきって安心していたら、実はただ単に追い風のおかげだった、ということも珍しくありません。

さらにサイクリング専用のウェアを着ていると、風から受ける抵抗力が変化するため、やはり2~3kmほど時速に差が生まれます。
もし私服でロードバイクに乗っていて、あまり速く走れないと感じた場合、試しにサイクルウェアを着てみて下さい。多少はスピードアップするかもしれませんよ。

ウェアは、スポーツ用品店や自転車の専門店はもちろん、ネット通販でも手に入ります。値段のわりに丈夫なものが多いので、購入をおすすめします。

自転車の速度は一般的にどのくらい?~ロードバイク初級編②~

一般的に自転車の速度というものは、その日の気温によっても大きく変わります。

夏場は基本的に速くなり、冬場は遅くなるようです。これは気温による空気抵抗の違いから来ています。

さらに寒い日はたくさん衣類を着込むため、その分だけ抵抗力が増すのです。
また寒さのせいで、代謝機能が弱まってしまうのも原因のひとつです。これらの理由は初めて乗る人もプロ級の人も、どちらにも当てはまります。

分かりやすい例えを挙げると、寒い日に車を運転しようとした場合、エンジンを掛けてしばらく放置しないと動かないことがありますよね。それと同じことです。

ロードバイクの目標値とされている速度基準は30km/hとされていますが、実はこのスピードは、ロードバイクに乗り慣れている人でもなかなか出せないと言われています。

ロードバイクに長く乗っていて、日頃からあらゆるスポーツもやっていて、背が高く筋肉もついている若い男性がいるとしましょう。
そんな人でも30km/hを1時間以上保つことは出来ません。毎日欠かさず乗っていてもです。

そのため、これからロードバイクに乗るつもりの人は、この速度を目安にしないで、自分が乗れる範囲で少しずつ上達していって下さい。

自転車の速度、初心者が目指す一般的な速さとは

ある程度ロードバイクに乗れるようになると、今度はどれくらいのスピードを出せているのかが気になってきますよね。
一般的には、どれほどの速度が平均値となっているのでしょうか。

自転車乗りの間では、30km/hと言われているようですが、これは体力に自信のある経験者でもきつい速度とされているので鵜呑みにしてはいけません。
それに走る場所や風向き、その日の気温などによって、速度にかなりの差が付きます。

一応目安としては27~8km/hとなっています。この辺りから風の抵抗を感じられると言われているからです。ただしこれは風がなく、平らな道を走った時を想定した数値です。

ですがそんな好条件の場所はレース会場くらいしかありません。

実際の道路は段差や坂も多く、信号などで足止めを食らいます。その点を考慮すると、100kmを大体20km/hくらいが良いでしょう。

目標値になかなか届かなくても、乗り続けていれば必ず上達します。

ですから、まずは自分が楽しむことを第一に、やれる範囲で目標値を決めましょう。そして少しずつ記録を更新していけば、いつかは目指す速度を出せますよ。

自転車の速度、クロスバイクだったら一般的にどのくらい?①

誰もが知っている自転車と言えばママチャリでしょう。

安価で、老若男女問わず使いこなせる便利なタイプで、一般的にはセンタースタンドと泥除けのフェンダーが備わっており、後ろには荷台が、前にはライトと籠が付いています。

このようなタイプの自転車で、電動アシスト自転車があります。こちらは意外と驚く価格設定になっていたりします。
なおハイブリッドバイクという別名もあるようですが、これは本来クロスバイクのことを指します(和製英語なので海外では通じません)。

クロスバイクの良さをアピールするなら、ママチャリと比べてみるのが理解しやすいと思われます。

まずママチャリは20kg近い重さがありますが、クロスバイクは最安値のものでも11kg前後しかありません。
軽いということは漕ぎやすいということでもあるため、ちょっとペダルを動かしただけで、圧倒的な速度の違いを感じ取れます。

また持ち上げる時も、ママチャリはハンドルと荷台を掴み、腰に力を入れなければ持てません。

しかしクロスバイクならフレームを掴めばあっさり持てるのです。それも片手だけで、女性でも楽ちんという嬉しさです。

どうして同じ自転車なのに、こんなにも重さに差が付くのか。それはフレームに使われている材質の違いによります。

自転車の速度、クロスバイクだったら一般的にどのくらい?②

クロスバイクは一般的な自転車と比べるとタイヤがだいぶ細くなっています。
どうしてかと言うと、転がった時の抵抗が少ないため、速度を出しやすくなるからです。

中にはママチャリのタイヤと変わらないタイプもありますが、それでもクロスバイクであることに変わりはありません。

会社によっては、自転車のスタイルをいくつか組み合わせて造ったものをクロスバイクとして扱っているので、違いに関する厳密な基準は設けていないのです。

なお、車やバイクのタイヤの空気圧は2~3気圧ですが、クロスバイクは7~8気圧と高いため、普通の空気入れは使えません。専用の空気入れを買いましょう。

ギアも全くの別物です。普通は3段程度ですが、クロスバイクは24段変速というとんでもない速度変更が行えます。

一見すると多すぎて使いこなせないかもしれませんが、急な坂道などを通る時、ギアを変えれば乗ったまま坂を上っていけます。自転車から降りて押して歩く必要がないというのは有り難いですよ。

考えてみて下さい。ママチャリを全力で漕ぐのと、クロスバイクのギアを調節して漕ぐのを比べて、どちらが速いのかを。

もちろんギアが多ければ多いほどいいとは限りませんが、選択の幅が広がるのは決してマイナスではありません。

これを機に、少しクロスバイクに触れてみるのはいかがでしょうか。

レースを目指すなら!目安となる速度は

自転車を使ったレースには誰でも出られるものなのでしょうか。

特に競技への参加が初めてで、大勢の人と一緒に走った経験がなければ不安や緊張感を抱いてしまいます。

でも大丈夫です。レースにはわりと簡単にエントリー出来ますよ。
まず、先頭について行ける一般的な目標値をお教えします。

出場するレースのレベルによって多少異なりますが、風がなく、平らな地面の上を平均32kmの速度で、1時間は走り続けられるくらいの力は欲しいですね。

これはあくまでも目安ですが、ロードバイクのレースは開始早々にペースを上げていくことが普通なので、短い間に一気に追い上げていくだけのスピードが必要です。

もちろん勝敗よりも参加するだけで十分楽しいと感じる人も多いことでしょう。しかしロードバイクのレースは、誰もがトップを取ろうと水面下であらゆる戦略を練っています。

勝ち負けを競うのではなく、無事コースを走りきりたいと思っているのなら、ヒルクライムをおすすめします。

自転車のタイプで一般的な速度は変わってくる

やはり速さを追求するロードバイクは格段に速度が違います。

結局は人力ですので、乗る人のポテンシャルにもよるわけですが、自転車の機能の部分は大きいでしょう。

ロードバイクのレースに出る人はトレーニングをし、パーツもこだわって軽量化するなど、速さを追求するのが当たり前になってきます。

それぞれの目的に合った自転車のタイプを選び、場所によって適切な速度で走れるよう、安全を心掛けていきましょう。