憧れのロードバイク!チネリのスーパーコルサについて

スーパーコルサ・・・ロードバイクに乗っている方なら一度は聞いたことがあると思います。
実際スーパーコルサとはどういうロードバイクで、魅力はどこにあるのでしょうか。
ここではロードバイクやバイクのスーパーコルサについてのご紹介や、老舗ブランドチネリについてご説明します。

チネリ スーパーコルサ

伝統的な雰囲気を持つ、クロモリ製のスポーツバイクを望んでいるなら、チネリのスーパーコルサをおすすめします。イタリアでは名門のブランドとして名が知られており、コロンバスのパイプとラグによって形作られたその見た目はとても美しく人目を惹き付けることでしょう。

サイズに関しては10mm刻みで取り揃えているので、どれくらいの大きさでも対応出来ます。色合いも様々なバリエーションがあるのでどの色を選ぼうか迷ってしまうかもしれません。

組み込まれているパイプの種類が変更されるなどの手直しは施されていますが、自転車乗りにとっての憧れというのは変わらないようです。

全体的に美麗で、特にラグが繋ぎ合わされたヘッド周辺は飛び抜けて美しいと言えるでしょう。この外観により、多くのファンを釘付けにしてきました。

シートピラーを留めているボルトはシートステーを貫通しており、シートチューブの後ろには切れ込みが入っています。フォークは緩やかにくびれを作っているため、シェイプがすべすべとした滑らかさを保っています。

チネリのスーパーコルサはヴィンテージでかっこいい!

チネリのスーパーコルサが、20年振りに改良を加えられて復活しました。タイヤはチューブラーへと変わり、クランクはシマノのデュラエースから、カンパスーパーレコードのヴィンテージになりました。これは不良品として倉庫の奥へとしまい込まれていたものですが、頼み込んで譲ってもらったと言われています。

チェーンも新品のように美しくなり、全てのパーツはスーパーレコードのものに統一されました。一見するとシンプルですが、何処か強く惹き付けられる格好良さを秘めています。

チネリのマークが刻み込まれたトゥクリップは、足入れをミスした場合、カンッという軽い音を鳴らして知らせてくれるので、失敗したことにすぐ気が付けます。

ペダルは三ヶ島によるシルバンツーリングで、長期間使っていられる定番タイプと言えるでしょう。ノコギリのような刻み目があるのでスニーカーでもよく馴染み、両面踏みが出来るのも嬉しい点です。

改良前は濃いメタリックブルーと、メッキが施されたラグが特徴的でした。クロモリ製のホリゾンタルフレームが使われ、伝統を感じさせる見た目をしていました。

チネリの歴史①

東京オリンピックが初めて開かれた1964年の10月、自転車業界にとっても嬉しいことが起こりました。ロードレースの男子の代表として参戦していた大宮政志選手が、前の年のプレオリンピックで見事1位を取り、金メダルを獲得したのです。これはアジアの選手としては初の快挙でした。

日本の会社は持てる力を全て発揮してレース用のバイクの開発に心血を注いでいましたが、海外製のバイクにはかなわず、結局日本でもチネリのスーパーコルサを使うことになったのです。

大宮選手は本戦で敗退してしまいましたが、有名なエディ・メルクス選手と互角の戦いを繰り広げた者として、今でもその実力は語り継がれています。

1970年代に突入すると、チネリはプロチームにフレームを提供することはせず、アマチュア選手と一般の人達に向けて自転車を販売していました。それでも品質は落とすことなく、トップブランドのひとつとして君臨し続けていました。

チネリは長らく作り続けていたハンドルバーとステム、プラスチックを使ったサドルの他に、どの会社よりも先にビンディングペダルを製作したのです。同時にスーパーコルサの形もまとまってきました。

泥除けがいらなくなったのは非常に大きなポイントで、カンパニョーロはブレーキをショートアーチに変え、スーパーコルサのブリッジの半径もぎりぎりまで狭めることが出来るようになったのです。

チネリの歴史②

1977年、チネリの工房が息子のアンドレアへと引き継がれました。アンドレアはコロンブスの社長をしていたアントニオと組んで仕事を開始しましたが、お互いの方針の食い違いから意見が合わなくなり、1986年にはとうとうアンドレアが会社を出て行ってしまったのです。それからチネリの雰囲気ががらりと変わりました。

昔から愛用していた人達の中には、急激な変化を嘆く声もありましたが、その革新的とも言えるデザインは新たな客層を引き入れました。

現在のチネリの特徴は、斬新で目立つバイクが多く見られます。このおかげでロードバイクの世界に次々と新しい風を送り込み、ファンを惹き付けているのです。アルミやカーボンなどの素材や目新しいデザインを先取りしていったのも大きいでしょう。

しかし古いものをなくしたわけではありません。昔ながらのスーパーコルサも製品のひとつとして取り揃えています。伝統を守り続けているチネリと、常に未来を見据えているチネリ。この2つが合わさっている今のチネリは、ロードバイクの魅力を突き詰めようと頑張ってきた2人の男性の魂を宿していると言っても過言ではないでしょう。

チネリのスーパーコルサ2016

チネリのスーパーコルサと一口に言っても、いくつか種類があります。今回はそれらをご紹介したいと思います。

・スーパーコルサ \310,000

40年以上も前から作り続けられている、お馴染みのタイプです。長距離走行に向いており、全てのパーツがイタリアの職人達の手によって作られています。

フレームはクロモリ製で、スポイラーBBも、シートステイも、昔から変わらないデザインをしています。

・スーパーコルサ ピスタ \310,000

スーパーコルサの中でも一番伝統を感じさせる見た目をしていると言われています。ヴェロドロームを夢見ている乗り手にぴったりのバイクでしょう。町中で乗るよりも、レースに使用する方が向いています。

・スーパーコルサ ローザ \320,000

桜のような淡いピンク色の車体は、春を連想させてくれます。どんな環境や状況にも適応するので、普段からよく乗っている人に最適と言えるでしょう。

・ネモ ティグ \290,000

TIG溶接を利用して、フレームの耐久性を上げています。見た目よりも機能面に重きを置いて製作されたスチールフレームが自慢ですね。

スーパーコルサだけじゃない!チネリ製品

チネリと言えばスーパーコルサが有名ですが、決してそれだけではありません。昔ながらのスチールフレームから、現代に合わせたカーボンフレームまで幅広く取り揃えており、最近はモダンな雰囲気を中心としたお洒落なデザインを突き詰めています。

今回ご紹介する「ストラート ファスター」は、カーボンを使用した軽さが売りのセカンドモデルです。リア三角の耐久性を上げ、BBは数ミリほど高くしているので、バイクの反応速度も引き上げられています。値段は38万円と高額ではありますが、それに見合うだけの性能は持ち合わせています。

カーボンフォークはモノコック構造になっており、重さは350gほどとそこまで重量感はありません。シートステーが太いので、リア三角の強度の底上げに一役買っています。ダウンチューブの形は丸ではなく多角形を使っています。

色のバリエーションは少ないものの、サイズは豊富なので体格に合わせたものが選べます。

もしも買おうかどうしようか迷っているのなら、まずは試乗が可能なのかを聞いてみましょう。そして乗り心地が気に入ったのなら、後は予算との相談になります。どうぞ、良い買い物をして下さい。

憧れのロードバイク!チネリのスーパーコルサについて まとめ

スーパーコルサやチネリについてご紹介しました。
ロードバイクに乗る上で、性能はもちろんですがデザインも気になりますよね。
ロードバイクは決して安いものではないし、長い期間使用するので、納得のいく製品を購入したいですよね。
カタログやサイト、いろいろな情報を素に吟味し、お気に入りのロードバイクを手に入れましょう。