自転車の平均時速はどのくらい?種類によって違うの?

街乗り自転車で、時速を気にしながら走行している方は、少ないかもしれません。

実際のところ、自転車の平均時速はどのくらいなのでしょうか。

自転車の種類によっても変わるのでしょうか。

また、徒歩や自動車など他の交通手段と比較すると、速い方なのでしょうか。

今回は、自転車の平均時速についてお話します。

徒歩と自転車の平均時速について①

時速とは、1時間に進む距離のことです。

例えば、時速40kmの速度というのは、1時間に40km進む速さということです。

秒速は1秒間に進む距離で、分速は1分間で進む距離です。

1時間は分にすると60分。
1時間は秒にすると3600秒です。

時速を分速にするときには、時速の距離を60分で割ります。
時速を秒速にするときには、時速の距離を3600秒で割ります。

分速を時速にするときには、分速の距離に60分を掛けます。
秒速を時速にするときには、秒速の距離に3600秒を掛けます。

単位を小さくするときには割り算。
単位を大きくするときには掛け算です。

普段、私たちはどれくらいの速さで歩いているのでしょう?

体格や年齢、性別によっても違いがあります。

一般成人男性の平均時速は、4〜5km、成人女性の平均時速は、3〜4km、子供の平均時速は、2〜3kmで歩いているそうです。

ちなみに、時速は6km以上で歩くと、ダイエットに効果的と言われています。

いつもより少し早足で歩くと、ダイエット効果が期待できるかもしれません。

では、自転車の平均時速はどうでしょう?

自転車で走る速さは、道路の状態にも影響を受けますが、自転車の種類によっても大きな差があるそうです。

徒歩と自転車の平均時速について②

徒歩や自転車の平均時速から移動距離を算出することができます。

不動産屋さんの物件情報などに、『駅から徒歩◯分』と書かれているのを、よく目にします。

この◯分というのは、どのように決めているのでしょうか?

これは、「1分=80m」という、不動産広告の決まりに基づいて算出されています。

例えば、徒歩10分にあたる距離は、80m×10分=800mの距離ということになります。

施設のアクセス情報などにも『駅から徒歩◯分』という表示がありますが、この算出方法は、不動産業界以外でも幅広く使われているそうです。

では、徒歩10分の距離を歩くには少し遠いので、自転車で行こうとした場合、自転車では何分かかるのでしょうか?

自転車には「1分=200m」という基準が設けられています。

この基準を使って計算すると

徒歩10分の距離は、80m×10分=800m

自転車は「1分=200m」なので、800m÷200m=4分

したがって、歩いて10分かかる距離は、自転車なら4分で行けるということになります。

ついでに自動車ですが、時速40kmの速度で走るとすると、

分速は、40km÷60分=0.666km(666m)

自動車は「1分=666m」という基準になります。

この基準を使って計算すると、800m÷666m=1.2分

歩いて10分かかる距離は、自動車なら1分強で行けるということになります。

自転車の平均時速、ママチャリは?

最近では、おしゃれな街乗り自転車として、クロスバイクなども見かけるようになりました。

通勤・通学・買い物など、街中で一番よく目にする自転車は、何といってもママチャリでしょう。

ママチャリは、年齢や性別を問わず、最も普及している自転車と言えます。

自転車を利用するために、必要最低限の装備を備え、価格的にも手頃な自転車です。

最も身近で便利なママチャリですが、普段、私たちはこのママチャリに乗って、どれくらいの速さで走っているのでしょうか?

自転車の平均時速は、自転車の種類によって変わるとも言われています。

ママチャリの場合、平均時速は約12〜19km程度で、買い物や通勤、通学時はだいたい時速15km程度の速さで走っているそうです。

ただし、これはあくまで平均時速です。

下り坂や追い風があると、速度が速くなります。

ママチャリは、路面の悪い道を走ることを目的としていないため、路面状態の悪い道では、速度が落ちてしまいます。

また、環境以外でも、自転車での走行速度は、個人の年齢や体力や身体能力によっても違ってきます。

電動アシスト自転車の平均時速は?

最近では、幼稚園の送り迎えなどに電動アシスト自転車を利用している人を、多く見かけますが、電動アシスト自転車の平均時速も気になります。

電動アシスト自転車というのは、モーターが搭載された自転車で、そのモーターが走行を補助してくれる自転車です。

ペダルを漕いだときにモーターの力が働いて、ペダルを漕ぐのが楽になります。

気になる電動アシスト自転車の平均時速は、時速10〜17kmくらいです。

モーターに助けられて、速度も速くなるのかと思いきや、意外にもママチャリよりも速度が遅くなっています。

これは必ずしも、電動アシスト自転車がママチャリよりも遅いということではなく、平均時速の求め方に理由があるようです。

ママチャリは老若男女問わず、幅広く利用されているのに対して、電動アシスト自転車の利用者は限られています。

ママチャリの平均速度を求めるときには、若い学生なども含まれるため、ママチャリの平均速度が速くなっていると考えられます。

また、電動アシスト自転車は、自転車によって差はありますが、時速10kmまでは約2倍あります。

アシスト力は、速度が増すにつれて弱くなり、時速24kmを超えると、アシスト力がゼロになってしまいます。

つまり、時速24km以上になった電動アシスト自転車は、普通の自転車よりも重く、漕ぎ難い自転車になってしまうということです。

電動アシスト自転車は、低速走行向けということになるでしょう。

スポーツ自転車の平均時速は?

低速走行は、電動アシスト自転車でしたが、高速走行したいなら、スポーツ自転車です。

スポーツ自転車の平均時速は、どれくらいなのでしょうか?

マウンテンバイクの場合、その名の通り、坂道や状態の悪い山道を走ることを目的としています。

安定性を重要視するために車体が重く、タイヤは溝が深くて太いのが特徴です。

その安定性から、急な斜面では、時速70kmを出すことも可能です。

安定性がある分、体感よりも速いスピードが出ている場合があるので、注意が必要です。

クロスバイクは、おしゃれな街乗り用のスポーツ自転車として知られています。

ママチャリやマウンテンバイクに比べて軽く、走行速度も速いように感じますが、実際には、マウンテンバイクと変わりません。

マウンテンバイクとクロスバイクの平均時速は、18~25kmくらいです。

スピードといえば、ロードバイクに勝る自転車はないでしょう。

舗装道路であれば、一般の人でも時速40kmと、自動車並みのスピードを出すことが可能です。

自分の力が動力となる乗り物の中では、最速と言われています。

元は競技用の自転車で、スピードが出るよう車体が軽く、ホイールは半径が大きくて、細いのが特徴です。

ただし、いくらスピードが出るからと、目一杯速度を上げて走るのは、とても危険です。

街中を走る場合は、時速20〜30km程度にして、安全に走りましょう。

車道での自転車の平均時速

2009年、国土交通省が香川県の高松市で行った調査によると、幼児・児童・高齢者を除く、一般人や学生の車道を走る自転車の平均時速は、時速14.6kmということでした。

自転車の種類は、分けてないようです。

通勤や通学のとき、遅刻の原因のひとつでもある信号待ちの時間は、どのくらいなのでしょうか。

信号待ちの時間は、歩行者・自転車専用信号機のあるところでは、90〜100秒。

歩行者・自転車専用信号機のないところでは、30〜75秒です。

平均すると『53秒』ということになります。

平均時速だけを考えると、自動車や電車の方が、自転車よりも断然速く移動できそうです。

しかし、都心部では、距離が5kmまでなら、自転車での移動が最速と言われています。

自転車で時速15kmで走ると、入出庫の時間を含めて、5kmの距離を約24分程度で移動できます。

距離6〜7kmだと、電車を利用した場合と変わりません。

距離10kmでは、自動車と比較して、3分程度しか差がないとのことです。

距離12〜13km程度までの移動であれば、バスよりも自転車の方が、早く目的地に到着できます。

ただし、この情報は都市での調査結果です。

場所や道路状況が異なれば、この結果も異なることが考えられます。

自転車の速度

自転車の中でも、ロードバイクが一番速いようです。

ただ、ママチャリにしてもスポーツ自転車にしても、都内や信号の多い道では、トータル速度は落ちますし、体格によっても変わってきます。

また、速く走れるロードバイクだからといって、一般道で急加速する際は、周囲に注意を払うことを忘れないようにしましょう。