豊かなサイクルライフをつくる自転車情報マガジン

BICYCLE POST

シマノ・デュラエースハブを徹底解説!

      2016/12/20

シマノ・デュラエースハブを徹底解説!

シマノのデュラエースハブを手組で使う人は、結構多いと思います。

また、シマノの完組ホイールを使えば、知らずに使っている可能性もあります。

今回は、デュラエースハブについて解説していきます。

スポンサーリンク


  こんな記事もよく読まれています

pwk0001388-1.jpg
日本一周クロスバイクの旅!予算はどのくらい?

クロスバイクに乗って、日本一周を旅したいと考えたことはありま...

pwk0001387-1.jpg
サイクリストになりたい!女性におすすめの自転車は?

休日にサイクルウェアを着て颯爽と道路を駆け抜けるサイクリスト...

pwk0001386-1.jpg
低身長でも悩まない!小さい人向けロードバイク

ロードバイクに乗っている人と言えば、比較的長身細身のイメージ...

pwk0001385-1.jpg
身長160cm以下の方におすすめのロードバイク

身長が160cm以下、特に150cm前後の女性ですと、「自分...

pwk0001384-1.jpg
自転車で思い切り走る!スピード向上のコツは?

あなたは自分の自転車の走行スピードに満足していますか? 「...

pwk0001383-1.jpg
日本一周向け自転車をご紹介!クロスバイクやランドナーなど

自転車で日本一周してみたいという夢を持つ方は、少なくありませ...

pwk0001382-1.jpg
体脂肪率を5%下げたいなら、自転車が効果的?

「二の腕のぷにぷにしたお肉を減らしたい」「お腹の贅肉をどうに...

pwk0001381-1.jpg
仏式バルブって何?英式から仏式に交換すべき?

自転車のバルブには、英式バルブや仏式バルブなど、いくつかの種...

pwk0001380-1.jpg
メリダってどんなメーカー?リアクトの2017年版ってどう?

皆さんは、メリダという自転車メーカーをご存知ですか? 「台...

pwk0001379-1.jpg
ブリヂストンのオルディナってどんな自転車?評判は?

ブリヂストンと聞くと、車のタイヤや電動アシスト自転車を思い浮...

pwk0001378-1.jpg
アメリカ製のロードバイクをご紹介!走行時にはヘルメットを

現在、ロードバイクを扱うメーカーは世界中にあります。 もち...

pwk0001377-1.jpg
自転車を送りたい!宅配料金や梱包について

引っ越し先に自転車を持っていく場合、あなたならどうしますか?...

pwk0001376-1.jpg
女性におすすめのロードバイクや選び方について

ロードバイクは男性の乗り物というイメージが強いかもしれません...

pwk0001375-1.jpg
秋冬の自転車旅行、おすすめスポットや最適な服装は?

秋冬は寒く、外に出るのも億劫になってしまいがちです。 しか...

pwk0001374-1.jpg
中学生におすすめの通学自転車をご紹介します!

春から中学生になるお子さんを持つご両親は、お子さんの通学自転...

pwk0001373-1.jpg
英国発祥のレイノルズ!そのホイール・アサルトの魅力に迫る

自転車のホイールを取り扱うメーカーは、世界中に数多く存在しま...

pwk0001372-1.jpg
身長が小さいことで悩む人や女性向けのロードバイク

ロードバイクに乗りたいけれど、自分に合うサイズがあるか心配と...

pwk0001371-1.jpg
自転車で日帰り旅行に出発しよう!必要な持ち物は?

皆さんが日帰り旅行をするとしたら、移動手段は何ですか? 車...

pwk0001370-1.jpg
自転車で日本一周しよう!必需品や注意点はある?

自転車で日本一周したい・・・そう考えたこと、ありますか? ...

pwk0001369-1.jpg
マビック アクシウムを装着してレースに出よう!

皆さんは、どのようなホイールを装着していますか? ホイール...

スポンサーリンク


シマノ・デュラエースハブとは

シマノがデュラエースを発表したのは、1973年のことです。
そのころは、まだホイールというものは、手組で組むのが当たり前でした。

当然、デュラエースのホイールというのは存在せず、デュラエースのハブだけが発売されていました。
ユーザーはハブ・スポーク・リム・ニップルを選び、自分で組み立てるか、お店に依頼するかして、ホイールを完成させていたわけです。

しかしシマノも、1999年にWH-7700という完組ホイールを発売します。
1990年台後半から、完組ホイールが発売されるようになっていきましたが、その波にシマノものっかったわけです。

WH-7700に使われていたハブを、デュラエースハブと呼称するわけではありませんが、デュラエースグレードのハブが、新たに完組ホイール用のものが加わったと理解するべきでしょう。

次世代のWH-7800には、デュラエースの呼称が採用され、それに使われているハブも完組用のデュラエースハブということになります。
その後、デュラエースのホイールは進化していき、それに伴ってハブも進化していきました。

一方で、手組用のハブは堅牢なつくりを変えずに、着実に進歩していきました。
完組用のハブはストレートプルですが、手組用のハブは首折れスポーク用となっています。

手組におけるシマノ・デュラエースハブの位置づけ

デュラエースのハブは、他のハブに比べて、どのような位置づけで認識されているのでしょうか?

ハブを製造しているメーカーとして私が思いつくのは、DT Swiss・Novatec・TNI・Powerway・Chosen・Cris King・GOKISO・シマノ・Extraliteなどです。
軽量なホイールをつくりたい方で、お金に糸目をつけないならExtralite、コスパも考えるならNovatecかTNIでしょうか。

私自身は、EnveのリムにTNIのハブ、Sapim CX RAYのスポークを使ったホイールを所有しています。
回転性能を重視するなら、断然GOKISOを選ぶべきでしょう。

アマチュアのレースで多くの実績を出しており、特にヒルクライムとダウンヒルでは、その性能を存分に発揮するそうです。
ただ重量はかさむので、重量を気にされる方は使えないかもしれません。

その中でシマノは、チタン製のハブボディを持ち、ある程度の軽量化は達成しながらも、堅牢なつくりになっています。
通勤用やブルぺなどで、耐久性の高いホイールが欲しい方には、一番選ばれるハブになります。

DT Swissは、ジャイアントやボントレガー、レイノルズの完組ホイールなどに使われているハブです。
手組で首折れスポークを使う際には、テンションを上げづらいなどの問題があるようです。
DT Swissを使うならば、断然ストレートプルスポーク用のハブを使った方がよいでしょう。

デュラエースハブのもう一つの大きな特徴として、カップアンドコーンでベアリングを固定していることがあげられます。
現在は、ほとんどカップアンドコーンのハブは発売されなくなってしまいました。
主な理由は、重量がかさむからということです。

しかし、カップアンドコーン構造のお蔭で、横方向への変形に強くなり、コーナーやダンシングでバイクを振った時に、ハブの歪みが少なくなります。
重量を犠牲にしてでも、コーナリング性能やダンシング性能を上げたい方にも、やはりデュラエースハブは優れていると言えます。

シマノ・デュラエースハブ:完組ホイールのハブ

シマノの9000デュラエース、そして今年発売された9100デュラエースには、ハブは手組用のものしか単独で売られていません。
しかし、WH-9000やWH-9100のハブは、完組用に作られたストレートプル専用のハブです。

完組ホイールのハブと手組用のハブは、どう違うのかみてみましょう。

まずは、使用できるスポークの数が違います。
手組の後輪ハブの場合だと、24・28・32・36ホールが選べます。

しかし、完組ホイールのホール数はフロント16、リア20となっています。
なぜこのようにホール数を減らしても、ホイールが出来上がるのでしょうか?

完組ホイールは、スポーク・リム・ハブが総合的に考えられて設計されており、それぞれが専用品となっている場合も少なくないです。
もし、完組ホイールについているデュラエースハブを手組で組みなおそうとすると、どうなるでしょうか。

まず16・20ホール数の前後リムを探さなければいけません。
一応ラインナップに入れているリムメーカーもあるのですが、体重制限が気になります。

しかもスポークも、専用品を使わなければいけない様です。

細いストレートプルスポークなら入りますが、それでちゃんとしたホイールになるかは別問題です。

形が出来上がったとしても、リムのオフセットなどはハブとスポークに適合していないでしょう。
また、ゆがみやすく、コーナリングが怖くなる、とんでもないホイールになっていまいます。

完組ホイールが、修正不可能なほど、ゆがんでしまった場合は、ハブを再利用しようとしても難しいようです。
そういう意味では、完組デュラエースハブは、使い捨てのハブといっても、いいかもしれません。

シマノ・デュラエースハブの悪い所

デュラエースハブの問題点としては、フリーの分解が難しく、再び組み上げるのも少し大変ということがあげられます。
カンパニョーロや、私の使っているTNIのハブだと一瞬で分解し、グリスアップがすぐに出来るような構造になっています。

しかし、デュラエースハブは、グリスアップが億劫になってしまうことでしょう。
分解しやさと耐久性は表裏一体、TNIは頻繁にグリスアップすることが必要です。

一方で、デュラエースハブは、メンテナンスフリーとまではいきませんが、グリスアップや調整の回数が少なくて済みます。
シマノの設計思想としては、ハブだけではないですが、非常に耐久性を重視していることがあげられます。

メーカーによっては、ステージレースでの200㎞か300㎞性能が持てばいい、というような思想を貫いているところもありますから。

デュラエースハブの問題だけではないのですが、11速になり、フリーが延長されたことにより、手組では丈夫なホイールを組むのが難しくなりました。
フリー側と反フリー側のテンションの差を、吸収するのが難しくなってしまったのです。

オフセットリムなどを使えば、解決できないことはないですが、非常に選択肢が少なくなってしまいます。
手組で組みたいなら、スポーク本数多めで、10速以下の構成で考えないと辛い時代になりました。

11速だと、どうしても完組ホイールに重量面や剛性面で勝るホイールを作るのが難しく、値段も完組ホイールより、高くなってしまう可能性があります。

シマノ完組ホイールの中のデュラエースハブ

シマノのRS81というホイールがあります。
噂の真偽はわからないのですが、RS81は、デュラエースのクリンチャーホイールとハブだけが違い、リムは一緒だと言われています。

ここでその噂を検証する気はありませんが、ハブが違うのは確かです。
同じように、FulcrumのRacing Zero1とRacing 1、CampagnoloのBora One とBora Ultraなども、リムは同一のもので、ハブだけ仕様が違うホイールです。

ハブが違うと、何が違うのでしょうか?
シマノの1世代前のホイールの、RS80とWH-7900 C24を乗り比べたことがありますが、結論からいうと、何も変わりません。

ハブというのは、漕ぎだしの軽さには、ほとんど貢献しません。
またコーナーでも、シマノのハブはRS80に使われているものも、軽量ではなくとも丈夫なので、たわみを感じずにスムーズにコーナーリングをこなせます。

RS80やRS81を選ばずに、デュラエースホイールを選ぶというのは、100gの軽量化とデュラエースという名前を買っている、ということです。

まとめ:シマノのデュラエースハブは買いか??

デュラエースハブは、チタンのハブボディ―とカップアンドコーン構造という意味では、唯一無二のハブです。

しかし、チタンというところに魅力を感じなければ、手組でシマノハブを選ぶなら1グレード下のアルテグラハブや105ハブでもいいでしょう。

完組ホイールでもRS81を選ぶ方が、お財布には優しいし、走りにも不満が出ないのではないでしょうか。

 - ホイール スポーク, ロードバイク 国産メーカー