スポーツ自転車ってどういうもの?ハンドル操作は難しい?

皆様はスポーツ自転車をご存知ですか?
ママチャリに乗っている方には馴染みの薄い自転車かもしれません。

スポーツ自転車は、ママチャリよりも走りに特化した自転車です。

今回はそんなスポーツ自転車の特徴や、ママチャリとは異なるハンドル操作についてご紹介させていただきます。

スポーツ自転車とは

最近は、スポーツタイプの自転車が世間で注目されています。

使用目的や環境、乗り手の身体能力などに応じた種類を選ぶことが出来る上に、後から手を加えることで、性能を今まで以上に引き上げることが出来ます。

スポーツタイプの自転車は、「走ること」に重点を置いています。

軽めの車体と漕ぎやすいペダル、細かい操作が行えるハンドル。
走りやすくするためのあらゆる機能などを備えているため、通常の自転車よりもスピードが出しやすく、爽快感を得られます。

それでいて、乗り手への負担を限界まで減らす工夫が施されています。
自動車よりは遅いものの、そのぶん景色を楽しむ余裕があります。

疲れたら休憩を挟み、自分のペースで目的地まで向かいましょう。

一人で行くのも悪くありませんが、気の置けない家族や友達と一緒に行けば、大勢で出掛ける楽しさを味わえます。

皆で声を掛け合い、雑談を交わしながら進む道程は、きっと素敵な思い出として心の中に残ることでしょう。

ひょっとしたら、しばらく経ってから「あんなこともあった」と、酒を酌み交わしながら語り合う出来事として、強く刻まれるかもしれません。

遠出に適したスポーツ自転車を寝かせておくのはもったいないので、所持しているのなら、ぜひ出掛けてみましょう。

スポーツ自転車と街乗り自転車の違い

スポーツタイプの自転車は、片手で持ち上げられるくらいの軽さが大きな特徴です。

通常の自転車は、両手を使わなければ持ち上げることが難しいです。

電動アシスト付き自転車になると、重量が20kgを超えている場合もあります。
持ち上げるどころか倒してしまったときに、起こすのもひと苦労という人も珍しくありません。

しかし、スポーツサイクルはスピードを出しやすくすることを目標に掲げているものがほとんどです。

種類にもよりますが、大体10kg前後であることが多く、使う素材を選べば、5~6kgで済んでしまうものまで存在します。

軽くしているぶん、耐久性が落ちていたり、ハンドル操作にある程度の技術が必要だったりと、デメリットを有する種類もあります。
ですが、取り扱いは他の自転車よりも楽であると言えるでしょう。

持ち運びが簡単なので、担ぎ上げて階段を上ったり、保管場所を室内にしている人も多いようです。

難点は、値段が高いものが多いことです。
それでもピンキリではあるので、予算と用途に合っているものを手に入れて下さい。

スポーツ自転車の「ドロップハンドル」って?

スポーツタイプの自転車の中でも、ロードバイクには、ドロップハンドルが使われていることがほとんどです。

先端が下向きに丸く曲がっている見た目をしており、握ると深い前傾姿勢を取ることが出来ます。

そして操作しやすくなるように、現在の状況や速度によって握る位置をずらします。

通常の自転車に使用されるハンドルとは、まったくの別物なので、初めて乗る人は使いこなせるかどうか、不安に感じる人も多いようです。

この握る部分に関しては、大きく分けると3箇所になります。

1つ目は、必ずマスターしておきたい基本的な姿勢で、ハンドルを握った状態でブレーキを操作することが出来ます。
変速用のレバーが付いているタイプなら、速度の切り替えも行えます。

2つ目は上側を握る姿勢で、上半身を起き上がらせる格好になるので、身体の力を抜いて運転することが出来るでしょう。

3つ目は下側を握ることで、前傾姿勢を取りやすくします。
空気抵抗を減らしたいときや、ペダルに力を込めたいときに適していると言えるでしょう。

ハンドル操作を覚える前に、必要装備をそろえよう

スポーツタイプの自転車を購入した場合、ハンドル操作を覚える前に、運転時に必要な装備を揃えるところから始めましょう。

スピードを出しやすいぶん、事故の確率も上がるので、頭を守るためのヘルメットは欠かせません。
長距離を走った際の疲労感や、手に伝わる衝撃を減らすためのグローブも欲しいところです。

スポーツであることをこだわる場合は、専用のウェアも買いましょう。
特にパッドの付いたパンツを履いていれば、サドル越しに伝わる衝撃で、お尻を痛める心配もなくなります。

長時間走っているときは、こまめな水分補給が大切です。
ボトルケージを用意して、常に水やスポーツドリンクなどを持ち歩いて下さい。

喉が渇く前に飲むことが重要です。

あると便利なものが、アイウエアです。
紫外線や羽虫が目に飛び込んでくるのを防いでくれます。

昼間はサングラスタイプを使い、暗くなってきたらクリアレンズタイプにすると、周囲を確認しやすくなります。

日焼けが気になる人は、アームカバーで腕を覆い隠しましょう。

自転車の付属品なら、サドルバッグがおすすめです。
工具類を入れておけば、パンクなどのアクシデントに見舞われても、すぐに対応することが出来ます。

スピードや距離を確かめたい場合には、サイクルコンピューターを取り付けて下さい。
ワイヤレスタイプなら、比較的取り付けが簡単です。

ハンドル操作をマスターして自転車に乗ろう

ロードバイクなど、ドロップハンドルを使っている自転車に乗る際は、跨がる前にハンドルの操作方法を覚えましょう。

基本的な握り方は、ブラケットに手の平を、ブレーキに指を添えます。

ドロップハンドルの場合は、ブレーキは地面に対して垂直に取り付けられており、各種レバーは前方にせり出しているハンドルの先端に設置されています。

速度を落とす時には指を2本使い、ブレーキレバーを引きましょう。

この状態から、手を横向きに真っ直ぐ伸びているハンドルの位置に動かすと、上半身が起き上がるので、身体をリラックスさせることが出来ます。

これを「上ハンドル」と呼びます。
なお、ステムとはフロントフォークの上側とハンドルを繋いでいる部分のことを指しています。

前傾姿勢を取りたい場合は、ブラケットの先に伸びている「下ハンドル」を握ると良いでしょう。
下ハンドルの姿勢なら、坂道を上り下りする時や、加速した時に役立ちます。

ですが、下ハンドルの格好は、身体に負担が掛かるので、こまめに上ハンドルと切り替えながら運転して下さい。

スポーツ自転車のハンドル操作に慣れよう

スポーツタイプの自転車のハンドル操作は、次のような方法で練習すると良いでしょう。

低速で20~30mほど進み、ブレーキを掛けて速度を落としながら、降りる準備を整え、適当なところで停止します。

これを、真っ直ぐな道で繰り返し行い、身体に馴染ませていきます。

慣れてきたら、シフトレバーを使ってみましょう。

ロードバイクは、ブレーキと変速機が組み合わさっているレバーが使われています。
ブレーキを掛けるなら手前に、シフトレバーとして使うなら外側から内側に向かって、横に押し込んで下さい。

しかし、メーカーによっても操作の仕方は変わってくるので、事前にきちんと確認することをおすすめします。

ちなみに、変速はギアが回っているときに行わなければ、チェーンが外れる可能性があります。

乗っていないときにシフトレバーを動かす場合、一旦後輪を浮き上がらせて、ペダルを何回か回して、チェーンがギアに絡み付いていないかどうかをチェックして下さい。

安全な場所で練習しよう

ドロップハンドルの操作についてご紹介させていただきました。

スポーツ自転車を乗りこなすには、少し時間がかかるかもしれません。
何度も練習して、操作方法をマスターしましょう。

なお、練習する場合は通行人の迷惑になったり、転んで大怪我をしたりすることがないよう、安全な場所を選びましょう。