忘れてはいけない。自転車日本一周で起きた事故死。保険は?

2007年、長野県で走っていた自転車が大型ダンプにはねられ、自転車に乗っていた方は胸を強く打ち亡くなってしまう、という事故がありました。自転車での日本一周の途中、自宅まであと40キロの所で事故に遭ったとのことでした。
この記事で、亡くなった方が自転車日本一周で成し遂げたかったこと、その旅の目的を知りました。
是非皆さんにもこういった出来事と背中合わせである事実を知って頂き、ロードバイクに乗る時や、これから日本一周を考える時に、何かを感じてもらえたら幸いです。

自転車で日本一周。学ぶこと。

様々な交通手段が可能となり、全国どこでも行きたい土地に行けるようになった昨今、ウォーキングやランニングで日本一周を目指す人、旅行がてら日本一周を目指す人など、”日本一周”を目指す方が増えています。その目的は多種多様で、自分への挑戦であったり、平凡な日常から抜けだしてみたい、誰かの為に成し遂げたいなど、日常からかけ離れたことを成し得たいという方がほとんどです。今や、老若男女問わず人気の高いロードバイク。もちろん、自転車で日本一周を考えている人も多いに違いありません。
冒頭でも伝えた、事故に遭ってしまった方は”親友に捧げる旅”という目標を掲げるも、惜しくも事故死という悲しい結末になってしまいました。達成感や日常では感じることのない感情を味わえるであろう日本一周の旅。しかし、それは孤独と過酷な毎日との戦いでもあります。
そもそも、日本一周の定義とは何でしょうか。実は、日本の外周(海岸線沿い)を一周するだけでは日本一周とは言いません。日本すべての都道府県を踏破すること、全国各地にある、特定の事象をすべて巡ることが挙げられます。自転車での日本一周は、気候や立地にも大変左右され、体力との戦いにもなります。事前の下調べをどれだけ出来るかが大事になってきます。

事故死と向き合う。

警視庁が発表している平成26年の自転車事故の発生件数は、全国でおよそ11万件でした。また自転車事故による負傷者は、平成26年はおよそ10万7千人、自転車事故により死亡した人も540人いました。1日に1人以上が自転車事故で亡くなっているという計算です。普段何気なく生活の中で乗っている自転車通勤、通学でさえ危険が高い自転車事故。乗り慣れない土地を巡るとなると、その危険性はさらに高くなると予想されます。自転車乗車中の死亡事故の特徴としては、高齢者よりも20代から40代の働き盛りの年代が起こす自転車事故が多く、東京都内では半数以上を占めています。このデータからも読み取れるように、ロードバイクを趣味としている若者や、通勤で自転車を使用しているかたに危険が迫っているといえます。事故死は自分だけが被害者になるとは限りません。自分が加害者になってしまうことも大いにあると言えます。加害者になってしまえば、相手を傷つけてしまうだけではなく、相手の家族や親族などにも多大な悲しみを与えてしまうことになります。もちろん、自分自身の家族でさえも、深い悲しみと向き合うこととなるでしょう。
自転車の道路交通法も厳しくなり、平成27年の6月には、一定の危険な違反行為をして2回以上摘発された自転車運転者(悪質自転車運転者)は、公安委員会の命令を受けてから3ヵ月以内の指定された期間内に講習を受けなければいけなくなりました。以上を踏まえた点で、自分が運転するということを振り返るきっかけとなれば幸いです。

自転車で日本一周をするにあたっての事前準備。

自転車で日本一周をするにあたって何をしておくべきか、持ち物は何が必要かなど、事前の準備が大事です。ここでは、おさえておきたい準備をご紹介させて頂きます。
まずは①日本一周のルート決めです。ルート上で重要なのが季節です。自転車で旅する都合上、冬に積雪地帯へ行くことはできません。
次に②必要な装備の調達です。自転車を除く、必要な道具だけでもだいたい平均で30万円前後かかるとのことです。基本は道の駅やキャンプ場で野宿やキャンプです。キャンプ道具は日本一周するには必須道具となります。あとはサイトを更新したり、目的地を調べたりと、パソコン含めたデジタルも必須です。生活雑貨は都度揃えるようにして、最軽量の荷物で挑みます。旅でかかる費用は平均しておよそ30万円~60万円程度の範囲だそうです。
最後に③自転車保険の加入を考えます。日本一周するにあたり、事故について考えざるを得ません。万が一の後遺障害・死亡の補償を手厚く考え、後遺障害や死亡補償重視の自転車保険を選びましょう。
必要な事前準備はもちろん大事ですが、一番重要なのは”旅の目的”です。旅することを楽しみにしながら目的を考えたり準備を行ってください。

自転車で事故を起こしてしまったら。

時々マスコミでも報道されますが、2014年に中学生が高齢者に自転車で衝突し、被害者は事故死。賠償額4700万円という事故が発生したのが記憶に新しいところです。自分がその当事者にならないといいう保証はありません。実際に自分が事故を起こしてしまった場合、加害者となってしまった場合はどうしたらいいのかを事前に考えておく必要があります。事故発生時は、警察への連絡や実況見分、加害者被害者双方との立ち会い見聞等、細かな調書の作成があるかとは思いますが、自転車保険に加入しているか否かが重要となってきます。事故は本人が気をつけているいないにかかわらず発生します。そんな不測の事態のためにも個人責任賠償責任保険には加入しておきましょう。特に人身事故の刑事罰はとても厳しいものとなります。あなたも相手側もたった少しの不注意で、人生が変わってしまう恐れがあります。自転車で日本一周を考えている方は、自分に合う自転車保険に加入しておきましょう。

自転車保険ランキング。

県や自治体が加入の義務化を導入・検討するほど必要性が注目されている自転車保険。しかし、その補償内容や商品構造について、きちんと理解している人は意外に少ないものです。自転車保険は、自分が怪我をしたときの治療費をカバーする「傷害補償」と、第三者の身体や財物を傷つけたときの損害賠償金をカバーする「個人賠償責任補償」の二つで構成されています。自転車保険という名称ではあるものの、その実態は「自転車事故を含む幅広い損害に備える保険」です。ここでは、人気のある自転車保険ランキングをご紹介させて頂きます。
第1位 セブンイレブンの自転車保険
第2位 ドコモ サイクル保険
第3位 あいおいニッセイ同和損害保険
第4位 三井住友海上火災保険
第5位 チューリッヒ保険
(参照:オリコン日本顧客満足度ランキング評価項目別総合順位)
以上からわかったことは、上位2社は保険屋さんと直接合わなくても加入できる点や、携帯電話から簡単に手続きが出来るなど、自動車とは違った「手軽さ」から加入出来ることが人気のひとつであることです。

あなたの自転車で日本一周の旅がよりよいものとなるために。

自転車で日本一周を目指す。周りに話したら、笑う方も多いでしょう。それほど、自転車での日本一周は過酷なものかと思います。しかし、それを笑う方には決して味わうことの出来ない充実感や達成感を味わえるかと思います。
あなたの旅がよりよいものとなるために、自転車での事故が多い現状を受け止め、しっかりとした事前準備、保険に加入し、より魅力的な自転車での日本一周を目指していただきたいと強く願います。