自転車通学の女子学生、華麗なるその進化を検証

思い出せないほど昔ではないけれど、相当の昔、自分も自転車通学をするひとりでした。とても褒められたものではないマナーですが、友達と横並びになってお喋りしながら放課後駅へと向かっていく女子学生。と、思いをめぐらしてみましたが、最近の自転車通学女子は何かと進化している模様。ちょっと探っていきましょうか。

自転車通学の女子学生、進化した自転車選び

時代が違う、ましてや経済状況が違う、とは思いたくはありませんが、自分の頃はそもそも「通学用の自転車を選ぶ」という感覚自体がそんなになかったように思います。正直「あれば良い」「乗れれば良い」程度だったかと。車輪が回って鞄を入れるカゴさえあれば。雨の日は濡れれば良し、風の日はもう学校に行かない、いやそれはちょっと言い過ぎましたが、今は少し調べただけでたくさんのグッズが出てくる出てくる。
それはそうです。学校に通う日数を年間で200日として、仮に往復5キロ距離があったとしたら、学生生活の3年間でその移動距離は日本横断の距離に匹敵するほど。それは便利で、出来ればおしゃれで、何より自分で選びたくなります。どうしてそういう意識が沸かなかったのか!!若いころの自分!
気にしだすといろいろあります。荷物やカバンを入れるカゴ、そういえば自分はカバンを縦にして入れていました。今や、「横長のカゴを選択するのがポイント」と言われるほど選択肢があるのですね。そしてライト!つけたらすごい勢いでペダルが重くなることに全く疑問を抱かず当たり前だと思っていましたが今は違うらしいです。「おすすめは車輪の中心にダイナモが内蔵されているオートライトタイプ、LEDが主流」LEDが主流。進化しています。こちらは走りも重くならないし静か、とのこと。自分の時代は「ギーーコ、ギーーコ」いうのが自転車の醍醐味だと信じていました。
フレームを選ぶ!とか言われると、もうさすがにすごいなと思います。自分はその時代フレームの意味すらよくわかっていなかった気がします。
その他にも自転車選びには、身体に合ったサイズ、パンクしにくいタイヤ、チェーンかベルトか、制動性の他空きブレーキ、堅牢な鍵、といったポイントがあります。これにしっかり応える自転車があるのですから、それはしっかり選んだ方がいいですね。

自転車通学の女子学生、雨の日の進化

雨の日には濡れればいい、などと先に発言しましたがいささか乱暴でした。では「傘をさしても良いのか」これは曖昧な方が多いと思います。厳密にいえば自治体に寄ったり傘立てを使うなどあるのですが、ざっくりお話ししますと、片手で傘をさす運転はNGのようです。道路交通法で定められています。(以下、引用)
(安全運転の義務)
第七十条  車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
とのことで、ハンドルを片手でしか持つことができないので、ハンドルを確実に操作できる状態にあたらないのでだめ、ということです。じゃあレインコート、雨合羽ね、と思ったところ、最近の女子学生のレインコートはおしゃれみたいです。
ポンチョ型とセパレート型、があるそうです。ポンチョ型はさっとかぶるだけ。着脱簡単!ただパンツがないので足元が濡れやすいとのこと。セパレートはその点、着脱はそれなりに手間がかかりますが、濡れないというメリットがあります。撥水加工と防水加工のものがあり、撥水加工は水をはじくもの、防水加工はしっかり水を防いでくれる。
で、女子学生が選ぶのは防水加工のデザインがかわいいレインポンチョを選択するようです。丈は長めのロングポンチョ。いろいろ販売されていますが、少し調べただけでもカラーが何色もあったり、ギンガムチェックや水玉模様など、デザインもかわいいものが豊富。これは選ぶのも楽しいですね。

自転車通学の女子学生、必須アイテム登場

雨の日のポンチョだけではないのです。自転車通学をする女子学生の必須アイテムというのがあり、それは「チャリタイ」。チャリタイって何。なんと、自転車に乗る時のための「タイツ」だそうです。タイツというくらいなので、主に秋から冬にかけて使用するのでしょう。バリエーションを見てももう「OLグッズ」並みです。破れやすい、毛玉ができやすい、足先が寒い、こういったタイツへの不満を見事に解消しているとのこと。すごい!自転車に乗らなくても欲しい!毛玉抑制・防風設計・保温・引き締めなどの効果があるそうで、チャリタイのタイプはほどよい圧力で脚を引き締めるという「美脚タイプ」、保温性が高い「パイル調タイプ」、内側がふわふわの「裏起毛タイプ」の3種類。
もう何がすごいかと言えば、これに「チャリタイ」という名前がつくことです。自転車に乗る女子じゃなくても欲しいアイテムだと思いますが、これが「自転車に乗ってる女子学生に向けて」開発される、というところに感服します。選択のしようがない「自転車に乗らなければいけない」から「どうせ乗るならおしゃれでしかも実用的なアイテム」が豊富になったことが進化だなぁ、と思います。

女子学生のおしゃれな自転車

それではイマドキ女子の、おしゃれな自転車を紹介しましょう。やはり実用性も兼ね備えるとなるとブリジストンが根強い人気です。その中でもおしゃれ女子が好きそうなデザインの自転車を紹介します。
なんといっても「cajuna(カジュナ)」が人気。この名前は女子高生のみずみずしさをイメージした「果汁」の造語だそうです。スカートでもまたぎやすい弓状に曲がったフレーム、スクールバックが余裕で入り小物も落ちにくい底板付きの大きなカゴ、おしゃれなテリーサドル、倒れにくい両足スタンド、電池不要の自動点灯ランプ、丸みを帯びた形がかわいいリアキャリアを装備しています。このカジュナにはベーシックラインとポップラインが販売されていて、ポップラインには鍵、ブレーキワイヤー、サドル、自動点灯ランプにピンクのアクセントが入り、よりファッション性が高められています。
あとは簡単に紹介しますが、パナソニックから販売されている「ヴィアトーレ」もかわいくおしゃれ、通学に必要な装備もしっかり充実しています。
また、ミヤタサイクルの「アルモード ベルト」も素敵なデザインです。乗り降りしやすいループタイプのステンレス&アルミフレーム+ベルトドライブ、そして坂道も快適に走れる5段変速や夜間の安全&盗難防止機能をフル装備しています。
丸石サイクルの「プレネール ベルト」もデザインがかわいいです。ベルトドライブとしては値段が安いのが魅力です。ちょっとレトロな感じがなんともいえないおしゃれ感です。

まとめ、女子学生の自転車通学、イマドキ事情

こうしていろいろ調べてみると、通学用の自転車のラインナップの豊富さ、また自転車に乗る女子学生への手厚いアイテム群。本当にすごいなと思いました。ロードバイクなどのスポーツバイクに興味を持って、カスタムの話や、乗る方々のこだわりを見てきましたが、今や「カスタム」はマニアだけのものではない、女子高生などはもっと日常レベルの様々なものにカスタムを施しており、そして「カスタムをしている」という意識すら持たないまま、磨きをかけていくのだと思うと本当に頭の下がる思いです。彼女たちに「おしゃれー、これいいじゃん」と言われ、チョイスしてもらいたくて、オトナ達は技術を磨いていろんな商品を世に送り出すのです。まさに世界をまわす女子。最強です。