ロードバイクでレースに参加!速度ってどのくらい?

趣味から始めたロードバイク。その趣味が高じてレースに参加してみたくなった!自分でも参加できるかな。出てみたものの、あまりについていけないようだったら嫌だな...そもそも速度の条件とかあるんだろうか...最初のレースに参加する前は不安でいっぱいになってしまいますよね。今回はそんな初めてのレースの前に知っておくべきことをお話ししていきたいと思います。

ロードバイクのレースはどんなものがあるの?①

レースは全国各地で開催されていて、募集要項などは自転車の専門雑誌などで調べることが出来ます。簡単に紹介しておきますと、JCRC(日本サイクルレーシング協会)が運営しているレースは誰でも参加できます。関東地方を中心に年間10戦程度のロードシリーズ戦やバンク走行体験イベントなども主催しています。競技登録の有無やチームの所属の有無を問わず、参加したい人は誰でも参加できるとのことです。
また、このJCRCのレースにはクラス分けがあり、よくレースに参加する人たちの間ではこのクラスが基準となるところがあるようです。初めての参加の時に、脚力判定用のXクラスというところで脚力の仮認定が出され、その次のレースから同レベルの脚力のクラスにわけられます。クラスには脚力で分けられる最上級のSAクラスから初級者のFクラスまで、SA、B、C、D、E、F、そして年齢で分けられる50歳以上の0クラス、60歳以上Gクラス、小学1・2年生はK低、3・4年生はK中、5・6年生はK高クラス、中学生はJクラス、女性なら参加できるWクラスと、13クラスに分かれています。
JCRCのレース以外にも、各地域で開催されるスポットレースがあります。有名なレースは「ツールド沖縄」でしょう。少しレベルは高いですが、誰でもチャレンジできるレベルの高いレースです。
あとは実業団レースです。日本で行われるロードバイクレースの最高峰が実業団レースです。レースのクラスは上からP1,E1,E2,E3,Fと5つに分かれています。実業団登録するとE3から参加することになります。もちろんチーム単位での登録になりますので、一人では参加できません。

ロードバイク、初心者の目安速度は?

それでは、ロードバイクに乗り始めた初心者が速度を意識した時、どのくらいを目安にしたら良いのでしょうか。一般的に言われているのは平地で30km/h出すことが目標と言われています。これを基準に考えていきましょう。初心者でもロードバイクに乗っている方ならお分かりかと思いますが、速度は風の影響を大きく受けます。追い風、向かい風で8~10km/hは違いが出てくるでしょう。速度の目安が30km/hでも、天候によって難なくこなせることもあれば、そこまで到達できない、という日もあるでしょう。そういった時はトレーニング用にパワーメーターなどを付けると良いでしょう。その他にも、着ているもの(サイクルウェア)や気温に左右されたりすることもあります。サイクルウェアをきちんと選ぶだけでも風の抵抗の関係で2~3km/hくらい変わることもありますし、夏と冬では速度が変わってきたりします。総合して考えますと、初心者の方が30km/h目標というのは正しいと思いますが、28km/hのあたりで抵抗は一気に増してきますので、一度30km/hの手前、28km/hをまず突破することが目標になれば良いのでは、と思います。

ロードバイクレースに出る速度の目安は?①

先ほどレースの種類を紹介いたしましたが、その出場するクラスによっても目安となる速度は違ってきます。アマチュアのロードレースの場合、自己申告でカテゴリーがわかれています。カテゴリー1だと最上級クラスで平坦での巡航速度は軽く45km/h以上、カテゴリー2だと40km/h以上、カテゴリー3だと40kmk/h前後、カテゴリー4になりますと初心者クラスで35km/h前後、カテゴリー5は超初心者クラスで30km/h前後で、このカテゴリー5はレースによっては無い場合もあります。最後にカテゴリー6は超々初心者クラスで速度は30km/h弱、ここまでくると開催されるのは非常にレアなケースとなります。
先ほど、初心者の場合...というお話をしたところなので「そんなに速く?」と思われるかもしれませんが、レース中は集団走行になりますので、単独走行の場合よりは空気抵抗も圧倒的に少なくなります。それだけでも速度は変わってきますので、それほど心配することはありません。

ロードバイクレースに出る速度の目安は?②

最初に紹介したJCRCのカテゴリ分けレースで先頭集団についていけるくらいの速度を考えていきましょう。
まずは、平地で無風の状態、これで平均速度32km/h程度で1時間走れるかどうか。1時間停まることなく平坦で走れる場所で試すことが望ましいでしょう。住んでいるそばでそういったところがなければ難しいですが、限りなくこれに近い状態が良いです。日頃より平均速度32km/h以上で走れる程度の基礎体力は大切なことですので、レースに出る前に自分はこれだけの体力があるかどうか、見極めて鍛えあげておくことが大切です。
そして、レースではスタート直後から急にペースが上がることもよくあります。ここで集団についていくために、自分自身も最高出力で速度を上げる必要が出てきます。その目安が平地で無風の状態、1分間、40km/h以上出せると良いでしょう。

速度を上げるための練習

スタート直後に最高出力を出すこともさることながら、長い距離を安定して維持できるようにすることもレースに必要なことです。できるだけ長距離、長時間、効率の良い速度で走ること。こうしたスピードをアップさせるには持久力と筋力が必要になります。
持久力を上げるには、ケイデンスを上げる練習が効果的です。軽めのギアにして100rpm~に上げていきます。息を弾ませながら会話が出来る程度が目安で、繰り返していくうちに同じ呼吸の具合でケイデンスが上がっていくようになるでしょう。
反対に筋力を上げるには重いギアで回転させる練習をしましょう。この時のケイデンスは70rpmくらいで、20分程度回すのにぎりぎりくらいの重いギアに設定します。これも最初はきつい練習かもしれませんが、繰り返すうちに慣れてきます。
こういった練習を家でも出来るようにローラー台などを購入出来たらおすすめしたいと思います。天候や風の影響を受けない練習が出来ますし、動きを数値化することも出来るので成果が分かりやすく張り合いも出ます。是非チャレンジして頂きたい練習方法です。

まとめ、レースを楽しむために

ロードバイクで参加できるイベントは、年間を通して各地で多数開催されています。距離や種目も豊富です。順位やタイムを競う、ということに最初は尻込みしてしまいそうになりますが、一度参加してしまえばその魅力にはまってしまう人が多いようです。一般道を走るツーリングとはまた違った魅力が詰まったレース。この記事がアップされる頃にはまさにイベント中である「Mt富士ヒルクライム」には全国のサイクリスト8000人以上が集結するイベントもあります。ロードレース型のイベントもヒルクライムも、それぞれの楽しみ方があります。是非一度は体験してほしいものです!!