27インチの自転車を買おうと思う、26インチでも大丈夫かなぁ。と言われたところで、この1インチの差はなんなのでしょう。そして1インチ変わるとそんなに違うものなのでしょうか。もちろん自転車の種類にもよりますよね。ママチャリとスポーツバイクでは違うかもしれません。今回はこの27インチをモデルにして、サイズが変わった時の相違点などをみていきたいと思います。
自転車のサイズ26インチと27インチ、だいぶ違う?
結論からいうと、実は26インチ自転車と27インチ自転車の間では大きな違いはありません。27インチの方がタイヤサイズが大きいので、漕ぐのが簡単・走行性能が高いと思っている人がいるかもしれませんが、車輪の直径(厳密にはリム)が2cm程度違う、全体では4%程度の違いでしかありません。その為、26インチ(26型)がいいのか、27インチ(27型)がいいのかにこだわる必要はないと思います。また、同モデルの自転車であれば、値段もそれほど大きな違いはありません。もし店頭やネットショップで大きく値段が異なるのなら、それらの自転車自体の品質等が大きく異なっているというになります。自転車の適合サイズに関しては、26インチと27インチではタイヤサイズの違いよりもその品質の違いで選ぶのがよいと思いますね。念のため補足しておきますが、自転車におけるインチとは、自転車の大きさを表す単位とは少し違うのです。インチ(インチサイズ)が表しているのは、車体やフレームの大きさではなく、そのタイヤの外径サイズのことを指しています。簡単に書くと、タイヤの大きさですね。当然ながら、一漕ぎで進む距離というのは車輪の円周によって異なってきますが、円周が大きい、インチサイズが大きいからといってそのスピード性能に必ずしも直結するという訳ではありません。ペダルとホイール間での調整に影響されますし、タイヤサイズが大きいと言っても、その車体重量そのものが重ければ漕ぐのが大変になることはお分かり頂けると思います。さらに、よく誤解されている点についても補足してみます。停車後の漕ぎ出しのしやすさでいうと、インチサイズが小さい方が加速がしやすいとよく耳にしますが、これはインチサイズが小さい方が結果的に軽くなるので漕ぎ出しが楽になるということです。この場合のポイントは、その重量の差が加速のしやすさに影響しているということになります。自転車に限らず、重たいものほどその場に留まろうとする位置エネルギーが大きいので、漕ぎ出しにより大きな力を要するということなんですね。
27インチサイズの自転車では何段変速が最適か?
6段変速があれば十分なものです。3段変速でも全く問題ないと思いますね。レース用の自転車と違い、普段使用する自転車の変速機の役割は出来るだけ、楽に走るためのものだという事ですね。手元のレバーをカチっと回すことでペダルの重さをかんたんに調整できます。ペダルの重さが変わる事で、急な坂道でもある程度楽に漕ぐ事が出来るようになります。何段変速がベストなのかという事ですが、変速機に対してよっぽどの「こだわり」が無いのであれば、6段変速あれば十分です。また自転車によって搭載されている変速機の種類は異なります。ハンドル部分に搭載され、回す事でギアを変えられるタイプのものをグリップシフトと呼びます。中には7段変速・18段変速など多段変速機が付属している自転車も販売されていますが、スポーツサイクルではないので、そこまでいくと自己満足の世界だと思います。
大きいサイズ(27インチ)だと何か問題はあるの?
シティサイクルなら問題ありません。スポーツサイクルはダメです。その理由を説明します。27インチ(27型)自転車を購入する場合には近所の自転車屋さんで修理できるかがその重要なポイントになりますので、通常のシティサイクル(ママチャリ)であれば、一般的に言ってまず間違いなく問題はないはずです。故障などしても近所の自転車屋で、すぐに修理ができると思います。
実はロードバイクやクロスバイクのようなスポーツサイクルの場合には、26インチが基本の規格になっています。しかし、27インチだと修理をするのに毎回パーツを取り寄せる必要があり修理の手間がかかる可能性があります。26インチ自転車と27インチ自転車だと極端に走行性能に違いが出る訳ではないので「何が何でも27インチのスポーツサイクルが欲しい」というのでなければ、26インチ自転車を選ぶ方がデメリットはなくなります。シティサイクルならば好みで選んであまり問題はないはずです。
27インチサイズの自転車、普段使いは?
日常生活の足として使うなら27インチは良いです。しかし長期間にわたっての利用が想定される、通勤や通学などで27インチ自転車を使うことはあまりオススメしません。その理由は後述します。一応言及しておくと、先ほどの話と重複しますが27インチ自転車は26インチ自転車と極端にその走行性能に絶対的な違いがある訳ではないです。タイヤサイズが若干大きい分、スピードが出て爽快に走られるのは事実でもあります。普段買い物をしたり、ちょっと自転車で出掛けたりなど。又、27インチなら30分以上離れている場所にも、比較的気軽に行けてしまうのでそれなりに便利です。シティサイクルなら比較的安い値段で手に入るのも魅力的ですね。例えば、スポーツ車(マウンテンバイク・クロスバイク等)では前カゴは付いていませんが、大抵のシティサイクルには前カゴがついているので、ショップで日用品等を買った後に荷物やカバンを入れられて便利でお勧めです。
27インチサイズの自転車、通勤・通学には?
お次は通勤・通学など長期間にわたって使う場合は26インチのスポーツサイクルがオススメですね。自転車通勤・自転車通学をするのに、27インチのシティサイクルを使う事はオススメしません。先ほどのお話の続きですが、27インチのスポーツサイクルは避けておいた人が無難です。なぜなら故障した際に、各種パーツが取り寄せになる事が多く、毎日乗る事になる通勤、通学などでは支障をきたす可能性が考えられるからです。ちょっと整理しますと、
・27インチのシティサイクルは△
(26インチのスポーツサイクルよりスピードが出ないから)。
・27インチのスポーツサイクルも×
(修理が大変になる可能性があるから)。
・26インチのスポーツサイクルは○。
しかし27インチのシティサイクルは予算、身長など条件によってはダメとは言い切れませんね。
27インチサイズの自転車、サイクリングには
サイクリングを楽しむためにはシティサイクル(ママチャリ・シティサイクル)ではあまりカッコいいものではないですね。出来ればスピード感があって安定感もある自転車で、スタイリッシュにとサイクリングを楽しみたいものです。自転車に対する熱中度・本気度にもよりますがスポーツサイクルで楽しむのがオススメです。先の話と同じことになりますが、その場合は26インチのスポーツサイクルを購入することをオススメします。しかしスポーツサイクルはタイヤサイズよりもその身長にあったフレームサイズの方が重要なのできちんとショップで合わせてみましょう。