自転車のタイヤとチューブは消耗品です。
快適な走りやスピードを求めたとき、安全性の上からでも非常に重要な部分であります。
メンテナンスはもちろん、こまめなチェックが必要です。
むしろ乗る前には必ず点検するのが良いでしょう。
予備も用意しておくべきですが、自分で交換できますか?
難易度よりも、頻度の問題で覚えておいた方が良いもののひとつです。
今回はそんなお話をしていきましょう。
自転車のタイヤ交換時期
自転車のタイヤとチューブは、同時に交換するのが鉄則だと考えておいて良いでしょう。
期間で考えたら、何もなくとも3年を目安に交換するのが安全のためです。
走行距離でいうと、個人の乗り方によるところがだいぶ大きいですが、3,000km~5,000kmで交換した方が良いですね。
また、ゴムですから、保管の状況によっては1年という短い期間かもしれません。
いずれにせよ、目視で確認。
ひび割れなどは早急に交換の合図です。
地面との唯一の接点となる部分です。
安全のために、交換のタイミングは見逃さないようにしてください。
自転車のタイヤ交換、自分でやってみよう!①
それでは自転車のタイヤ交換をしていきましょう!
まず、車体からホイールを外します。
シティサイクル(ママチャリ)の場合は前輪は簡単なのですが、後輪を外すのは少し大変かもしれません。
さて、ホイールが無事に外れましたら、次にタイヤ・チューブをリムから外す作業です。
用意するのは、タイヤレバー3本とポンプ1本です。
チューブの空気をしっかり抜きます。
空気を抜いただけでは、まだタイヤがリムに密着していることがありますので、タイヤをリムから離すようにして揉んでみてください。
次にバルブ口の左右にタイヤレバーを掛け、バルブ口のビードをリムから外します。
ビードが硬い場合の対策としては、タイヤレバーを利用します。
2本のタイヤレバーをかけて、両手で同時にビードを持ち上げると外れやすいでしょう。
そしたら片側のビードを全周外します。
タイヤレバーのエンド部分を、タイヤとリムの間に入れ、スライドさせ外していきましょう。
片側のビードが外れたら、中のチューブを引っ張り出します。
自転車のタイヤ交換、自分でやってみよう!②
続いて、タイヤ・チューブの装着に入ります。
装着前にリムテープの確認も行っておきましょう。
リムテープはチューブをニップルやリムのエッジから守るために、リムにはめられているゴムのバンド上のものです。
チューブはとても弱いゴムでできているので、リムテープがないとすぐにパンクしてしまいます。
このリムテープが切れていたり破れていたりしますと、タイヤやチューブが新品でも、パンクの原因になってしまいます。
リムテープはホームセンターなどでも販売されていますので、何か異常を発見したら、すぐに交換するようにしましょう。
それではチューブをセットします。
チューブのバルブを、リムのバルブの穴に通します。
この際に、チューブが軽く膨らむ程度に空気を入れておきましょう。
次に、タイヤの片側のビードをリムにはめていきます。
片側は簡単にはめることができます。
さて、ポイントですが、タイヤのラベルの位置は、必ずバルブ口のところにセットするようにしましょう。
ちなみにこれは「パンクした時の対策」となります。
チューブのパンク修理を行った際には、タイヤに付着しているパンクの原因を取り除かなくてはなりません。
タイヤのラベル位置とチューブのラベル位置を合わせておけば、簡単に調べることができます。
また、タイヤはラベルがついている方が右側です。
自転車のタイヤ交換、自分でやってみよう!③
外に出ていたチューブをタイヤにセットしましょう。
チューブは、タイヤの中に入れるというより、リムの上に乗せる気持ちで作業するのがコツです。
残りのビードもはめます。
バルブの反対側からはめていきます。
バルブ口の反対側のビードを、リムの中央部に落とし込んでやります。
バルブ口の部分を最後にはめるような形で進めていくと良いでしょう。
無事に装着できたら空気を入れていきます。
空気を入れる前に、チューブの噛み込みがないことを確認します。
特に、最後のバルブ口の部分は噛み込みが起こりやすいところですので、バルブを一度押し込むようにしましょう。
その後、タイヤを両手で持ち上げるようにしながら、噛み込みがないことを全周に渡ってチェックします。
この噛み込みの確認はとても重要です。
最後の確認で、チューブが見えるようであれば、タイヤを揉んで、チューブをタイヤの内側に確実に押し込みましょう。
自転車のパンク!応急処置!
スポーツタイプの自転車などでは、パンクは最も起こり得るトラブルです。
すぐに専門店に修理に持って行けない、自分で交換できても家にすぐ帰れない、そんなときに手早い応急処置を知っていると便利ですよね。
やはり、グルーレスパッチを使った応急処置が一番良いと思います。
このタイプのパッチは、両面テープを貼りつけたゴムパッチやプラスチックテープで、ゴム糊を塗って乾燥させる必要がないのが特徴と言えます。
修理方法としては、パンク箇所を布や紙やすりで、きれいにしてから貼りつけるだけです。
耐久性・信頼性があまりないという欠点があるので、帰宅後は必ず点検して、新品に交換するなどの対処を行ってください。
道路上の釘を踏んでタイヤのサイドに穴が開いてパンクした場合は、チューブの修理を行っただけでは、すぐにパンクしてしまいます。
自転車のタイヤ交換、専門店でやってもらうと
もちろん店舗によりますが、おおよその金額をみてみますと、パンク修理が1,000円ほどです。
前輪のチューブ交換が1,500円、後輪のチューブ交換が2,000円ほどです。
前輪のタイヤ交換は2,000円、後輪のタイヤ交換は3,000円ほどです。
ホイールの振れとりなどは1,000円~のようです。
もちろん、手順が危うく、自分でやるより店舗での点検・交換の方が安心でしたら、お金を払う価値があります。
しかし、走行中に急にパンクしてしまったなどの対処は、自分でできなければいけません。
また、日々チェックしてメンテナンスを行う部分ですから、それらを考えると、しっかり手順を覚えて、道具もそろえ、できるようになっておくのも大切なことだと思います。
まとめ、自転車のタイヤについて
新しい自転車を購入するときはもちろんですが、タイヤを交換するときなどにも、サイズも気にしなければいけません。
一般的な自転車は2つの規格と3つの表示方法がありますので、これを覚えておくと良いと思います。
表示のポイントさえ覚えておけば、誰でも簡単に確認することができます。
また、お店でやってもらう場合の相場もご紹介しましたが、意外に高いと思う方もいらっしゃると思います。
工賃だけを見ていたら、選んだタイヤの種類によって、思っていたよりお金が掛かってしまったなどのケースもあるかもしれません。
自分でやる方が安いという、より選ぶ感覚なども鋭くなってきますし、掛かるお金に関しても、どこにどのくらい使っているのか分かるようになってきます。
そういった意味でも、タイヤ・チューブの交換は自分でできるようになった方が良いでしょう。
自分自身が乗る大切な自転車です。
メンテナンスはこまめに、最適な状態で乗ってください。