自転車のメンテナンス!グリスにも種類がある!?

自転車のメンテナンスをしたことはありますでしょうか。メンテナンスする時に使うグリスには種類があって、グリスで全てのメンテナンスをする訳ではないんですね。では、グリス以外には何を使えばいいのか疑問です。今回は、グリスの他にチェーンオイルというものがありますので、このグリスとチェーンオイルに焦点を当てて説明していきたいと思います。

自転車のグリスの必要な理由とは?

自転車には、グリスや油によるメンテナンスがなぜ必要なのかをお伝えしていきましょう。

自転車にはネジやパイプを接合していたり、金属部分パーツが多く使われていたりする為、整備をする上で必要なアイテムなんです。

作業としては、様々な部分や対応方法もその時々で異なります。

一つのやり方が出来るから大丈夫という訳ではなく、普段壊れにくい部分が故障してしまうイレギュラーなこと等があるため、一つの修理作業で全ての対応が出来るというものではないんですね。

使う時の悩みとしては、オイルやグリスを使うとどのような効果があるのか、自転車のパーツのどの部分に使うのか、グリスの種類によっても効果が違うのか等があります。

対応方法をしっかり学んでおくと、作業をする時に役に立ちます。

皆さんが、一般的にオイルの役割として、どのようなものがあるのかと、想像して頂くと、
大体が「摩擦抵抗を少なくする事で滑らかに動くようにするため」という考えが多いと思います。

効果は、皆さんが考える通りでして、金属が駆動するところの必要なパーツに塗ることが多いです。
滑らかに動かすことで、パーツの磨耗が少なくなり、修理や交換の頻度を比較的少なくする事が主な効果となります。

また、金属部分のサビを防ぐ効果もあります。
自転車を大切に使うなら、間違いなくしっかり油を使うことが必要不可欠になります。

自転車のメンテナンスには油?グリス?どっちの何種類を使えばいい?①

自転車に使用する油は何種類かありますので、ご紹介していきます。

まず自転車でも、とても重要な部分のチェーン。

この部分のメンテナンスを行わないと最悪、切れてしまって大事故に繋がる可能性もあります。
そうならないようにチェーンのメンテナンスを行いましょう。

それではチェーンに使う油は、どんなものがあるのでしょうか。
チェーンの油の名前は、チェーンオイルやチェーンルーブ、ルブリカント等の呼び方があります。

ここでの油は、グリスとは呼ばないのです。

メンテンスのアイテムで、グリスとチェーンオイルと言うもののがあり、どれを使って良いのか分かりませんよね。
それでは、ルブリカントまたは、チェーンオイルと呼ばれているものは、どういうものなのでしょうか。

使う場面としては、パーツへの浸透性を求めているような場面で使用する事が多いです。
そこでチェーンに使う油が、このチェーンオイルになるんですね。

チェーンの塗る場所は、主に関節部分の内側になってます。
粘度の高いタイプのグリスを使用しても、内側に浸透していきません。
ですから、チェーンオイルのような液体状のものを使用することで、内側まで浸透していきます。

自転車のメンテナンスには油?グリス?どっちの何種類を使えばいい?②

ここでは、自転車のホイールの中心部分のハブというパーツに使うグリスについて、ご紹介していきます。

このハブは、ホイールの軸となっているため、かなり重要な部分となります。
また、後輪のハブは、他の付属パーツ等もあり、特に重要なパーツと言いえるでしょう。

「故障しても交換すればいい」と思う方もいるかもしれませんが、
愛着を持って、しっかりメンテナンスをしてあげると、急なトラブルにも自分で対応しやすくもなりますので、事前にチェックが出来るようにしましょう。

では、どの種類の油を使うのでしょうか。

このハブに使うメンテナンスのアイテムは、グリスになります。
このハブは、メンテナンスをする頻度が多いわけではありません。

分解してメンテナンスをし、また取り付ける工程にも時間が掛かりますしね。
そのため、すぐに油が流れてしまわないように、粘度の高いタイプのグリスを使用することで、油の効果を持続しやすくなってます。

逆に、液体状のオイルの使用は、効果がキープしづらいようですので、液体のオイルよりグリスの方が良いとも言えます。

自転車のメンテナンスには油?グリス?どっちの何種類を使えばいい?③

自転車のハブのベアリングについて書いていきます。
ハブの中には、ベアリングという物が中に入っています。
形状はボール状です。

このボール状のベアリングにグリスを塗っていきます。
ハブのベアリングに使用するグリスは、粘度が高いグリスを使用した方が、耐久性とグリスが飛びにくく扱いがしやすいため、メンテナンスの手間が減るのがメリットとなっています。

ですが、粘度が高ければ高い程良いのかと言いますと、そういう訳ではないのです。
粘度が高いと回転性能にあたえる抵抗が、大きくなってしまうとも言われています。

粘度が低いグリスは、回転性能が良くなりますが、耐久性の面で少し持続しにくくなるとも言われています。

使う人の自転車によっても性能が異なりますし、且つ体格や乗り方によっても自転車の使い方が違います。

どのグリスにしようかは迷いますが、一般的な自転車等でありましたら、粘度の高いグリスが持ちが良くておすすめです。

回転性能を少しでも上げることを考えている人は、粘度の低いグリス等も良いかもしれません。

但し、グリスを変えれば自転車性能が凄く変わるというものではないので、
考慮してグリスを選んで頂くと良いかもしれませんね。

数種類ある自転車のグリスを紹介!①

種類が幾つかある自転車のグリスを紹介していきます。

まずは、自転車メーカーでも有名なシマノから出しているグリスを紹介します。

・シマノ デュラエースグリス
粘度が高めのグリスです。
色は、緑っぽい色をしてます。
耐久性・耐水性が高く、飛び散りにくいため扱いやすく値段も比較的お手頃です。

・シマノ プレミアムグリース
デュラエースグリスとは、名前が変わったものとなります。
シマノ製のホイールはこのグリスを使っていることが多いです。

性能は変わらないので、デュラエースグリスと同じく耐久性・耐水性が高く、飛び散りにくいです。
チューブタイプの販売もしていて、内容物は同じです。

しかし、注入口が付いているため、パーツの内部にグリスを塗りたい時は、こちらのチューブタイプの方が使いやすいです。
多くの人が使っているグリスです。

どのグリスにしようか悩んだら、シマノは自転車メーカーでも有名なので、評判も良いこのグリスを使うことをおすすめします。

数種類ある自転車のグリスを紹介!②

シマノのグリスの紹介となってしましたが、違う種類のグリスもご紹介していきます。

・フィニッシュライン エクストリーム フルオロ
エクストリーム フルオロはデュポン社のPFPAEを100%使って、ベアリング等のパーツの摩擦の抵抗を減らしたグリスです。
高回転の時に起こる摩擦熱にも保護効果がしっかり行われる。
値段は少々高いですが、性能はとても良いです。

・フィニッシュライン プレミアムテフロングリス
合成テフロンのグリスの商品です。
摩耗を保護して、防水効果があります。
粘度は低めのグリスです。
耐久性も良く、ネバネバしていないため、汚れても拭き取りがしやすいです。

・フィニッシュライン セラミックグリス
超微粒子セラミックの入っているグリスです。
サビ防止にも対応していて、回転の抵抗が少ないことが特徴です。
こちらも粘度は低めのグリスです。

・モチュール テックグリス
鉱物油と化学合成油を主体としたリチウムコンプレックスの石けんグリス。
耐久性・耐水性が高く、熱変化にも対応しています。
回転の抵抗も減らし、高回転が可能です。

他にも多くのグリスがあります。
どのグリスもメリットがあり、デメリットは少ないので、自分の使いたいタイプのグリスを選んでメンテナンスをしてみて下さい。

まとめ・自転車のメンテナンスに使う油の種類!

メンテナンスに使うのは油とグリスを使用することが分かりましたでしょうか。
チェーンオイルとグリスの使う場所もそれぞれ異なります。
更に使うグリスには紹介した通り、粘度の異なるものがあります。
耐久性と回転性能とどの部分に力を入れたいのか。
また、グリスに掛ける値段はいくら等も考慮して自分の使いたいグリスを使ってみ下さい。