自転車通学をした(例えば)高校時代。
3年間の思い出は自転車にもぎっしり...
とはいえ、卒業した学校のステッカーや、今では使わなくなった駐輪場のステッカーなどはちょっと困りもの。
思い出は胸に、ステッカーはきれいにはがしたい!今回はそんなお話です。
自転車のステッカー、キレイにはがれる?
今回は、すでに使用しない自転車のステッカーをはがす方法をご紹介しておきます。
あくまで「不要になったもの」をはがすのであり、防犯登録シールなどをはがす目的ではありません。
貼ってあるステッカーにも、色々あります。
ただ単に貼りつけてあるだけのもの、貼った上にクリア塗装が施されているなど。
また、基本的に外気に晒されるのがデフォルトの自転車ステッカーは、非常に粘着力の強いものが多いですよね。
コツコツと手ではがそうにも、らちが明きません。
道具を使ってキレイにはがせるでしょうか。
手順を追いながらチャレンジしてみましょう!
自転車のステッカーをはがす方法①
おそらく、希望通りにキレイにはがせなくても、一番初めにチャレンジする方法は、やはり「ステッカーの端から爪でひっかけてはがしてみる」でしょう。
端を爪でひっかけて、ゆっくりと手前に引っ張るようにはがしていく。
これがうまくいけばいいのですが、途中でステッカーが切れてしまうことが、しばしばあります。
あきらめずにチャレンジする、という手もありますが、これは早々に次の方法に移った方が良い気がします。
多くの接着剤は熱に弱い、つまり「温めるとはがれやすく」なります。
お湯をかける・ドライヤーで乾かすなどしてみてください。
具体的には、はがし始める部分をしっかりと温めて爪で引っ掛けます。
少しはがれたら、次にはがす部分...といった具合に、はがす進行方向にこまめにドライヤーをあてていく作業の繰り返しです。
コツとしては、常時ドライヤーで温めておくことが重要、ということです。
温度が下がったりすると、途中で切れます。
じっくりあてながら、ゆっくりはがしてください。
自転車のステッカーをはがす方法②
また、強力な接着剤を持つステッカーをはがす際に、家にあるような液状のものを浸け置きしておくという方法もあります。
代表的なものは「お酢」や「洗剤」、「ハンドクリーム」などが使用できます。
「お酢」や「洗剤」はティッシュペーパーに含ませて、ステッカーの上にしばらく置いておきます。
「ハンドクリーム」は、直接ステッカーに塗っておきましょう。
これでしばらく待つと、自転車のステッカーがはがれやすくなることがあります。
是非試してみてください。
ただし、注意事項として、「洗剤」は塗装をはがしてしまう可能性もあります。
扱いには注意しましょう。
自転車のステッカーをはがす方法③
これでも、はがれない頑固な場合は「ステッカーはがし」を使います。
ホームセンターで販売していますが、名称は様々です。
「ステッカーはがし」「ラベルはがし」「シールはがし」など探してみてください。
また、ヘラのような「スクレイパー」というものもあります。
これを挿し入れて、はがす方法です。
スクレイパーの扱いには、注意が必要です。
自転車のフレームや自分の手を傷つけないようにしましょう。
スクレイパーにも種類があり、パテなどを仕上げるような幅のあるタイプと、刃がついているタイプがあります。
ステッカーが薄くはがしにくいタイプは、刃物タイプが効果的でしょう。
スクレイパーを使用するときは、浸透性の潤滑剤などを吹き付けて滑りをよくすることがコツです。
くれぐれも自転車のフレームや自分の手を傷つけないよう、注意も必要です。
自転車のステッカーをはがしたら①
自転車のステッカーを、はがすときにキレイに出来なかったときや、ノリなどが残ってしまったとき、汚れ落としをしましょう。
このときにも、洗剤やハンドクリームが役立つときもあります。
また、ジッポライターのオイルを使ってこするのも効果的です。
溶剤などを使うときのポイントとして、ステッカーのノリは落として、貼り付け面は溶かさないようにするということです。
残ったノリに溶剤を塗って、しばらく置いてから拭き取ります。
最後に中性洗剤などで洗浄すると、キレイになりますね。
オイルやパーツクリーナーなどを使用する場合、すぐに蒸発してしまいます。
すると、ノリがまた硬くなって、取れ辛くなってしまいます。
作業するときは、常に吹き付けておきましょう。
ただし、換気などしっかり出来ていないと、危険な面も出てきてしまいますので、あまりおすすめはできません。
自転車のステッカーをはがしたら②
自転車のステッカーをはがすときに残ったノリには、蒸発しにくいCRCなどの使用がおすすめです。
ほとんどのステッカーの残りのノリは、CRCでキレイに落ちるでしょう。
残ったノリに吹き付けて、溶かしていきましょう。
また、手ごわいノリは吹き付け後、ティッシュペーパーを乗せ、更にまたその上からCRCを吹き付けます。
少し置いてから拭くと、キレイになるでしょう。
最後の油分は、中性洗剤でしっかり落とします。
CRCは最後に油分をキレイに落としておくことが大事です。
次にステッカーを貼る際に、この油分がちゃんと落ちていないと貼り付けづらくなります。
溶剤選びの注意点
市販のステッカーはがし剤は、商品によって使用方法が異なりますので、説明書きをきちんと読んでから使用しましょう。
溶剤の選び方の注意点としては、シンナーなどは、自転車の塗装を傷めますので注意してください。
プラスチックのスチロール系やPMMA(アクリル)などは溶剤に弱いので、こちらも注意が必要です。
ポリカーボネートは、油分で変色してしまう場合があります。
材質をよく判断してから、溶剤を選びましょう。
パーツクリーナーは便利で、後に残るものも少ないのでおすすめです。
ポリ系プラスチックや金属などには、除光液も有用でしょう。
自転車のステッカーをはがすときには、上記の溶剤も用意しておきましょう。
自転車の防犯登録
ステッカーのはがし方について色々お話してきましたが、冒頭でもお話しした通り、防犯登録のステッカーをはがすためのお話ではありません。
防犯登録とは(以下、引用)
「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律第12条に基づき、自転車の利用者に対し行うことが義務付けられている制度(システム)である。その内容としては、都道府県ごとに指定された団体が、主に自転車の盗難防止を目的として、自転車の利用者に対して行う自転車の登録、そしてその登録に関わるものである。また、防犯登録によって交付され、自転車に貼るステッカーのことをさす場合もある。」
これはかつて任意でしたが、1994年(平成6年)より義務付けられています。
注意しなければならないことは、引っ越しのときや譲渡したり(されたり)したときの変更などです。
各都道府県で違いがあるため、きちんと調べて変更をしないとトラブルのもとになります。
住所などが変更になるとき(移転など)、所有者が変わる場合、これら用途の違いに加え、都道府県での対応の違いに気をつけましょう。
揃えるものや必要な手続きをしっかり理解して、速やかに対処できるようにしておきましょう。
まとめ、自転車のステッカーはがし
ステッカーをはがす方法について、実際には意外と手間のかかるものでした。
駐輪場など更新するたびにステッカーも貼り直すようなものは、はがさずに前のものに上から重ねて貼る、などがおすすめです。
はがす際に面倒で途中でやめてしまったり、スクレイパーなどを乱暴に扱って、傷をつけてしまったりするくらいなら、そのままにしておいても良いのかもしれません。
いずれにせよ、車体に影響を及ぼしそうな場合は、しっかり考えてから作業に入ってくださいね。