ロードバイクのパーツには、bbというパーツがあります。このbbとは、ボトムブラケットの略であり、クランクの軸受けのパーツです。このbbがあることによってペダルが軽快に回転出来ます。このbbにはグリスが塗ってあり、このグリスはとても重要な役割がありますので、グリスアップの重要性を紹介していきます。
グリスアップで解消!ロードバイクのbbから異音!
ロードバイクに乗っていて、異音が鳴ることはないですか?
この異音がなるということは、どこかの部品に原因があるという訳ですね。
心配になると思いますので、どのような原因と解決方法があるのかを書いていきます。
原因:bb下のワイヤーが干渉して擦れている。
解決方法:干渉を防ぐために、チェーンオイルを付けます。
原因:チェーンリングが緩くなっている。
解決方法:チェーンリングを止めているネジを締め直す。
原因:ペダルの固定ネジが緩くなっている。
解決方法:ペダルの固定ネジを締め直す。
原因:bbのグリスが減ってきている。
解決方法:bbのグリスアップをする。
原因:bbとにちりや異物が入っている。
解決方法:bbのグリスアップ時にパーツクリーナーで綺麗にする。
このように、原因を1つずつ確認して該当する現状があれば解決をしていきましょう。
特にbb付近の異音に関しては、グリスが減ってきている事やbbが劣化していることが原因のこともあります。bbはグリスアップするとパーツの摩耗も防げて、結果的に寿命を延ばします。
bbのメンテナンスは、しっかり行いましょう。
ロードバイクのbbをグリスアップする頻度は?
ロードバイクのbbをグリスアップする際の頻度は、どのくらいかご存知でしょうか。使うグリスによっても違いますし、自転車の使い方によっても異なります。
粘度が高めのグリスを使用している場合を想定して、距離を結構走っている方は、1~2年程度でグリスアップする方が多いと思います。
また、グリスの状態をキープしたいレーサーの方は、数ヶ月に一度の頻度でグリスアップする人もいます。
そこまで走行しない方は、2~3年でグリスアップする感じです。
あとは、定期的にグリスアップをすると言うよりは、ペダルが重くなったり、bbから異音がする等の走行中に違和感を感じてから交換する人もいます。
違和感を感じてからベアリングを確認すると、グリスが少なっていることが多いです。また、グリスも劣化しますので、2~3年に一度は、交換することをおすすめします。
特にロードバイクなので、グリスアップをすることによる恩恵もありますので、定期的に点検を兼ねてグリスアップしてみて下さい。
ロードバイクのbbのグリスアップ!自分でやるのとお店では、どちらが良い?
ロードバイクのbbをグリスアップする場合、自分で行うのと専門店にお願いするのとでは、どちらが良いのでしょうか。メリット・デメリットについて書いていきます。
まずは、自分でグリスアップするメリットですが、「費用の節約」、「メンテナンスの知識を学べること」、「咄嗟のトラブルに対応しやすくなること」が主なメリットになると思います。
デメリットとしては、「メンテナンスがしっかり行えているか心配」、「手間が掛かる」ことです。
メンテナンスは、実際に行ってみないと自転車のことは分からないと思います。経験を積める事で、心配も解消されると思いますので、自分でグリスアップしてみることも良いですよ。
では、お店でグリスアップをお願いした時のメリット・デメリットについてはどうでしょう。
メリットは、「自転車のプロに任せるので安心」、「手間いらず」、「専門工具を買う必要がない」という点です。
デメリットは、「費用が掛かる」、「時間が掛かることがある」ということが挙げられます。
では、お店でグリスアップをお願いしたらどのくらいの費用が掛かるのかと言いますと、大体3,000円~5,000円程度になります。
お店からメンテナンスが完了するまでの時間は、場所によって異なりますが、大体1日~2日前後掛かるところもあります。
逆にすぐに終らせてくれるところもあります。店内の混み具合によって左右されます。
自転車に毎日乗る人に関しては、ちょっと辛いかもしれませんね。
しかし、プロにお願いをすれば間違いないです。費用と時間があるなら、お店にお願いするほうが安心です。
しかし、自分でメンテンナンスをして知識をつけたいとか、節約したいとか考えているようでしたら、自分でやることもおすすめです。
自分でグリスアップする際には、専用工具が必要になることをお忘れなく。
ロードバイクのメンテナンスで使うおすすめグリスは?
グリスを出しているメーカーは、いくつかあります。
自分でbbのグリスアップする方におすすめのグリスを紹介していきましょう。
まずは、定番中の定番の「シマノ デュラエースグリス」です。とてもおすすめします。
このグリスの使用している人は大変多いです。粘度が高く耐水性、耐久性に優れている高性能グリスです。
他にも「フィニッシュライン セラミックグリス」もおすすめです。
このグリスには、超微粒子セラミックが配合されており、熱等の発生を抑えることが出来ます。
また、粘度が低いため回転性能を発揮しやすいです。
しかし、粘度が低めなので耐久性は凄く高くはないですが、すぐに剥がれてしまうということもないです。
他にもグリスを扱うメーカーと製品は沢山あります。
しかし、ロードバイクの回転性能を上げるだけのために、粘度の低いグリスを使う際は、小まめなメンテンナンスが必要になります。
グリスが切れると、ベアリングの摩耗が激しくなり、パーツが破損してしまうことがあります。
更に、回転をする際に抵抗が多くなるため、結果的に回転性能が落ちます。
メンテナンスの手間や時間を考えたら、粘度の高いグリスを使うことをおすすめします。
ロードバイクのbbを自分でグリスアップ!
自分でグリスアップをするやり方をご説明していきます。
カートリッジ式のbbを採用しているロードバイクです。
カップアンドコーン式とは異なります。
基本的には、メンテナンスが出来るようになっていないため、グリスアップをするというよりは、交換をしてしまうスタンスのように感じます。
しかし、このカートリッジ型のbbをグリスアップを行って見たいと思います。
まずはペダルやクランクを外します。専用工具が必要になりますので、気をつけて下さい。
bb全体にグリスが付いているので、このグリスを拭き取ります。
左ワン側と右ワン側にこのリングの形をしたベアリングあります。
まずは左ワン側からベアリングの蓋をとります。
取る時、はマイナスドライバーやカッターの先で蓋を引っ掛けて取ります。
この時に無理矢理、力強く蓋を剥がそうとしないで下さい。そうすると、中のベアリング等の部品を傷つけることがあるからです。
次は右ワン側の蓋を外します。しかしその前にキャップを外します。このキャップが硬いので気をつけて下さい。キャップが取れると、パーツ全体がゆるゆるになります。
そしたらベアリングの蓋を外します。
パーツクリーナーでを使ってグリスを取り、全体を綺麗にします。
この時にベアリングのボールも破損していないか確認しましょう。
パーツクリーナーの乾燥が終わったら、グリス注入していきます。ベアリングのフチまで充填して完了です。
組み立ての注意点としてベアリングの蓋は、裏表がありますので気をつけて下さい。
右ワン側のキャップは、しっかり付けて下さい。
ロードバイクを組み立てて完成です。
まとめ・ロードバイクのbbはグリスアップをしたほうがいい!
ロードバイクのbbをグリスアップすると、寿命が延びます。壊れてしまっては、費用が嵩みますし、bb自体を買わないといけません。違和感を感じたらすぐに原因を探してましょう。自分で原因を探せないようでしたら、お店に持っていくとしっかり点検と必要な部品を交換してくれます。bbはペダルを回転させる大切なパーツなので、じっかりメンテナンスをして安全に自転車を楽しみましょう。