自転車のスポークにサビが!!どうやったら落とせるの?

忙しい日々も終わり、ようやくひと段落。久しぶりに自転車にでも乗ってどこかへ行こうか。と思い、自転車を見たらスポークにサビが。。。
このまま乗ると、見た目も悪いし折れたら一大事です。
いざサビを落とそうと思っても、しっかり落とす方法が分からない!
今回は、そんなお悩みを解決していきたいと思います。

自転車のスポークやその他の部品にサビが出来る理由

サビというものは金属が腐ることを意味します。大半の金属は鉱石を元の性質に戻すことで作り出され、その際に大気の中で自然へと還ろうとする働きが起こることで錆び付きます。

鉄は空気や水に触れるとイオンに変わります。このイオンが大気か水溶液に溶けると、電子が腐食電流となることでサビの度合いが進むのです。

サビが浮き上がる原因は酸素と水です。鉄は湿度が60%を超えると表面が水で覆われるので、錆び付く可能性が高くなります。梅雨や冬場は気を付けましょう。

自転車は全体的に鉄で出来ている上に、普段から屋外に置くことが多いものです。すると風雨をまともに浴びてしまいますし、天気の悪い日に乗った後、いちいちメンテナンスをする人もあまりいないでしょう。すると徐々に錆び付いてくるのです。

基本的にどこが錆びてもおかしくないのですが、特に注意すべきパーツはチェーンやスポーク、ブレーキのインナーワイヤー、ハンドル、各部分を留めるネジなどです。これらは塗装が施されていないため、雨粒を直に受けてしまいます。

もしサビが浮くと、チェーンならスピードが出なくなり、ワイヤーならブレーキや変速機が利きにくくなることでしょう。ネジなら潰れてしまうかもしれません。そうなるとパーツが取り外せなくなるかもしれないので、最悪丸ごと捨てる羽目になることでしょう。

自転車のスポークのサビを取る理由と有効な保管場所

自転車のスポークのサビを取り除く理由は「見た目と機能の劣化防止」に尽きます。各部品が錆びると速度が落ちたり、上手く動かなかったりするからです。すると乗り心地が悪くなります。

またネジが錆びてしまうと取り外しが不可能になってしまい、自転車をまるまる廃棄処分しなければならなくなるという事態に陥ります。

サビを防ぐポイントは自転車の置き場所ですが、どんなに気を遣っていても、にわか雨などに降られて錆びてしまうこともよくあります。

厄介なのは、一度錆びるとなかなか取り切れないことです。ですから事前に対策を行うのです。

一番良いところはやはり屋内です。それが無理なら最低でも屋根がある場所を選びましょう。
屋根や壁がない屋外にむき出しで放置しておくのは絶対にしてはいけません。
もし屋外にしか置いておけない時は、ビニールカバーをホームセンターなどで買い、自転車に被せましょう。

潮風も良くないので、海辺に住んでいる人はなるべく建物の中に入れて下さい。
こまめに水気を取るのもコツです。濡れてしまったら、軽く拭くといいですよ。

自転車のスポークなどのサビを落とそう!

自転車のスポークに浮いたサビを取るには、まず次の道具を揃えます。

・スプレータイプのオイル(なければ灯油を)
・スチールブラシ(定番はステンレス製です)
・ウエス(市販のものを買うか、いらない布を20cm四方くらいに切って下さい)
・軍手(汚れと怪我を防ぎます)
・錆取りクリーム(研磨剤入りを選びましょう。なければ細かい紙やすりを用意して下さい)

 

軍手をはめたらいよいよ取り掛かります。手順は以下の通りです。

1.オイルを錆びている部分に付けます。灯油ならウエスに含ませてから、多めに塗りましょう。

2.数分ほど待ってから、ブラシでこすります。力を入れすぎると傷が出来て、新たなサビを生み出すのでほどほどに。
※インナーワイヤーが対象ならこれは飛ばします。

3.錆取りクリームをウエスか紙やすりに付け、ざらつかなくなるまで表面を磨きます。
※チェーンが対象ならこれは飛ばします。

4.磨いたところにオイルを塗ります。

 

これで完了です。軍手の指先にワックスを付けてこすれば、ワックスがけも簡単に出来ますよ。

サビを防止するには日々の手入れが大切

安い自転車はサビに弱いという難点があります。

フレームを始め、ギアにチェーン、スポークなどのメインパーツはもちろん、ネジやバネなどの小さな部品もとにかく錆び付きます。

確かに同じ鉄でも錆びやすさに差はありますが、だからといって全然錆びないわけではありません。

メーカーは、値段相応の品質の自転車を売ってくれますが、そもそも自転車のような乗り物を1万円程度で買えることに疑問を持ちましょう。
1万円と5万円の自転車を比べると、製作した場所やスタッフ、費用はもちろんですが、完成品が持つ質の良さが全然違います。

良質なものはそこまでサビの心配をする必要がありません。
ましてや新品の自転車は、防腐処理をしてあったりするので、サビ対策などする人は、ほとんどいないでしょう。

濡れないように気を付けて、もし濡れたらすぐに拭き取るという基本的なことを守っていれば十分です。

ですがどんなに質の良いものでも、ネジなどは安価だったりします。強度をそこまで重要視しない部分なら、いっそステンレスかアルミ製に取り替えましょう。
チェーンなどへの注油もこまめに行って、余分な油は拭くようにするといいですよ。

鉄は水分があると錆びますが、空気中にも水分は含まれているので普段から手入れをしないと錆び付きます。
とはいえそんなに難しいことではありません。たまに洗って、きちんと乾かし、頻繁に油をさせばいいだけです。これで長く乗れますよ。

自転車のスポークは大切な部分です

自転車のスポークが割れてしまったら、その原因はスポークそのものにあるか、ハブ(車輪の中心部のことです)にあるかのどちらかになります。

サビが浮いていたり、重い荷物を運んだり、そこそこ体重があってさらに運転が荒っぽかったり、未舗装の道を通ったなど、思い当たる理由がなければ寿命を迎えたのかもしれません。
乗り始めてから4~5年ほど経っているなら恐らく限界が来たのでしょう。

直しても、別のパーツが折れてしまったらスポークを全て取り替えます。
ホイールの調整はそれなりの技術が必要です。リムやハブのテンションはどう頑張っても揃えられませんし、材質やフランジの厚みが原因ですと、プロが組んでも、またスポークが折れてしまいます。

ちなみにスポークが折れることと、自転車の寿命が来たことは決して同義ではありません。取り替えれば再び使えるようになることもあるからです。

しかし最近は、スポークが折れるとリムの形が変わることがあります。
ホイールが軽くなると共にリムも軽くなっているので、そのぶんスポークの数も減っています。つまりスポーク一本に掛かる負担が増えているのです。

たった一本折れただけでバランスは崩れ、その結果リムが変形するのです。

心配な方は、スポークが折れたら、安全のことを考えて、ホイールごと取り替えてしまいましょう。

自転車のスポークがダメになった場合の工賃など

サビや破断などが原因で自転車のスポークを取り替える際に掛かる費用は、1本だけなら2~3,000円ほどで済みます。

しかしここで気を付けるべき点は、1本折れると他のスポークに掛かる負荷が増加するので、残っているものも近いうちに次々と折れてしまう可能性があるということです。

ですから、もし1本でも折れているならすぐに修理に出しましょう。

1本だけならあっという間に終わりますが、5本ほどまとめて折れた場合はそれなりに時間が必要です。

基本的にスポークは100円か200円程度なのですが、作業料や振れ取りの代金も含むので、3,000円は支払うことになるでしょう。
スポークの調子が悪いとタイヤが歪んでくるので、早く直した方がいいですよ。

自転車のサイズが同じだったとしても、スポークの長さや太さ、形は違ってきます。
寸胴タイプや片端段付きタイプ、両端段付きタイプなどがあるので、修理を依頼する時は、スポークの現物を店員に見せましょう。

リムがそこまで酷くなっていなければ、スポークを交換するだけで済みます。

ただし何回か折れた経験があって、そのたびに直してもらっているようなら、車輪ごと取り替えるか、いっそのこと新しい自転車に買い換えることをおすすめします。

自転車のスポークにサビが!!どうやったら落とせるの? まとめ

自転車の保管場所に困る人も多いのではないでしょうか。
私も学生時代はママチャリでしたが、雨の中、自転車を漕いで帰ったり、結構雨に当たりやすい場所に保管していたりと、今思うとスポークなど良く錆びなかったなーと思います(笑)
高価なものになればなるほど神経質になると思いますので、愛着を持って手入れをしたいですね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。