自転車のローラー台が原因でご近所とトラブルになったら

梅雨の時期や寒い冬は自転車で外を乗りたくないと思い、ローラー台を買って家で乗ってみたら、音や振動でご近所さんとトラブルになってしまった。

こんなときは、どんな対処をすればいいの?とお困りの方へ。

騒音の事例から、ローラー台を静音にする方法などをご紹介します。

トラブルを起こしてしまった方や、アパートやマンションにお住まいの方で、ローラー台の購入を考えている方におすすめです。

自転車のローラー台を使用してトラブルになりうる事例

鉄筋コンクリート造りのマンション内で、ピアノを弾くとマンションの躯体を伝わる音が、上下左右の部屋に留まらず、何部屋にも響いてしまうことは、意外と知られていないことです。

マンションは、音が伝わりやすくて、音を遮断できないのです。
隣人にしてみれば、聞きたくも音を何時間も聞かされることになりますから、不快なことでしょう。

しかしながら、ピアノというものは、広い空間に音を響かせるような設計なので、マンションに限らず、周りに音を伝えるから仕方ないと思われる方もいるかもしれませんが、騒音トラブルというのは、かなりの件数が確認されています。

中には、子どものドタバタはした足音に腹を立てる人もいますし、ルームランナーやローラー台での自転車走行の長時間の騒音が気になってしまう人もいます。

あまりにもうるさく、暴力事件になった例もあるくらい騒音は大きな問題であり、ピアノやルームランナーやローラー台での自転車走行などは、騒音に対して配慮する必要があります。

ローラー台が原因でトラブルになってしまったら

ローラー台での自転車走行は、室内で行えるので手軽に行なってしまいがちなのですが、ルームランナーやピアノと同様に結構な騒音が出ます。

屋外の自転車走行では、騒音についてまったく考えることはないのですが、室内だとローラー台から、うるさいくらいの騒音が出てくることに気をつけなければなりません。

戸建てならともかく、マンションなどの集合住宅の場合は大家さんから注意がくるかもしれません。

大家さんには、平穏な生活環境を維持する義務があります。トラブルを解決する義務があると言えるでしょう。
そのため、住民は騒音かなと思ったらまず大家さんに相談します。その情報を元に大家さんは騒音の発信源を止めるわけです。

騒音を撒き散らし続けると最悪の場合、騒音レベルを測った数値を示されて、多くの住民から苦情があることは、誰が聞いても騒音である証拠だと言われて、賃貸借契約違犯で契約を解除、つまりマンションから退去しなくてはなくなります。

騒音には気をつけましょう。

自転車のローラー台を使うときは防音しよう

自転車のローラー台メーカーは、音の少ないローラー台だという宣伝文句でローラー台を売っていることがありますが、音の出ないローラー台はないですし、どのようなものでも音が出てしまいます。

ご近所さんを巻き込んだ騒音トラブルに発展する前に、騒音対策は必須だと言えます。

ローラー台の下に防音効果のあるゴム製マットやコルクマットを敷きましょう。
かなりの防音効果を期待できます。

ローラーメーカーの老舗であるエリートからも、ローラー台専用のトレーニングマットが発売されています。

他社製品には「ブルカットメタル2」という、金属とスポンジが重ね合わせて振動を吸収するものもあります。
それなら結構な防音効果を発揮しますし、価格も1,400円くらいなのでコストパフォーマンスに優れた防音グッズだと言えます。

自作するなら、コンクリートブロック、耐震マット、その二つの組み合わせがおすすめです。耐震マットを敷いてからコンクリートブロックを載せて、ローラー台を載せるのです。

コンクリートブロックを接地するのが結構な手間なので、DIYに近くなると思います。それでも、効果的な振動や騒音の対策になります。

ローラー台が原因のトラブル対策は自転車にも

室内で自転車をこぐためなのに、ローラー台がうるさくてあまり使えないだとか、静かではないが許容範囲だろうとか、同じ製品でも意見が分かれることがあります。

それは個人差なのかと思っていたのですが、どうもタイヤの換装で騒音の大きさが変わることが分かりました。

ホイール「WH-RS80-A-C24」にスリックタイヤ(溝のないタイヤ)「BICOLORE」をつけたところ騒音がぴたりと止まりました。ローラー台を使うのであればスリックタイヤのほうが静かになると思います。

すでにローラー用の練習用タイヤを用意している方にも、さらにはローラー用タイヤを新しく購入しようと考える方にも、ミウラの「DUALIST(デュアリスト)」がおすすめです。

摩擦耐性が高いだけでなく、タイヤのトレッド密度が高くて厚いため、防音効果にも優れています。
もちろん屋外でも使用も可能です。重いタイヤなのでレース向きではありませんが、厚さがあるおかげで耐パンク性が高く、トラブルなく通勤・通学に使用できると思います。

静音できるおすすめの自転車ローラー台

自転車のローラー台メーカーの一つにサイクルオプスがあります。
その製品の一つに「サイレンサーダイレクト マグ」があります。
ダイレクトドライブ式の静寂性に優れた最高性能のローラー台です。

名前にサイレンサーと入れているだけあって、静音性には脱帽するしかありません。騒音トラブルも少ないでしょう。

ダイレクトドライブ式なので、タイヤの消耗を気にしないでトレーニングできますし、誰にでもオススメできる製品です。

唯一の難点としては、価格が少々高いくらいです。定価で約10万円です。気軽に買えるものではないですね。それでも値段以上の価値はあると思っています。

もう少し価格を抑えたローラー台なら、ローラー台メーカーとして有名なエリートの「Supercrono Digital Mag Elastogelトレーナー」があります。

価格は4万円くらいです。老舗ということで静寂性にも優れている固定ローラーの一押しです。

このローラー台はタイヤドライブ式なのでタイヤを消耗してします。そのためローラー台用のタイヤを用意しておくとよいでしょう。

ローラー台に拘らないならエアロバイクも視野に

室内で自転車をこぎたい。そう思ってエアロバイク、3本ローラー、固定ローラー、全部を試してみました。

個人的に一番長続きしているのは、エアロバイクです。ちょっと改造してロードバイク用のサドルに交換してあります。

普段着で使えて、騒音も発生させずにご近所トラブルなんか考えなくて良いくらい静かで、他の2つと違って、自転車をセットする手間がないのがメリットでした。しかも心拍計があることも便利です。

エアロバイクの弱点としては、安価なものは使い物にならないことでしょうか。

現在使っているエアロバイクは、リサイクルショップで見つけたもので、定価5万円のものを1万円で買いました。つまり定価5万円くらいなら実体験からおすすめできます。

安価なものでは、負担調整の範囲が広くありません。現在使っているエアロバイクなら負荷最大でこげないくらい重くなります。

それから、スピード計、距離測定、心拍計、その三つの測定器くらいないとダメかなと思います。

自転車の走力を鍛えるならローラー台がベストだと思われます。

エアロバイクでは、ロードバイクのような乗車姿勢を取ることができません。似た姿勢にしたとしても実際に使うロードバイクで練習したほうが良いでしょう。

それからスピンバイクというトレーニング機材もありますが、非常に重いため一般家庭向けではありませんでした。

まとめ トラブル回避は自分の対処の仕方がカギ

アパートやマンションに限らず、一軒家でもご近所トラブルは起きる可能性があります。トラブルが起きる前に、対策を練って円満なご近所付き合いをしたいものですね。

ローラー台を使いたいときは、防音対策や時間を考えて計画的にトレーニングしてください。