野球とサッカー、どちらもボールを扱う競技ですが、プレーをする上で運動神経や身体能力がより必要になるのはどちらなのでしょう。
また、自転車に運動神経の関係性はあるのでしょうか。
ここでは野球とサッカーの運動神経の違いや、自転車と運動神経の関係をご紹介します。
自転車と運動神経の関係性①
野球やサッカーといったメジャーなスポーツと比べると、メジャーとはいえないスポーツの習得は簡単ではありません。
ロードバイクは、子供の頃からママチャリなどの一般的な自転車には乗り慣れている人も多いので習得はしやすいスポーツです。
レースに出るまでレベルまでの習得は、流石に時間がかりますが、他のスポーツと比べると小さい大会に出るレベルになるまでは比較的早い方です。
習得に関して言えば、運動神経の良し悪しは、実はあまり関係無いとも言われています。
ただし、ロードバイクを甘く見すぎると一見簡単そうに見えるので、最初は驚きます。
一見簡単そうに見えますが、実は日常で使う自転車と、競技として行われるロードバイクは、操作方法が全く違うのです。
また、ロードバイクのレース初心者の頃は、何度か落車して、それが原因でロードバイクを壊しまうなんてことがあります。
これは普通の自転車との違いを理解しきっていないことが原因でもあります。ロードバイクはかなりのスピードが出ますし、レースともなれば尚の事です。
そのため転倒時には怪我をする危険も大きくなります。そうならないためにも、ロードバイクのコツをつかむ必要があります。
運動神経よりもコツやロードバイクを理解すること、日々の積み重ねが最も大切だとも言えます。
コツに関しては、自転車に乗っているときの重心を意識することがコツの一つです。体幹部に注意するだけではなく、目線をどこに向けるかが大事になってきます。
人間の頭はかなり重く、体重の一割弱をしめると言われています。そのため目線と頭の置き所は全体のバランスに直結します。
まずはこうしたバランスに注意しながら、ゆっくりとスタンディングの練習やスラローム走行の実践を通じて、徐々に慣れてゆくとよいでしょう。
自転車と運動神経の関係性②
運動神経が良い、というのはどういう人のことでしょうか。
それはスポーツにおいて体の使い方が上手いことと、その動かし方を身につける速度の速さではないかと思います。
しかしこの動かし方を意識することで、誰でも運動神経を高めることが出来るのです。
運動神経を高める方法は、「優秀な選手の動きをまねてみる」、「自分の動きを鏡に映してフォームを修正してみる」、「筋肉の動き方を目で見るだけではなく手で確認してみる」、「座身中正」といったことを意識してみることです。
体の動きを自覚化して意識してみましょう。それによって自分の意志と体の動きが近づいて、結果として運動神経が良くなっていくはずです。
ロードバイクでも同じことです。たしか実際に自転車に乗って出かける方が楽しく、その場でおこなう重心確認などの基礎練習は面白くありません。
しかし、そういった練習こそが、怪我を回避し、ロードバイクを堪能するための最善の道なのです。
それも野球やサッカーなどと比べれば、ロードバイクは、生まれつきの才能がそれほど必要とされないスポーツです。
無論プロになるためには特殊な才能が必要となりますが、日常で楽しむ分には、運動神経の良し悪しを気にしなくて済むスポーツなのです。
他の人と競争するわけでもなく、制限時間も決められていません。自転車に楽しんで乗る事自体が目的なのです。
野球とサッカー、運動神経が良いのはどっちだと思う?
プロ野球選手とプロサッカー選手のどちらが身体能力や運動神経という点で「勝っているのは、どちらなのか」、「プロになるのにどちらが難しいと思うか」と皆に聞いて回ったところ、次のような意見がありました。
A1.野球の方がパワーを必要とするので、体格で比べると野球選手の方が大きいです。その大きい身体を素早く動かすわけですから、野球選手の方が身体能力がすごいのではないでしょうか(ただ持久力はサッカー選手だと思います)。
A2.サッカーは体幹が重要なスポーツなので、サッカー選手は身体のうまい使い方を習得していると思います。また持久力や脚力からみてもサッカーの方が難しいような気がします。
A3.どちらかといえば野球選手になる方が難しそうです。サッカーはスタミナと繊細なボールコントロールが要るが、野球選手はさらに多様な動きをスムーズにかつ力強くおこなうため、身体の柔らかさと筋力が絶対欠かせないからです。
A4.野球の方が球が小さいから野球選手の方が大変だと思います。サッカーは、練習さえすればなんとかなりますし、スタミナのあるマラソン選手にサッカーをやらせれば、そこそこいいプレーをみせるのではないでしょうか。
それと比べると、野球は球も小さく、スピードも速いため、それを打ち返したりキャッチしたりするには、優れた運動神経が不可欠だと感じます。
身体操作はサッカーより野球が上
野球とサッカーではスポーツとしての特質が全く違います。
サッカーは状況変化を的確に読み取り、それに合わせて身体を使う「動的」な競技と言えるでしょう。
ボールだけではなく、どこに味方がいてどこに敵がいるのか、現在の試合展開はどうなっているのかといった環境がプレーにかかわってくるため、身体の使い方にこれといった唯一の正解があるわけではありません。
対して野球は「静的」な競技です。プレーは一球ごとにリセットされ、野手も投手も決められた状況の中で試合に参加するのが普通だからです。
これだけだと「動的」なサッカーの方が難しそうで、より高度な運動神経と優れた身体能力が必要になりそうですが、実は必ずしもそうは言えません。
動きの難しさという点で、サッカーの方が複雑なのは事実ですが、野球の場合は選手の「フォームの良し悪し」が決定的に重要で、それを改善するためには、非常に精緻に身体をコントロールせねばならないからです。
野球に関する多くの書籍ではフォームについて説明されていますが、サッカーの場合ではフォームよりは戦術を説明するものが多いように思います。
実際に、適切な身体のコントロールをマスターしているサッカー選手はまだまだ多くはありません。これと比べて、プロ野球選手では、たとえ2軍に属していても、身体コントロールに優れた選手がとても多いのです。
やはりまだ日本では野球選手の方が身体操作が優れているとも言えるのかもしれません。
運動神経が良い子は野球とサッカーどちらもこなす
運動神経とは、どんなスポーツをやっても、それなりにうまくやれる能力です。子供を見てみても、運動神経に優れていれば優れているほど、身体の動きが伸びやかで、結果として何をやってもそつなくこなします。
運動神経が良い子供は、複数の身体の動きを自然と身につけているようです。そのため野球であろうとサッカーであろうとそれ以外のスポーツであろうと、うまく体の動きを合わせることが出来るのです。
スポーツにおける動きのタイプは、大雑把にまとめると、ボールを投げる、キャッチする、蹴る、打つ、などのタイプに分けられます。
これをさらに詳しく説明しますと、投げるにしてもどれくらいの速度でどこに向けて投げるのか、キャッチしづらい球をどのようにさばくか、どのようにボールを蹴ってどこに落とすのか、という動きで、身体の使い方に差が出てきます。
運動とは、状況を目で確認し、脳がそれを受けて身体に指令を出し、身体がそれに従って動くという一連の流れで構成されています。
大体の子供は、目でボールを確認することは出来ます。しかしそこから先で違いが出てきます。
ドッヂボールで言えば、運動神経の良い子供は、目で見た後、うまく体をコントロールして逃げたりキャッチしたりという反応が出来ますが、あまり良くない子は、分かっていても、ボールを当てられてしまうのです。
子供の運動神経を良くする方法
運動神経の良し悪しは、12歳までに、ほぼ100%決まってしまうと言われています。
そこで運動神経のよい子に育てるためには、その年齢までに、野球やサッカーといった一つの競技に集中させるよりは、様々なスポーツを体験させ、かつそれを「楽しい」と感じてもらうことが大切です。
こうした経験を通じて、子供たちは、自分の頭でイメージした動きを、身体を使って実際に再現でする能力を発達させてゆくのです。
ですが、実は3歳頃までに運動神経の80%が決まってしまうとされていることから、実際にスポーツを始める前の年齢も重要になってきます。
まず1歳になる前の赤ちゃんの場合は、感覚を刺激し、五感の発達を促すことが重要になります。
抱き上げてあげたり、積極的に動くのを助けてあげたりと、身体を動かすのは楽しいと思えるような体験をさせてあげましょう。
毎日少しずつ違った形で刺激を与えてあげると尚良いです。2歳を過ぎたら、様々な運動を実際に体験させてあげましょう。
この時期になると、子供たちは身体も心も成長し、自分で自分の動きを意識するようになります。
そこで、日常の遊びの中で、たくさんの種類の動きを楽しませてあげましょう。
走り回ったり跳ねまわったり、なんでもよいのですが、無理にやらせるのではなく、本人が進んで楽しめるようにアレンジしてあげることが大切です。
運動神経は伸ばすことが出来る
よく「運動音痴は生まれつき」という言葉を耳にしますが、工夫次第で運動神経を良くすることは出来るようですね。
お子さんの運動神経を伸ばしたいという方は、お子さんの年齢に合わせたトレーニングを行うことをオススメします。
また野球やサッカーだけでなく水泳のように左右対称なスポーツをすることもオススメです。
固定のスポーツだけでなく、色んなスポーツをやらせてあげることも良いですね。