自転車に乗っていて、ペダル軸がガタガタして気になったことはありますか?
そんなときは、自転車屋さんで見てもらうのも良いですが、自分でペダルの取り外しをしてメンテナンスができたら便利ですよね。
今回は、ペダル軸のサイズやペダルの種類、自分でできるペダルの取り外し方をご紹介します。
自転車のペダル軸のサイズや種類の選び方
自転車ペダルはクランクに取り付けるもので、ペダル軸のサイズは2種類が出回っています。
9/16インチが主流で、ママチャリ、MTB、クロスバイク、ロードバイク、電動アシスト自転車、一輪車など多くの自転車で使われています。
1/2インチのものは、ワンピースクランクとも呼ばれており、ピーチクルーザーやBMXなどで使われます。
BMXに関しては、主流の9/16インチのペダルを増えてきています。
それからペダル自体にも種類があり、ノーマルペダルとビンディングペダルの2種類あります。
ビンディングペダルというのは、スキー板にブーツを固定する仕組みをヒントに作られたもので、ペダル軸はすべて9/16インチであり、足とペダルを固定することで効率のよいペダリングを目指しています。
対してノーマルペダルは、フラットペダルとも呼ばれてさらに細かく分類できます。
アルミかスチールで作られることもある裏表同じデザインで、一般的な両面ノーマルペダル、片面のみが踏み面で、トークリップやトーストラップの取り付けを前提としたトークリップ対応ノーマルペダルがあります。
ロードバイク用のペダル
自転車ペダルにも種類があります。
踏み面が片側だけで、クリートが付属しているロードバイク用のビンディングペダルは、メーカーから複数発売されており、クリートの互換性はありません。
クリートにも種類があって、完全に固定してしまうタイプと、若干の遊びがあるタイプと色々あるからです。
それから、ロードバイク用ビンディングペダルに対応したシューズ裏は、クリートが大きく出っ張るため、歩き難いことに注意しておきましょう。
競技用のため、歩くことを考えられていません。
マウンテンバイク用であれば歩きやすく、クリートで固定できることを知っておくと良いでしょう。
そして、マウンテンバイクやダウンヒル競技のペダルには、デカペダルというペダルがあります。
踏み面の大きなペダルで、踏み面に滑り止めの突起があるのも特徴の一つです。
素材は、アルミやマグネシウムや樹脂など様々でカラフルなものが多いです。
トークリップやトーストライプは装着できませんが、簡易的なトーストラップの装着が可能なペダルもあることはあります。
それからペダル軸のサイズ(9/16インチか1/2インチ)に注意してください。
マウンテンバイク用のペダル
マウンテンバイクを使用しているのであれば、ペダルにも注意を向けるのも面白いでしょう。
ペダル軸は同じでしょうが、マウンテンバイクは野山のような舗装されていない道を駆け回るために作られた自転車なので、ママチャリやロードバイクのものとは違った工夫がペダルにもあります。
マウンテンバイク用ビンディングペダルは、両面にビンディングがあるので、素早く装着できます。
泥などがあっても装着できるように、隙間が大きく作られていることも特徴で、岩との接触や転倒に対応するように頑丈に作られています。
でかタイプだとペダルが大きめに作られているタイプなので、ビンディングに装着できなくてもペダルを回しやすいタイプになります。
そのため普通の靴でも乗れます。さらに片側はノーマルペダルというものもあります。
ビンディングに対応するようにシューズ側にも突起があり、それをクリートと呼ぶのですが、メーカーごとに色々な種類があって、完全に固定してしまうものや遊びがあるものなどあり、それぞれに互換性はないと考えておいたほうがよいでしょう。
自分で自転車のペダルの取り外しをしてみよう
自転車ペダルを取り付けるのに使う道具は、ペダルレンチ・グリス、その2つが基本でペダルが汚れているなら、パーツクリーナーやウエスで綺麗にしましょう。
ペダルには左右があって、走行中にペダルが緩まないように、ネジ穴は右用左用とあります。
間違えてしまうと、ネジ山が異なることからクランクを壊してしまいます。左右の区別はペダル軸に刻印されていますし、左側のペダル軸にギザギサとした刻印もあると思います。確認しておきましょう。
そして、ペダルを取り付ける前に、ネジ山にグリスを塗っておきましょう。
グリスは、スプレータイプやゲルタイプのどちらでもかまいません。
グリスをしていないとペダリングで異音がしたり、取り付けが不十分でガタが出たりします。
取り付けての最初は手で締めていきましょう。
手であれば、斜め入れで簡単に回らなくなるため、斜め入れの判別になります。
ただし、安物クランクのネジ山は精度が悪いため、締め付けがきついものがあることには注意しておきましょう。
自転車のペダルを軸に取り付ける
自転車のベダルには、左右に違いがあります。
右用ペダルの軸は、正ネジで右回しで締まります。
左用ペダルの軸だと逆で左回しで締まります。
それからペダル取り付けには、クランクと工具の角度が大切です。
使用するスパナは、15ミリが一般的です。
それでも中級グレード以上になると、6ミリや8ミリのアーレンキーを使用するタイプもあります。
15ミリスパナは、自転車でよく使うのですが、日曜大工用の一般的な工具セットでは15ミリのスパナはほぼ使わないため、用意されていないことが多いので注意してください。
ペダルを取り付けるときは、ブレーキをかける、もしくはリアタイヤを押さえこんで、クランクと工具の角度に気をつけて取り付けていきます。
走行中に外れないようにしっかりと取り付けてください。
そして最後には、バリがないか確認しましょう。
特にアルミのペダルでは、注意深くバリを探しておきましょう。
尖っているため接触してしまうと危険です。バリを見つけたら、マイナスドライバーなどで取り除いておきましょう。
自転車のペダルを軸から取り外す
自転車のペダルを外すには、左右のペダル軸のネジ山が逆なので、当然左右で反対に回すことになります。
そして、クランクと工具の角度が大切になります。力をかけて外したときに、あまりの勢いで、手を地面に打ち付けてしまったり、自転車が倒れこんできたりするので、注意しましょう。
そうそうにペダルが外れることは少なく、屋外に保管していた自転車だとサビなどでもっと外れ難くなっており、力を入れなければ外せないことがほとんどです。
もしかすると、一般的なペダルレンチでは外れないかもしれません。少しでも安全に外すために信頼できる工具を使いましょう。
また上にも挙げましたが、左右のペダル軸でネジ山が逆になっています。
逆ネジ(左側)というのは一般的でないため、知らずに回していると締め付ける方向なので、いつまで経っても外せません。
どうしても外れないというのであれば、プロ用の工具を用意しているショップに持ち込んでしまったほうが良いでしょう。
自転車のペダル軸ってどう違うの?取り外しは自分でできる? まとめ
一般的に、自転車のペダル軸のサイズは2つだったんですね。
またロードバイクやマウンテンバイクといったスポーツサイクルに関しては、普通の自転車とペダルが違うようです。
ペダルの取り外しを自分で初めて行う際は少し難しいかもしれません。
自分で試してみても、なかなか取り付けが上手くいかない場合は、自転車屋さんに見てもらうことをオススメします。