サイクリングやツーリングを趣味に持つ方で、自転車で日本一周したいという方は多いのではないでしょうか。
しかし、日本一周はしたいと思ってすぐできるものではなく、少なからず準備が必要です。
ここでは、日本一周するために購入すべき物や貯金額についてご紹介します。
日本一周自転車旅のために貯金すべき?
自転車を使って日本を一周しようと思うと、いったいいくらかかるのでしょうか。
自転車だけで日本一周に挑戦するという夢をもっている人は多いのではないでしょうか。
一般的に、自転車で日本一周するためには、30万円から60万円程度必要だとされています。
もちろん、何日かけてどこを周るかによって金額は上下しますが、実際に、自転車で日本を周る時間さえあれば、それほど長期間貯金しなくとも、夢に挑戦することができそうです。
大体の目安ですが、30万円から60万円というのは、北海道から沖縄離島を含めて、半年程度で周るために必要な宿泊費(野宿の場合もあり)や、食事の購入費など合わせた金額です。
半年でこの金額ですから、普通の旅行に比べれば、はるかに安いと言えるのではないでしょうか。
もちろん、宿泊施設の組み合わせによって値段にはかなりの違いがでてきます。
自分の稼ぎで余裕ができてから自転車の旅に出発する人の場合は、お金の心配はさほどしなくてもよさそうですが、学生さんの場合は、多少財布をきつく締めて旅をする必要があるかもしれません。
どちらの場合であっても、道半ばでお金が無くなってしまって途方に暮れるよりは、出発前からしっかりと日程とお金の計画を立てておくことが大切です。
日本一周の旅にはアイテム購入資金も必要
実際に、自転車日本一周の旅に出てから必要なお金は30万円以上といったところですが、このお金でどういった道具をそろえていけばよいのでしょうか。
道半ばで目標をあきらめることなく、余裕をもって旅を楽しむためには、それなりの道具が必要になってきます。
30万の貯金があれば、自転車本体から野宿用具まで、必要なものを基本的にはすべて購入することができるとされています。
まず、欠かせないアイテムは、テントです。
これがないと野宿をする際に、雨風にさらされながら寝るはめになります。
次に、テントの中で使う寝袋です。こちらも季節に応じて、様々な種類が用意されているので、じっくり検討してみてください。
テントの下に敷くシートやマットも必要です。寝袋だけではかなり寒いですし、ごつごつしたところで寝るのもかなり苦しいです。
節約のために安い製品を探す気持ちはわかりますが、身体を壊しては意味がないので、しっかりした製品を選びましょう。
さらに、旅の途中で自炊をする予定であれば、携帯できる簡単な自炊用具を持っていく必要もあります。
日本一周には自転車や衣類の購入が必須
旅に出る前には貯金の残りが気になるものです。
しかし、お金の節約に気を遣い始めると、ケチってはいけないところまでお金を出し渋ってしまいがちです。
日本一周の目的は、修行の1環ではなく、あくまで観光を含めた旅行なのですから、快適に過ごすための道具はしっかりと購入していきましょう。
まず、自転車です。
これは安い一般的な自転車(ママチャリ)でも問題ないとはされていますが、できればランドナーかクロスバイクタイプを選びましょう。
こちらの方が長旅には快適です。
さらに、それぞれの自転車に適したサイクルバックをキャリア(前後輪)につけて、たくさんの荷物を運べるようにしましょう。
自転車の旅では、いつ雨が降るか分からないので、防水機能がしっかりした製品を選びましょう。
また、ライトも必ず装着しましょう。ライトをつけずに夜道を走るのはとても危険です。
その他の小物としては、自転車に取り付けるドリンクホルダーも大切です。
自転車の旅は、とりわけ熱中症になりやすいので、十分注意しましょう。
また、長距離の旅ならではの道具として、タイヤのパンクを修理するための道具もそろえておきましょう。
もちろん、出発前にどう使うかも確認しておく必要があります。
さらに衣服について言えば、たとえ夏であったとしても、ダウンジャケットを1枚はバッグにつめておきましょう。場所や時間によっては、急に冷え込むことも珍しくないからです。
生活用品の購入も
旅の途中で貯金の減りを抑えるためにも、自炊道具を用意しておくとよいでしょう。
テントを張って野外で自炊をすると、自転車の旅を実感できて、とても気持ちいいものです。
料理を作るために、まず自炊に使うガスコンロは必需品です。
調理具としては、コッヘル調理用クッカーがおすすめです。
これは、素材がアルミで出来ているため軽量で、しかも、湯沸しから飯ごう炊飯まで、1通りのことが出来るとても便利な道具です。
料理関連の小物として必要なのは、箸やスプーンなどの食べるための道具、多機能ナイフやハサミ、計量にもコップとしてもつかえる計量カップなどです。
次に、洗濯やエチケットに関わる道具です。
旅先では、銭湯を利用する機会が多くなると思いますが、そこで必要な石鹸やタオル、髭剃りに使うカミソリ、口内を清潔に保つための歯ブラシといったものも忘れずに持っていきましょう。
また、トイレットペーパーやウェットティッシュも様々な局面で役立ちますので、これももっていきましょう。
洗濯物を干すための道具も必須です。
物干し用のロープと洗濯バサミが1番シンプルですが、ピンチハンガーでもよいと思います。
それ以外には、修理に役立つドライバー、接着剤、ビニールテープ、また、物をまとめるときに便利なジップロック袋や結束バンド、最後に自身の常備薬なども購入しておくと良いでしょう。
自転車日本一周のための貯金金額とは
道具が揃ったら、いよいよ自転車の旅に出発です。
実際に旅に出てからは、半年程度で、最低でも20万円程度は貯金が必要になるでしょう。
ただこれは、本当に最低限で、観光費用やちょっとしたぜいたくのための費用は含まれていません。
もし、離島などに船で渡ろうと思ったら、もう少しお金に余裕がないといけません。
また、旅にはお金のかかるトラブルがつきものです。
そのため、余裕をもって旅を楽しむのであれば、倍の40万円程度のお金があった方が安心です。
お金の計算方法ですが、1日どれくらい移動するか、どこを周るかを考え、全体でどれくらいの期間で日本を一周するかを決めましょう。
一般的には半年から1年程度かかります。
全体の予定が決まったら、あとは1日いくら使うかを計算し、それを予定日数にかければ、日本一周に必要な金額がわかります。
旅先では、いろいろな節約テクニックを活用しましょう。たとえば、のどが渇いたとき毎回自販機で飲み物を購入すると、合計でかなりの金額になってしまいます。
逆に言えば、公園の水を飲めば、かなりの節約になるということです。
もちろん、公園の水に限定する必要はありません。場所によってはきれいな天然水が流れている場所もあります。
そういったところで飲む水は、とてもおいしく、自転車の旅の醍醐味のひとつでもあります。
貯金がなければ日本一周しながら稼げばいい!
日本一周のために、必要なものを購入するためのお金・旅先で使うお金を合わせて、全部で50万円ほど貯金があれば、それなりに快適な旅を楽しむことができるでしょう。
とはいえ、せっかくの冒険ですから、お金の節約ばかりに気を取られていてはもったいない旅になってしまいます。
そこで、旅先で短期のアルバイトをして、お金が少したまったら次の場所へ移動するという方法もあります。
とくに、冬をまたぐ旅の場合、雪の多い地域での野宿や自転車の運転はとても危険です。
そのときは、雪の少ない地域でいったん休憩してアルバイトをするか、あるいは宿を提供してくれる住み込みの宿でのアルバイトを考えてみるのはどうでしょうか。
お金を貯められるだけでなく、その場その場で新たな友人ができるかもしれません。
友人ができれば、ガイドブックには載っていない観光地を紹介してもらえることもたくさんあります。
そうした思い出を残しておくためにも、ぜひともブログを活用しましょう。
どんなに楽しいことがあっても、旅の全てを覚えておくことは不可能です。
毎日ブログに出来事をアップしておけば、将来、思い返して楽しめること間違いなしです。
さて先にも書いたことですが、やはり自転車で日本一周をするとなると、50万程度は用意しておきたいところです。
良いものを食べようと思えば、さらにお金がかかりますし、銭湯の利用頻度によっても、大いに違いが出てきます。
余裕を持った資金集めを
今回ご紹介した金額はあくまで1例で、旅のルートや購入品によっても大きく変わります。
工夫によっては、もって費用を抑えられるかもしれません。
ただし、いざ旅に出て、途中で資金がなくなってしまったら大変です。
余裕をもった資金集めをしておくことをオススメします。
ただ、日本一周しながらできるお仕事も活用するという手もあるので、資金がないからといって旅を諦めず工夫すると良いでしょう。