クロスバイクを持っている方、タイヤやバルブの違いについてご存じですか?
ご自分で交換やメンテナンスをされた経験がある方は、知っているかもしれません。
今回は、タイヤやバルブについて、交換方法や問題解決方法なども合わせてお話します。
クロスバイクのタイヤを交換するときの注意点
クロスバイクのタイヤを交換するのに、タイヤサイズやゴムの硬さや溝など、見るべきものは多くあります。
タイヤサイズは、初心者であれば、定番の700×28Cがおすすめです。
走行の安定感があります。
ゴムの硬さに関しては、硬度計の1つであるデュロメーターで計測するのが良いでしょう。
デュロメーターの数値が高いほど硬いタイヤとなり、硬いタイヤほど頑丈で、長く使っていけるタイヤになります。
溝に関しては、通勤・通学目的なら溝がないスリックタイヤが良いです。
長距離走行するなら、色々な道を通ることがあるので、オールコンデションタイヤが良いでしょう。
以上のように、タイヤのサイズや硬さや溝には特性があるので、走行目的に合わせて選択するべきです。
ちなみに、バルブの形状はチューブで決まるので、タイヤは関係ありません。
タイヤには、見るべきところが多くて、様々な種類が販売されているのですが、具体的に紹介したいタイヤがあります。
【パナレーサー・パセラ ブラックス】
通勤・通学に適したタイヤです。
スタンダードなタイヤなので、通勤や通学以外にツーリングにも使用できるタイヤです。
パンクにも強く、頑丈で耐久性に優れているところが高い評価を受けています。
クロスバイクのタイヤ交換におすすめなもの
クロスバイクのタイヤを交換するとき、おすすめなタイヤがあります。
【パナレーサー・コンフィー】
クロスバイク専用に作られたタイヤです。
太さは、700×28Cとスタンダードながら軽量に作られて、走行が軽快になります。
太めのナイロンコードを使用して、耐サイドカット性能も格段に向上しています。
カラーは、ブラック・レッド・ブルー・ホワイトの4色から選べるので、好きなコーディネートにできるのも魅力の1つです。
【シュワルベ・マラソン】
日常的な街乗りや長距離走行したい人向けのタイヤです。
太さは700×28Cと標準です。
タイヤにコンパウンドを混ぜているので、耐摩耗性・耐候性を向上させています。
そして耐パンクガードで丈夫にして、サイドにはリフレクターがついているので、夜間走行でも安心して走行できます。
【マキシス・デトネイターフォルダブル】
抜群の走行感が人気です。
軽量で、走行が快適で、シルクワームキャップという装備があることで、耐パンク性能も優れています。
そして、9種類もあるカラーバリエーションは、選ぶのに迷ってしまうでしょう。
タイヤは、仏式・英式・米式などバルブの形状問わず装着できるものなので、クロスバイク以外にもロードバイクやMTBで街乗りを楽しみたい人におすすめです。
タイヤとチューブの交換方法
タイヤ交換やチューブ交換は、どうするのか手順を簡単にご紹介していきます。
まずは、フレームからホイールを外します。
次に、タイヤの空気を抜きます。
そしたら、タイヤレバーを使ってタイヤを外して、ホイール・タイヤ・チューブを分離します。
分離できたら、新しいタイヤをはめ込んでいきます。
注意点は、チューブをしっかりとタイヤの中に入れて、タイヤは力強く引っ張るように、はめ込んでいきましょう。
最後に、タイヤとリムにチューブが挟み込まれていないことを確認して、空気を入れて、ホイールをフレームに戻して交換完了です。
以上のことは、慣れてしまえば自分でも簡単にできます。
初めてで、よく解らないというのであれば、自転車屋さんに依頼しても良いでしょう。
バルブを別の種類に換えるときは、チューブ交換するので、同じ方法で交換できます。
バルブ種類を換えるときに、注意点があります。
それは、タイヤのサイズに合ったチューブかということです。
700×25C、26×1.50などのように、いくつかの表記があります。
タイヤには、必ずサイズが記載されているので、それを確認しましょう。
そして、そのサイズに対応したチューブを使うようにしましょう。
自転車のバルブの違い
自転車のバルブ交換の際、タイヤに対応したサイズのチューブを選ぶ以外にも、注意点があります。
その注意点とは、空気入れが対応しているかです。
バルブは、英式・仏式・米式の3種類が主流ですが、空気入れが3種類に対応していることはありません。
なぜなら、バルブの形状が違うからです。
チューブ交換が上手くいっても、手持ちの空気入れが新しいバルブに合っていないと、空気を入れられないという事態になります。
自分の自転車のバルブの形状は、何式なのか把握しておきましょう。
それぞれのバルブには、特徴があるのでご紹介します。
【英式バルブ】
ママチャリなどに使われていて、日本でもっとも普及しているバルブです。
だいたいのものが、英式バルブだと思って間違いありません。
【仏式バルブ】
ロードバイクやクロスバイクに多いです。
【米式バルブ】
MTBになると、米式バルブが使われるようになります。
クロスバイクであれば、仏式バルブでしょうから、仏式バルブの空気の入れ方をご紹介します。
まずは、キャップを外します。
そして、ここからが英式バルブと違います。
先端のネジを緩めて、上から軽く押して空気が抜けるようにします。
空気入れの口金をセットして、ロックします。
そしたら、バルブをしっかり固定してから空気入れを動かします。
手順が少し増えていることもあって、仏式バルブでの空気入れは、少しコツが必要になると思います。
タイヤバルブの空気漏れ!応急処置法は?
自転車のタイヤの空気圧がすぐに低くなるという場合は、空気漏れしている可能性があります。
チューブに極小の穴が開いている場合もあるのですが、だいたいの場合は、バルブに入っている虫ゴムの劣化が原因です。
虫ゴムはゴムなので、切れたり、ヒビ割れたり、経年劣化することも避けられないものです。
また、トップナットを強く締めすぎてしまうことでも、虫ゴムをダメにしてしまいます。
虫ゴムが原因で空気が抜けるとき、交換用虫ゴムを用意していないのであれば、応急処置しましょう。
応急処置とは、虫ゴムを上下反対にして取り付けるだけです。
そうすると、短時間ながら走行できるようになります。
この場合、虫ゴムをプランジャーから外すことになりますが、水の中で外すと、上手く外れやすいのでおすすめです。
虫ゴムの装着に関しては、空気穴が塞がれていることを確認してください。
塞がれていれば、虫ゴムが短くなっていても十分使えます。
注意点としては、潤滑油を使わないことです。
虫ゴムに油を使ってしまうと、虫ゴムが油を吸ってブヨブヨになって、役に立たなくなります。
バルブの空気漏れ対策
タイヤの中のチューブが、普段は見えないように、バルブの中の虫ゴムも見えません。
中の状態を確かめるには、いちいち空気を抜かなくてはいけないのですが、エアチェックアダプターなら手間が省けます。
エアチェックアダプターを装着することで、バルブの空気漏れが激減します。
また、バルブがメンテナンスフリーになるうえ、空気圧を正確に測定できるようになります。
今までの、バルブの悩みがなくなるわけです。
エアチェックアダプターは、パナソニックから販売されています。
エアチェックアダプターを使わない場合は、スーパーバルブに交換することをおすすめします。
スーパーバルブは、虫ゴムを使った従来のバルブとは異なり、弁(プランジャー)がバルブに内蔵されているタイプのものです。
プランジャーの構造によって、2種類のスーパーバルブがありますが、どちらにしても、虫ゴムのように定期的に空気が漏れるということはなくなると思います。
それに100円均一で買えるので、入手しやすくて安価な空気漏れ対策になります。
自転車屋さんに相談を
いかがでしたか?
タイヤの交換や、タイヤバルブの空気漏れなどは、初心者一人で処理するのが難しいかと思います。
不安な場合は、お近くの自転車屋さんや、自分の自転車を購入されたお店に相談に行きましょう。
自転車屋さんに行けば、手際よく処理してもらえますし、自分でされるよりも確実です。