自転車に興味を持っている人なら、ほとんど知っているであろうシマノ。
部品にランクがあり、その中でも上位に入るアルテグラからチューブレスタイヤに対応しているホイールがあるのをご存知の方は多いと思います。
そして、チューブレスにするとどうなるのかが気になると思います。
ということで、アルテグラのホイールをチューブレスにするとどうなるのかをお伝えします。
ロードバイクタイヤの種類
ロードバイクのタイヤは3種類あり、クリンチャー・チューブラー・チューブレスです。
クリンチャーは、一般的に出回っているもので、中にチューブを入れて使うタイヤです。
タイヤやホイールの流通数が多いので、色々なメーカーから豊富に販売されています。
また、パンクの修理がしやすく、コストが安いこともメリットになっています。
そのコストが安いためか、パンクしやすく、パンクしたらすぐに空気が抜けてしまいます。
チューブラーは、タイヤにチューブが縫いこまれており、ホイールに接着剤でつけて使います。
軽量で、空気圧を高くでき、リム打ちのパンクがしにくく、ホイールを軽量にできます。
パンクしたらタイヤごと交換が必要になります。
チューブ交換もできなくはありませんが、とても労力が必要になるので、タイヤごと替えてしまう方が効率的です。
パンクしたら困りますが、限界性能が高く、下り坂でのスピードは、クリンチャーと最大10kmほども違いが出るといわれています。
そのため、レース用のタイヤとして使われます。
チューブレスは、クリンチャータイヤがチューブ無しになったようなタイヤです。
クリンチャーより転がり抵抗が少なく、バーストすることはほぼありません。
パンクに強いタイヤとなっています。
しかし、パンクをした場合は、タイヤの着脱が大変で、日頃からの空気圧管理も重要になります。
また、販売されている種類が少ないので、選べるものがあまりありません。
シマノの上位コンポ・アルテグラのホイールには、このチューブレスを使うことができます。
チューブレスの良い点
アルテグラのホイールに、チューブレスを使うことができますが、そのチューブレスの良い点は何なのでしょうか。
チューブレスの良いところは、先ほども述べましたが、よく転がるので速く走り、乗り心地も良いです。
乗り心地が良いというのは、お尻に優しいということです。
パンクしにくく、パンクしてもバーストしません。
クリンチャーは、タイヤの中でチューブが変形するので、転がり抵抗が大きくなります。
その点、チューブレスは、変形するチューブがないので、転がり抵抗が小さくなります。
どのくらい差があるかといいますと、チューブレスとクリンチャーの転がり抵抗の差は、だいたい20%くらいあります。
チューブレスより、クリンチャーにラテックスチューブを入れたほうが、抵抗が小さいという人もいます。
私の経験では、ラテックスチューブよりもチューブレスのほうが、さらに転がり抵抗が少なく、速いように感じました。
アルテグラのホイールとチューブレスで至高の乗り心地に
アルテグラのホイールにチューブレスは、乗り心地がとても良いです。
地面の小さなデコボコの振動がとても軽減するので、ロングライドでも体力を消耗しにくいです。
ラテックスチューブもとても良く、チューブレスに変えときみたいに、劇的な差はないのですが、乗り心地が良くなることは確かです。
ほとんどのチューブレス推奨空気圧は、クリンチャーよりも、1.0barほど低く設定されています。
推奨空気圧にしても、転がり抵抗が小さいままで走行できます。
もちろん、クリンチャーと同じ空気圧にしても問題ありません。
空気圧が下がると、乗り心地は柔らかくなり、グリップ性も良くなります。
チューブレスにすると、ロングライドでお尻が痛くなりやすい人でも、痛みが軽減されることがあります。
また、走行中の振動も軽減するので、快適なロングライドができるようになります。
チューブレスは、ロングライドをする人にはおすすめです。
チューブレスでもパンクする?
チューブレスは、文字通りチューブがないので、段差を乗り上げたときに起こるチューブのリム打ちパンクの心配が無用です。
クリンチャーは低圧にすると、リム打ちパンクのリスクが大きくなりますが、チューブレスは低圧でも、その心配はありません。
クリンチャーのように、高圧にしてなくてもいいのですが、空気圧の管理は大切ですので、気にかけましょう。
さすがのチューブレスでも、釘などの鋭いもので傷がつくとパンクします。
そのようなときは、パンク防止剤のシーライトを注入すると、大きな穴も自然に埋まります。
ただし、ホイールにシーライトがつき、汚れる可能性もあります。
チューブレスは、パンクしても空気が漏れる速度が遅く、バーストすることもほとんどありません。
硬いタイヤに、直接空気を閉じ込めているので、パンクしても2分以上走行できます。
まとめると、チューブレスは鋭いもので傷つくとパンクをしますが、バーストやリム打ちパンクの心配はほぼないです。
タイヤの細いロードバイクでパンクの心配が減るのは嬉しいですね。
アルテグラのホイールを使っている方は、チューブレスを検討してみてはいかがでしょうか。
チューブレス対応のアルテグラのホイール!
シマノのアルテグラ以下のグレードを使用している方は、アルテグラのホイールに換えると、その性能の違いに驚くことでしょう。
アルテグラは、チューブレスも対応のホイールで、各メーカーのチューブレスタイヤをつけることができます。
各メーカーのチューブレスタイヤをつけることができるというのは、かなりの利点となります。
チューブレスタイヤにするとき、注意点があります。
リムのタイヤ側には、ニップルホールがありません。
そのままでは、タイヤ交換でないので、付属の専用バルブを使用し、チューブレス対応にしましょう。
その他にも、チューブレスホイールのリムは空気が漏れないので、スポークの穴はありません。
アルテグラ+チューブレスに換えると、加速性能・振動吸収が変わるはずです。
疲労が溜まりにくくなるので、ロングライドが楽しくなりますよ。
コスパ最高!アルテグラより安いシマノ製ホイール
ロードバイクのタイヤは、クリンチャータイプが多く使われています。
シマノが発売した、新たなチューブレス対応ホイールの影響で、チューブレス使用者が増えるかもしれません。
シマノの販売するチューブレス対応のホイールも数が少なく、そこそこの値段なので、初心者や趣味で乗る人には、手の出しにくい価格帯でした。
今までのホイールは、前後セットで、4万円以上するものでした。
ですが、『WH-RS61』はとても安くなり、前後セットで約27,000円という価格で発売されました。
重量は前後で1,765gと軽くはないのですが、アルテグラのホイールと劣らない性能があります。
ワイドブラシハブを使い、ホイール剛性が向上しています。
スポークは、負荷のかかる両方の端を太く、真ん中は細く加工した軽量のダブルテッドスポークを使っています。
リアホイールには、オフセットリムを使い、左右のスポークテンションのバランスを整え、ホイール剛性をさらに上げています。
趣味などで気軽にロードバイクを楽しみたいけど、パンク修理が面倒と思っている方には、おすすめなホイールです。
まとめ チューブレスに履き替えてみよう!
いかがだったでしょうか?
メリットばかりお伝えしたように思いますが、それだけチューブレスの効果は高いと思います。
タイヤのパンクでお悩みの方は、試しにチューブレスタイヤに履き替えてみてはいかがでしょうか。