トーイン調整をしたい!費用をかけずにセルフがおすすめ!

自転車に乗っていて、なんだかブレーキの調子が悪いな、トーイン調整をしたい!
でも、自転車屋さんに依頼すると、どうしても費用がかかってきてしまいますよね。

そんなときは、費用をかけずにセルフでやってしまいましょう!

トーイン調整はセルフでやれば費用を抑えられる

自転車は一見すると複雑な造りに思えますが、見た目とは裏腹に意外とシンプルなので、工具などを揃えれば、自分でメンテナンスや修理を行うこともできます。

特に、ブレーキは素人でも比較的扱いやすく、ブレーキシューを設置する際にトーイン調整することさえ忘れなければ、とても簡単です。

トーインとは、リムが八の字を描いている状態のことを指しており、この角度を付けることを「トーイン調整」と言います。

初めは、リムは左右から挟み込むような形をしていますが、このままではリムが捻れてしまうため、それを防ぐために角度を付けてあげます。

これならブレーキシューは一部分だけではなく、全体がリムと接触することになるので、コントロールを失うことはありません。

プロに頼めば失敗することはないので、専門店に持って行っても良いのですが、いくらかの費用が掛かるため、是非トーイン調整の方法を身に付けておきましょう。

作業そのものは難しくありませんし、そのぶん出費も抑えられるので、節約に繋がります。

トーイン調整する前に、トーインの意味を知ろう

自転車のブレーキ音を抑える、あるいは消すにはトーイン調整することが必要です。

そもそもトーインという意味は何?と思う人も多いと思います。

トーインのトーは、つま先という意味です。
そして、インは内側という意味です。

つまり、ブレーキシューの先端を内側に向けることが、トーインという意味になります。

ちなみに、反対の逆ハの字にすることをトーアウトと言います。
トーアウトにしても、音鳴りは解消されますが、制動力が落ちるので注意しましょう。

どちらの方向に対して角度を付けているのか、きちんと確認するようにしましょう。

トーイン調整は特殊な知識や技術は何もいらないので、素人でも安心して作業を行えます。
プロに頼むと相応の費用を必要とするので、自分でやれば節約にも効果があるのです。

費用を抑えたセルフトーイン調整の方法は?

少しでも自転車のメンテナンスに掛かる費用を抑えるためには、やれることはなるべく自分で行うことです。
トーイン調整も、そのひとつに入ります。

トーイン調整に用意するものは、厚さ5mmほどの紙やダンボール、プラスチックの板などです。

これを、ブレーキシューの後ろと左右に挟みます。

くれぐれも、挟み込む方向を間違えないようにしてください。

バランスが崩れないように挟んだら、ブレーキを掛けて左上に付いているネジを締め、ブレーキシューのネジを緩めてから再び締め直します。

すると手前はリムに密着して、反対に奥はやや浮き上がってきます。

これを前と後ろの両方で行い、ブレーキの微調整も済ませたら、ブレーキシューをリムにかろうじて触れないくらいの距離まで近付けていきます。

左右の幅が均等になったらネジを緩め、リムとブレーキの隙間を1.5~2mmくらいにすれば作業終了となります。

1.5mmの六角レンチを使えば、位置を決めやすくなるかと思われます。
これは範囲内なら、好きに設定してもらって構いません。

なお、気を付けなければならないのは、パーツの紛失です。
ネジの1本もなくしてしまえば、自転車は正確に動かなくなり、怪我や事故に遭う確率が高くなります。

作業中は細かいパーツを箱などに入れておくなど、紛失しないように工夫を凝らしてください。

ブレーキの鳴きはトーイン調整で解消される?!

自転車からたまに聞こえてくる、ギシギシという軋むような音は、リムとブレーキシューが擦れた揺れがフレームに伝わることで発生しています。

そのため、音を止めるには、この揺れを抑えてやる必要があります。

これは、トーイン調整を行えば改善されます。
異音を止めるだけではなく、ブレーキの性能も上げることができるので、積極的に行いましょう。

調整の仕方は前述したのと同じ方法で、リムとブレーキシューを広げてやれば良いのですが、広げすぎると壊れてしまうので、目安としては2mmまでが丁度良いでしょう。

また、どちらか一方に偏るのではなく、左右のバランスが釣り合うようにしてください。

トーイン調整は単純に不具合を直すためだけのものではなく、コントロールの効率を引き上げてくれる効果も併せ持ちます。

そのため、スポーツタイプの自転車の愛用者にとって、メンテナンスの基本とも言える作業なのです。

とはいえ、自転車の性能も向上してきているので、頻繁に行わなくても、すぐに調子が悪くなることはないでしょう。

専門店でも頼めば引き受けてもらえますが、費用が掛かってしまうので、なるべく自分で済ませることをおすすめします。

トーイン調整をする前にVブレーキの調整もしてみよう!

自転車の調整はプロでなくてもできることもあるので、やり方さえ覚えてしまえば、費用の節約に繋げることができます。

その第一歩として、Vブレーキの調整にチャレンジしてみましょう。

工具などは、特にいりません。

Vブレーキを手で押さえながら、ブレーキシューをリムに密着させてワイヤーを挟み、思い切り締め付けてください。

こうすると、ブレーキシューがリムから離れるので、緩んでいたワイヤーが適切な長さに伸びるのです。

もしも、すでにワイヤーが伸びていた場合、ワイヤーを挟むときに、あらかじめブレーキシューを離してください。

目安は2mmくらいが良いでしょう。

細かいところも微調整するなら、アジャスターの出番です。
ハンドルがフラットバーなら、ブレーキ付近を確認すればアジャスターを見つけられるので、そのまま回してしまいましょう。

Vブレーキを全体的にチェックして、何も異常がなければ、トーイン調整などの作業に移ってください。

これで、ブレーキの調整方法は身に付けられるでしょう。

費用をかけず、セルフで調整できると便利です!

自転車のブレーキに不具合があると、万が一のときに停止することができず、事故を引き起こす危険性があります。

そうならないためにも、こまめなメンテナンスを欠かさないようにしてください。

基本的な修理や点検、トーイン調整などを身に付けておくと、トラブルが発生しても冷静に対処することができます。

難しそうに思えるかもしれませんが、手順を覚えれば素人でも簡単に行えます。
何度か繰り返して、作業を頭に入れながら、徐々に慣れていってください。

ブレーキ周辺のメンテナンスを自分でやれば、そのぶんだけ手間と費用も抑えられます。

ブレーキシューを交換するタイミングは意外と早くくるため、そのたびに自転車屋さんへ駆け込んでいると、出費がどんどん増えていくからです。

利用する店舗や自転車の種類、使っているパーツの品質などによって代金は変わりますが、例えばブレーキシューを新しくするなら500~1,500円くらいと、それなりに幅があります。

専門店に頼む場合、どの自転車の、どんなパーツには、どれくらいの料金を支払う必要があるのかを、料金表を確認してしっかりと調べておきましょう。

正しいトーイン調整の方法を知って安全に自転車に乗ろう!

今回は、費用のかからないセルフトーイン調整の方法をご紹介しましたが、意外と簡単そうではないですか?

正しい調整を行えば、より長く快適に、自転車に乗ることができます。
まずは、自分でチャレンジしてみては、いかがでしょうか?