あなたの自転車のハンドルはグリップシフトですか?トリガーシフトですか?
今回は、最近見かけることの少ないグリップシフトのトラブル解決法、グリップシフトからトリガーシフト化しようと考えている方へ、交換方法をご紹介していきます!
自転車のハンドル、グリップシフトとトリガーシフト何が違う?
自転車のハンドルには「グリップシフト」と「トリガーシフト」の2種類が存在します。
前者は変速の際にハンドルやシフターを回転させる仕組みになっていて、後者は拳銃の引き金のようなレバーが付いており、それを動かすことで速度を切り替えます。
グリップシフトは子供用の自転車などにも使われているため、見かける機会は多いかと思われます。
一方、トリガーシフトはそれなりに名前が知られているメーカーやブランドなら、大半が取り扱っています。
ちなみに、ロードバイクはハンドルの種類がそもそも違うため、シフトの形状も別物となります。
それぞれの違いのひとつに、インデックスの性能が挙げられます。
グリップシフトは少し反応が鈍く、グリップをどれくらい動かすかによって、ワイヤーが引っ張られる度合いも変化します。
状況次第ではメリットにもデメリットにもなる特性なので、素早く確実に切り替えたいと思っているのなら、トリガーシフトの方が良いでしょう。
それなら、グリップシフトを使用する必要がないのではないかと思うかもしれません。
実はグリップシフトの場合、変速機の調子が悪くても、グリップを上手くコントロールすれば、変速が可能になってしまうのです。
速さと正確さを重視するならトリガーシフトですが、変速できれば、とりあえず十分だというのなら、グリップシフトがおすすめです。
自転車のグリップシフトトラブル対処法
自転車のグリップシフトは、しばらく使っていると手の脂や汗などが移り、触るとベタついてきます。
軽く拭いても、ベタつきが取り除けないようなら、新しいものと取り替えてください。
棒状のアーレンキーがあれば、素人でもあっという間に交換することができます。
まずは、アーレンキーでバーエンドバーを留めているボルトを緩めて、バーエンドバーを外しましょう。
続いて、グリップを固定しているネジにアーレンキーを差し込み、左に回してください。
そして、中に取り付けられているイモネジを緩めれば、グリップが抜き取れます。
次に新品のグリップを取り付けますが、事前に新品グリップのイモネジも緩めておけば、すんなりと差し込めます。
バーエンドバーも設置しようと考えている場合は、グリップを装着する前に、バーエンドバーを取り付ける位置を確認してください。
しっくりくるところを見つけられたら、グリップの後で空いているスペースに取り付けましょう。
バーエンドバーを使わないなら、付属のエンドキャップを被せれば作業は完了となります。
自転車のグリップシフトが上手く入らない!そんなときは?
自転車のグリップシフトは、アーレンキーさえあれば、誰でも気軽に交換することができます。
ですが作業中、どうしてもしっかりと差し込めない場合があります。
そんなとき、専門店ではコンプレッサーを使い、空気の塊を作り出して押し込むという方法を取りますが、一般家庭には、恐らく置いていない道具でしょう。
パーツクリーナーなら、どこでも手に入れられるものの、含まれている成分がゴムを溶かしてしまうことがあるので、なるべく使わないことをおすすめします。
そこで使用するものが「水」です。
グリップの中を濡らせば滑りが良くなるので、端を軽く叩いていくか、ねじ込んでいけば、すんなりとはめ込むことができます。
ロゴなどの向きが決まっているようなら、それに合うように入れてください。
はめ込んでも、水分が残っている間は動いてしまいますが、乾けば固定されるため、気にする必要はありません。
また、グリップシフトの種類が、端をネジで留めておくロックオンタイプなら、水を使わなくても差し込めます。
硬すぎたり、太めに作られていたり、もともと滑らかな動きをしないものは、濡らしてもはめ込めない可能性があります。
これはどうしようもないので、専門店に持って行きましょう。
グリップシフトをトリガーシフト化する方法①
自転車のハンドルは2種類に分けられますが、実はグリップシフトをトリガーシフトへと変える方法があるのです。
まずは100円ショップへ行き、六角レンチなどの工具を用意しましょう。
そうしたらグリップシフト・グリップ・バーエンドを留めている六角ボルトを緩めて、これらを全て外します。
アウターケーブルも取り替えたいときは、あらかじめ購入しておきましょう。
また、ブレーキワイヤーを調べてみて、キャップが取り付けられていない場合は、同様に手に入れておいてください。
シフターは元の位置に取り付けておき、角度については変速を行ったときをイメージしながら、最適な状態になるように微調整をしてください。
アウターケーブルの長さも、今まで使っていたものと同じ長さに揃えて、両端には樹脂で作られたキャップをはめ込みます。
切り落とすときに使う道具は、ワイヤーカッターでも良いのですが、断面が潰れるため、千枚通しをおすすめします。
ワイヤーを通す場所が作れたら、取り外したパーツを戻していく作業に移ります。
グリップシフトをトリガーシフト化する方法②
自転車のグリップシフトをトリガーシフトに変えるには、一旦取り外してからワイヤーを通すための通路を作ってやる必要があります。
それができたら、シフターの近くからアウターケーブルを通していきましょう。
センターフレームの下を通過させて、フロント側のスプロケットの辺りに引っ掛けたら、ここから折り返しとなります。
ディレイラーの手前まで戻ってきたら、今度は後ろのアウターケーブルを取り付けます。
シマノの場合は、ディレイラーまでぐるりと一巡りさせますが、ワイヤーを本体に引っ掛けるタイプもあります。
ワイヤーがアルファベットの「C」を描くように通していき、ボルトまで辿り着いたら終わりです。
交換する際は、ギアを最小(7段なら数字が7)に設定しておいてください。
限界まで伸ばしたワイヤーを、ギアを切り替えながらシフトで引っ張ることで、徐々に変速を行うためです。
仕上げは細かい部分の調整ですが、これはそれぞれに「H」「L」と表記されている2つのネジを回していきます。
一気に回転させるのではなく、4分の1程度か、半分くらい回していくことがコツです。
しっくりくるところが見つかったら、端にキャップを被せれば、作業は完了となります。
自転車をトリガーシフト化する際おすすめの商品は?
自転車のハンドルがグリップシフトだったとしても、道具さえあれば、トリガーシフトにすることが可能です。
今回は、そんなときに最適な商品をいくつかご紹介します。
まずは「サムシフターPLUS」です。
レバーの位置を好きなように決められる上、ギアの場所や組み合わせなども、すぐに確認することができるインデックスタイプで、対応している段数は7段となっています。
工具がなくても取り外しが行えます。
付属品として、2050mmのインナーケーブルが備わっています。
「スラムX4」と「スラムX3」は、どちらも人間工学を基盤としており、グレードの低いシフターでも高い品質や優れた機能が備わるように作り上げ、今まで標準とされていたものを塗り替えることを目的としています。
性能に関しては比較しても、そこまで大きな差は付いていません。
ただし、前者はフロント用で8段変速、後者がリア用で7段変速となっているため、間違えないように気を付けましょう。
トリガーシフトへの変更は、自分でやろうすれば可能ですが、やはり安全性を考えると専門店に依頼するほうが確実です。
グリップシフトとトリガーシフト、使いやすさは人それぞれ
今回は、グリップシフトとトリガーシフトそれぞれについて、トラブル対処法から交換方法までご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?
グリップシフトとトリガーシフト、使いやすいかは人それぞれです。
自分の方法で、より快適に自転車に乗りましょう!