もっと速く走りたい、ロードバイクを乗る人は誰もがそう思い、様々な努力をしています。
同じロードバイクで、今より楽に加速するコツはあるのでしょうか。
自分史上、最速の走りを目指して、変えるべきポイントをご紹介します。
ロードバイクの加速をサイクルウェアがサポート
ロードバイクでは、サイクルウェアが大切な装備になります。
その理由は、ロードバイクでは空気抵抗が最大の敵となり、加速を妨げてしまうからです。
走行中の空気抵抗の8割は人体によるもので、人の空気抵抗を減らすことが重要となります。
そのため、サイクルウェアはピタピタしているのです。
ボディラインに合わせた服装であれば、空気抵抗を大きく減らせます。
反対に、おしゃれでゆるゆるのTシャツを着ていたり、バスケットボールのウェアのようにダボダホの服装だったりすると、空気抵抗が大きくかかるようになるので、速度を上げるのに不利な服装になってしまいます。
空気抵抗の影響が強くなると、風の影響を強く受けることになるので、風にも弱くなってしまうのです。
また、ロードバイクでは上の服装だけでなく、下の服装まで気をつけなければ最速になれません。
つまりズボンも大切で、ズボンもピッタリとしたものが良いです。
空気抵抗を減らすことができて、さらにペダリングの邪魔にならないというメリットがあります。
そしてサイクルウェアでは、お尻にパットが入っていることがあるので、お尻を痛めないで走行することができるようになります。
最速の走りは準備と力の抜き方から生まれる
乗り始めは筋肉も硬く、身体の調子も整っていません。
そのため、最初は時速15kmくらいにして、まずは身体を慣らしましょう。
20分くらい走行すると、身体も温まって走行の準備ができるでしょう。
そして、最速とも言えるくらいスピードを出したいのなら、徹底的に力を抜いてください。
野球、サッカー、ゴルフなど、スポーツ全般で上手い人ほど力を抜いているものです。
あまり上手くない人は、力を発揮しようと力んでしまうのです。
そして、ロードバイクにおいても、力を抜くことが大切になります。
力んでしまうと酸素を必要以上に消費してしまいますし、筋肉が早く疲れてしまいます。
そのため、全身の力を抜いて走行するほうが有利なのです。
体重を使ってペダリングすることを心掛けてください。
本当に心掛けてください。
無意識に走行していると力を入れ続けている人が多いので、しつこいようですが、力を抜いて走行することを心掛けてください。
一度くらいは、ペダルが回らないんじゃないかと思うくらい脱力してみてください。
それでも軽いギアであれば、結構回せることに気付くと思います。
そして、徐々にギアを上げることで、加速していけると思います。
そのため、少なくとも1回は脱力して、ペダルを漕いでみてください。
ロードバイクの慣性とギア比が加速のカギ!
最速を目指して脱力する意識のなか、慣性に注意してみてください。
慣性は効率的なペダリングに欠かせないものです。
進行方向⇒のときでイメージとしては、足を回しているときに時計の2時から4時くらいの位置で、軽く踏み込むようにします。
2-4時の間なので、踏み込む位置を間違えないように注意しましょう。
ペダルの回転に合わせて、軽く触れるような感覚で回転のお手伝いをしましょう。
そうすることで、慣性を使ってペダルを回すことを感じられるようになると思います。
慣性を邪魔しないで、回せるようになることが大切です。
それから、ロードバイクでの走行環境は大きく変わるものです。
風向きで空気抵抗が変われば、勾配によって路面からの抵抗が変わり、路面の状態で走行のしやすさが変わるでしょう。
そのため、状況によってギア比を変える必要があります。
力を入れなくても、クルクルと回せるギア比が良いでしょう。
しかし、パワーがあって重いギアを低速で回せる人や、軽いギアを高速で回したい人など、好みがあると思います。
そのため、ギア比はなるべく疲れずに加速できることを意識して探してみてください。
加速につながる、ロードバイクの優れたペダリングとは?!
ロードバイクのペダリングについては諸説あります。
引き足を意識するとか、大きく円を描くとか、骨で押すとか、少し調べただけでも、様々な方法が見つかると思います。
しかし、それらの方法は向き不向きがあるので、ベストなペダリングというのは、人によって異なります。
そのため、ペダリングについては色々と情報を仕入れて、速く走行している人のペダリングを真似て、試行錯誤していきましょう。
いくつか実践していくうちに、自分に合った方法が分かることでしょうし、コツが掴めてくるでしょう。
また、シーンによって、ペダリングを使い分けることが最速の走りにつながります。
一定のペダリングでは、身体の一定の部分が疲れてしまいます。
それでは長く走行することができませんし、加速も遅くなってしまうので、ペダリングを使い分けて、疲労を分散させていきましょう。
ペダリングは、加速やスプリント・巡航・ヒルクライムなどで、使い分けを考える必要があります。
そのため、それぞれに適したペダリングを模索することが大切です。
自分史上最速を目指して!ペダリングとフォームのコツ
ロードバイクでペダルを強く踏み込むのは、発進時や加速時です。
大きな力を出すときは、大きな筋肉である前ももの大腿四頭筋を使っています。
そのため、スプリントのペダリングでは大腿四頭筋を使っています。
大雑把に考えて、大腿四頭筋を鍛えることでスプリント能力が上がるはずです。
最速を目指すには、踏み込むタイミングとフォームに気をつけましょう。
ペダルは2時から4時のときは踏み込みましょう。
そして、フォームは上体を低くして、ブレないようにしましょう。
加速したら、いつまでも大腿四頭筋を使っているわけにもいかないので、巡航用のフォームなりましょう。
巡航する場合は、なるべく楽にしつつ速度を出したいので、足全体を使います。
ちゃんと意識しないと、足全体を使うことができないので、習得難易度は高いです。
まず、太ももの付け根を意識して腰を安定させましょう。
お腹は少しへこませて、腰を垂直に立たせます。
ペダルが12時のときは土踏まずで前に押し出し、6時のときはつま先で後ろに引きましょう。
脚を下げるときや脚を上げるときは、力をあまり入れずに動かしていきましょう。
それができるようになると、最速の巡航になると思います。
自分史上最速を目指して!ロードバイクのギアチェンジのコツ
ロードバイクのギアチェンジについては、ペダルを強く踏み込んではいけないというのは、基本だと思います。
しかし、登り坂できつくなってケイデンスが落ちたら、ギアを落とすと思います。
そうなると、ペダルを強く踏み込んでしまいがちなので、気をつけてください。
ギアダウンについては、早め早めに下げるようにしましょう。
そして、ギアチェンジのコツとしては、どちらかのペダルが6時の位置(両方のペダルが垂直)のときに行うようにしましょう。
真下に来ているので、踏み込むことができないので6時が良いわけです。
一番悪いのは、3時の位置(両方のペダルが並行)でギアチェンジすることです。
3時は踏み込める位置なので、衝撃が強く、悪いギアチェンジになると思います。
6時でのギアチェンジが上手くなると最速でギアチェンジできて、加速も良くなるはずです。
それから、チェーンラインも意識しておきましょう。
フロントとリアの組み合わせが、アウター・インナー、もしくはインナー・アウターの場合はチェーンが斜めになってギアとチェーンが擦れてしまうので、たすき掛けのようなチェーンラインにしないでください。
チェーンラインは、なるべく真っ直ぐになることを意識してください。
ロードバイクでさらに速く走る方法
ロードバイクで加速をスムーズにするには、基本的なことですが、サイクルウェアや準備運動も大切です。
どうせ走るなら、自分史上最速を目指したいですよね。
アップダウンが激しいシーンでペダリングを使い分けることは、スピードに大きく影響してきます。
ペダリングやギアチェンジのコツをしっかりマスターして、練習してみましょう!