ロードバイク用タイヤの人気メーカーを紹介!おすすめは?

ロードバイクのタイヤは唯一地面と接触しているので、最も消耗が激しい部分と言っても過言ではありません。

そのため、ロードバイク乗りでタイヤを交換したことがないという人は、ほとんどいないでしょう。

そんな交換時には、どのメーカーのどんなタイヤを選んで良いのか、迷うこともあると思います。

そこで今回は、人気メーカーのタイヤを中心に特徴などを確認してみましょう。

どんなタイヤメーカーが人気なのか?

ひと口に人気メーカーと言っても捉え方は様々ですが、ロードバイクのタイヤの場合はコスパの高い製品を多く扱っているのが、人気メーカーと言えるでしょう。

地面といちばん近い場所で仕事をしているタイヤは、走りの質に直結します。

頑丈なだけで転がらないタイヤや、良く転がるけど年中パンクしているようものは使いものになりません。

良いタイヤというのは、こういった要素をバランスよく持った上で、セールスポイントが強調されているものです。

ただし、それが市場の平均価格を大きく逸脱した浮世離れした価格ではまずいので、コスパを考えなければいけないわけです。

今回は特に厳密に販売本数を調べるわけではなく、私の周囲の話や独自の使用感を参考に人気メーカーと判断させていただきます。

そのため、メーカー選びが独断と偏見になってしまうことは、ご容赦いただきたいと思います。

ロードバイクの人気タイヤメーカー①コンチネンタル

それではロードバイクのタイヤにおける、人気メーカーを紹介していきます。

まずは、ドイツの有名タイヤメーカー【Continental(コンチネンタル)】です。

ドイツのお国柄と言ったら言い過ぎかもしれませんが、質実剛健で真面目な物作りに定評があるメーカーです。

とにかく耐久性と耐パンク性に優れており、長持ちすることでは他の追随を許しません。

中でも一番人気は、【GRAND PRIX 4000 S II (グランプリ4000 S2)】です。

私がネットや雑誌でインプレを確認している経験上、最も掲載数の多いと思われるタイヤです。

コンチネンタル全体の特徴である耐久性の高さに加え、転がり抵抗の低さや、グリップ力の高さなどの基本性能にも高評価が並びます。

耐パンクベルトでガチガチに固められているので、乗り心地という点に少し不満が出るかもしれませんが、バランスの良さは折り紙つきです。

個人的にも長年このタイヤのユーザーですが、6年以上(交換は数回しています)乗ってパンクは1回しかありません。

それも、かなり大きめのガラスの破片を踏んだときだったので、耐パンク性も十分と言えるでしょう。

良いタイヤを長く使用し続けたいと思ったら、まずこのタイヤを考えてみてください。

ロードバイクの人気タイヤメーカー②パナレーサー

続いての人気タイヤメーカーの紹介は、日本の【Panaracer(パナレーサー)】です。

国産メーカーということで、細かいこだわりが見えます。

また、非常に数多くの特徴のタイヤを扱っており、ラインナップの豊富さでは群を抜きます。

低価格帯のモデルは大手のホームセンターなどでも販売しているので、汎用性の高さもメリットのひとつです。

ロードバイク用のハイエンドモデル【RACE EVO3】シリーズは、オールラウンドの「A」、超軽量の「L」、長距離向きの「D」の3種類で展開されています。

「L」は耐久性には少し劣りますが、主流の25cでも200gを切る軽量タイヤです。

「D」は耐久性と耐パンク性に特化しているぶん重量は少し嵩みますが、グリップ力がありクッション性が高いので乗り心地がとても良いです。

「A」はLとDの良いとこ取りで、バランスに優れています。

ハイエンドモデルでありながら、他メーカーよりも低価格なのも嬉しいところです。

ロードバイクの人気タイヤメーカー③ミシュラン

続いては世界中のレストランに星を付けることでも有名な、フランスの【MICHELIN(ミシュラン)】です。

2005年ブリヂストンにその座を明け渡しましたが、車を含めて世界最大手のタイヤメーカーでした。

ロードバイクでは今でも、基準や指標という意味の「ベンチマーク」という評価を受けており、常に一歩リードている存在です。

全体的なバランスにこだわっている所があるのですが、進化の道中では種類によって機能を大幅にカットします。

そのため、使い方によってはパンクしやすい、転がり抵抗が大きいなどという評価になります。

しかし、進化の過程で少しづつ改善されていき、そこでバランスを取っていくので全体的なレベルの高さが維持されています。

現在のフラッグシップモデルである【Pro4】シリーズは、確認できただけでも5種類ラインされています。

このシリーズが正にミシュランの真骨頂であり、バランスを重視しながら特徴を秀でさせる技術力の高さを見せつけています。

特に人気の高い【Endurance V2】は、ミシュランのやや弱い部分である耐久性に優れており、パンクの少なさにも定評があります。

ロードバイクの人気タイヤメーカー④ビットリア

次に紹介する人気タイヤメーカーは、イタリアの老舗【Vittoria(ビットリア)】です。

イタリアには、ロードバイクを始めとするスポーツ自転車の老舗メーカーも数多く存在します。

そういったメーカーに機材提供をしていることもあり、信頼度が厚いメーカーと言えます。
1本2,000円もしないような低価格のタイヤから、1万円以上する高級タイヤまで価格帯の幅が最も多いメーカです。

特に「チューブラー」タイヤでは、「世界の定番」とまで言われており、品揃えの多さが目を引きます。

低価格帯のモデルは頑丈ですが、作りが多少荒いのであまりおすすめではありません。

ビットリアのタイヤを選ぶなら、ハンドメイド製法の【コルサ】シリーズがおすすめです。

転がり抵抗の低減を重視した作りになっており、巡航性に長けていますので、レースにも十分に使えます。

また、独自の素材を使用しているので、レースモデルでも乗り心地の良さに定評があります。

ただし、トレッドのコンパウンドが少し耐久性や耐パンク性に劣るところがあるので、長期間使いたい人向きではないかもしれません。

ロードバイクの人気タイヤメーカー⑤シュワルベ

最後に紹介する人気メーカーは、ドイツの【SCHWALBE(シュワルべ)】です。

純粋にドイツ出身というわけではなく、元々は韓国のメーカーでした。

韓国メーカーが倒産し、ドイツの販売会社がブランド名から製造拠点などを全て引き取り今に至ります。

そのためか、ドイツのお国柄である質実剛健さは感じられず、「何でもやってみよう」的な社風が感じられます。

例えば、耐パンク性を高めるために、やり過ぎと思えるほどトレッドを分厚くしてみたりします。

また、ロードバイク用としてはかなり早い段階から「チューブレス」タイヤを作っていました。

シュワルベのメリットは、コスパの高さでしょう。

ブランド全体に秀でた特徴は見られませんが、全てにおいて平均点レベルのタイヤを、安い価格で販売している点ではコスパが高いと言えます。

走りの質よりも、どちらかと言えば耐久性に優れている方なので、普段使いなどには安心して利用できるはずです。

タイヤの選択はメーカー選びから

今回はロードバイクのタイヤをメーカー別に紹介しました。

人気という観点で見るとどうしても有名メーカーばかりになってしまいますが、いずれ劣らぬ高性能タイヤが並んでいるので安定感があります。

タイヤは特徴や性質が1本1本違いますし、メーカーによっても個性があります。

自分の用途に合ったタイヤを選択する際に、まずはメーカー選びから始めてみると楽かもしれませんね。