ロードレーサーのタイヤ交換にチャレンジしてみよう!

タイヤ交換の時期はわかりますか?適正なタイミングできちんと交換できているでしょうか。「パンクするまで...」はいけません。タイヤがすり減るとパンクしやすくなります。だいたい1年~2年に一度は交換が必要と言われています。もちろん新しいタイヤの購入もしなければなりません。今回はそんな「タイヤ交換」のお話です。

ロードレーサーのタイヤ交換時期、寿命

タイヤ交換のタイミングとしては、距離ですと人や乗り方にもよりますがおおよそ3,000kmからが目安となるようです。走行前に目視で必ずチェックを行いましょう。まずはタイヤの摩耗具合です。そして、異物が刺さっていたりしないかを確認することも重要です。刺さったままですと、寿命を迎えるよりはるかに早くパンクなどで走行に障害が生じます。走る前には必ずチェックしておきましょう。また、走行中タイヤの側面をどこかにぶつけたりこすってしまった場合も注意です。ゴム類は水に弱いので、雨の日の走行後などにも注意が必要です。しっかり確認しましょう。
タイヤの寿命は走行距離に加え、使用している期間や保管状況でも大きく変わります。外で保管されている方も多いかと思いますが、紫外線に当たりすぎることはよくありません。紫外線を多く浴びることでゴムが劣化し硬化します。
距離や期間ももちろんですが、目視でチェックした時の状態でしっかり判断しましょう。

ロードレーサーのタイヤ交換、サイズや種類

自転車のタイヤにはW/O(ワイヤード・オン)とH/E(フックド・エッジ)という規格があります。ロードレーサーはW/O 700×25cという表記のものを探して購入します。タイヤの側面に数字が表示されていますので、基本的には交換前と同じサイズを購入しましょう。また、カラータイヤはデザイン性があっても耐久性には少し欠けます。黒いタイヤにはカーボンが入っていますが、カラータイヤには入っていないためで、すり減りやすいと考えておいた方が良いでしょう。
ちなみに価格ですが、もちろん品物によってバラつきがあります。おおよその目安として3000円~4000円のものが耐久性などの兼ね合いで妥当だと言えるでしょう。ブレーキが効きやすいものやスピードが出やすいものなど様々な種類が用意されていますが、あまり安すぎるものは控えた方がいいでしょう。

ロードレーサーのタイヤ交換をしてみよう!①

それでは自分でタイヤ交換をしてみましょう。必要な道具は
・タイヤレバー
・ポンプ
・軍手
・タイヤ(新しいもの)
です。基本的に前輪後輪同じ手順です。後輪を外す手順を想定して説明していきます。
1.軍手をはめ、まずは車軸の脇にあるレバーを掴み、反対側まで倒します。車軸反対側のつまみを固定し、レバーを反時計回りに回せばネジが緩んできます。
2.ホイールを外すため、車軸を取り外します。中にバネが入っています。なくさないように気を付けましょう。
3.次にブレーキを外していきます。Vブレーキの場合、左側のアーチのツメにワイヤーが通る切り込みが入っているため、ブレーキアーチを両側から抑えれば金具を外せます。カンチブレーキも同様の手順でできます。キャリパーブレーキでは、アーチ部分についているレバーを上に上げればブレーキが解除されます。
4.フレームからホイールが外れたら、フレームはディレイラーの反対側を地面に向けて置いておきましょう。(傷をつけないため)
5.タイヤの空気を抜きます。ロードレーサーに使われることの多い仏式バルブの場合、キャップを取り、バルブ頭頂部のネジを緩めて押せば空気が抜けます。

ロードレーサーのタイヤ交換をしてみよう!②

さて、ここからタイヤを外していきます。
6.ホイールからタイヤを外します。タイヤレバーをホイールとタイヤの間に挟み込み、スポーク側まで倒します。(力を入れすぎてタイヤレバーを折らないように注意しましょう)また、この時、タイヤの中のチューブにレバーをを引っ掛けてしまうと、パンクの原因になりますので注意してください。
7.1本目の差し込みに成功したら2本目のレバーを差し込みましょう。2本目を差し込んだら、1本目のレバーをホイールの外周に沿って滑らせます。これでタイヤの片側が外れます。
8.タイヤ・チューブ・ホイールは完全に分離させます。チューブにはバルブに固定用のネジがついているので、あらかじめ取り外しておきましょう。

ロードレーサーのタイヤ交換をしてみよう!③

それでは新しいタイヤをはめていきます。タイヤの表面に進行方向が書いてあるものと書いていないものがありますので必ず確認し、表記のあるものは向きに気を付けてはめていきましょう。
9.まず片面のみはめこみ、中にチューブを入れていきます。チューブはねじれないように注意しましょう。(チューブを入れる時、バルブをホイールの穴にはめ、固定ネジをつけると作業が楽になります)
10.チューブを入れたら、ホイールにはめ込んでいきます。バルブの箇所からはめ込むと良いです。タイヤとホイールの間にチューブが挟まれないように気を付けましょう。
11.しっかりはめ込んだら、空気を入れましょう。

最後はホイールをフレームに戻します。
12.進行方向を間違えないように注意しましょう。後輪の場合、ギアをチェーンに絡めて、鉤爪状になっている場所に差し込みます。
13.次に車軸を差し込みます。この際、ネジ・バネ・ホイール・バネ・ネジ、の順になっているか確認しましょう。バネは山型なので、頭頂部が内側になるようにしてください。
14.ホイールをつけたら、正面からホイールを見てチェックします。シートチューブから見てタイヤがまっすぐなら大丈夫です。
15.レバー反対側のつまみを持ちながらレバーを時計回りに回して、車軸のネジを締めます。締め付けはレバーを上にあげて固定してください。
16.最後にブレーキレバーを元に戻します。外れたままですとブレーキが効かないので注意してください。
これで完了ですが、ついでにブレーキの調整までしっかりやっておきましょう。タイヤ交換をすると、ブレーキのストロークがずれ、片側がホイールにあたってしまうことがあります。プラスドライバーで、ブレーキについている調節ネジを回し、ストロークを調整しましょう。ネジを締めればホイールから離れ、緩めるとブレーキ側に近づきます。

まとめ、ロードレーサーのタイヤ交換

最初に「タイヤの寿命は、その人の乗り方にもよる」とお話ししましたが、消耗品といえど、長持ちさせる工夫もしていくと良いでしょう。例えば保管の状況ですが、屋外よりはやはり室内がおすすめです。ただ、それが難しい場合などには紫外線を防ぐ専用の自転車カバーを使用するなどしましょう。外気にさらさないだけでも随分違います。また、走らなければ擦り減らないか、といえば、長期間放置することも望ましいことではありません。タイヤのゴムは生ものと思って取り扱うように心がけましょう。乗っていないといっても、ひび割れが見られるようになったら交換のサインですし、硬くなってしまってもいけません。よくチェックしましょう。
今回ご紹介した自分で行うタイヤ交換も、それほど難しいものではなく、慣れれば15分~20分程度で作業を終えることができます。一度チャレンジしてみてください。