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ロードバイクの後ろホイールから出るラチェット音とは?

2016.9.26

ロードバイクやその他の自転車に乗って坂道を下っているときなどに、後ろのほうから「カチカチ。。。」と音が聞こえることがありませんか?
この音の正体は、後ろのホイールにあるギアの組み付け部から出ている音で、ラチェット音といいます。

このラチェット音が鳴るのは普通です。
では、このラチェット音が出る理由は、なぜなのかをお伝えします。

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ロードバイクなどのホイールからラチェット音が出る理由

自転車のリアホイールには「フリー」と呼ばれる部分があり、そこから放たれる音を「ラチェット音」と言います。

この音は自転車の種類に関係なく、空回りするような造りになっていれば聞こえます。
ロードバイクの場合は、大きく外側に飛び出しているタイプのフリーから響いてきます。
スポークやタイヤの張りが強いほど、よく響くようです。

そもそもラチェット音とは、後輪が空転することでカラカラという音を立てることです。
前輪にはラチェットが付いていないので、この音は出ません。

ラチェットとは5mm幅の小さな爪のようなもので、ホイールにある歯車のような部分と噛み合って、ホイールを回転させます。
すると、自転車が動くという仕組みになっています。

下り坂を通る際、軽めのギアだと上手く動いてくれないことがありますが、これはスプロケットの回転が優先されているため、ラチェットがホイールと合わさることなく空回りを起こしているからです。

簡単に言うと「ホイールに力は伝わっていないけれど回転はしている」ことで聞こえるのがラチェット音です。

ロードバイクのホイールのラチェット色々

ロードバイクのホイールにはラチェットと呼ばれるパーツが存在していますが、それにはいくつかの種類があります。

・スターラチェット

後輪のハブのラチェット機構のひとつです。
全体的に輪のような円形をしており、断面はノコギリの刃のようにギザギザしています。
それを2枚、バネで押し合わせたラチェットです。

進みたい方向に回転させることで、トルクを伝えます。
反対方向に回すとラチェット音という、空転したとき特有の音を発します。

鋸歯の数は18歯か36歯であることが多く、前者は20度、後者は10度の回転によって噛み合います。
外側には、ボディからハブそのものへとトルクを伝えるためのスプラインが付いています。

もともとはタンデム車のために造られましたが、現在はロードバイクやマウンテンバイク専用のものも開発されています。

・ローラークラッチ
ラチェットではなく、いくつかのローラーか、やや傾いた形をした突起を同じ数だけ組み合わせたものを使用したホイールです。

スプロケットが進行方向に回っていれば、ローラーと突起が噛み合うので、スムーズに動いてくれます。
しかし、逆回転では動きません。

噛み合いやすく、音がほとんど出ないことが特徴です。

ローラークラッチが使われているアリーハブのことを、ローラークラッチフリーハブと呼び、主にマウンテンバイクに用いられます。

ロードバイクのラチェット音は大きい方が良い?

ロードバイクのホイールから大きなラチェット音が聞こえた場合、どう対処すれば良いのでしょうか。

放っておくと寿命を無駄に減らすだけなので、ひとまずグリスを塗りましょう。
メンテナンスをこまめにしているなら、少なめの量で構いません。

グリスアップで音を消すという方法もありますが、ラチェットの動きが鈍くなるという欠点があります。
爪も噛み合わなくなるため、長い目で見ると、結局は寿命を縮ませるだけなのかもしれません。

もともと、ラチェット音が大きくなる造りをしているものも存在します。

カンパニョーロやフルクラムで造られた自転車は大きめの爪を持ち、ラチェットが密閉されておらず、爆音を発することで知られています。
こういうタイプは「そういうものだ」と諦めましょう。

ラチェットにオイルなどを入れれば、多少は緩和されますが、やり過ぎると頻繁に空回りするので、あまりおすすめはしません。

中古でもないのに音が大きいと感じるようなら、それは恐らく、そういう仕様なのだと思われます。
ラチェットが外に出ていれば、グリスアップが使えますが、中に入っているタイプは割り切るしかありません。

ホイールのラチェット音が大きくなったら

ロードバイクのラチェット音の大きさは、どこの会社が造ったホイールなのかによっても変わってきます。

ですが、あまりにも大きすぎる場合は、グリスが切れている可能性もあるので、ホイールのためにも一度様子を確認してください。

後輪の真ん中の、さらに内側にスプロケットというパーツがあります。
それを外し、スプロケットが付いているフリーボディも取ってしまいましょう。

するとラチェットが出てきます。
ここにオイルやグリスを塗ってやります。

こまめな掃除と新品のオイルは、自転車にとって非常に重要なポイントです。
分解すれば手入れがしやすくなりますし、故障しかけている部分も見つけられます。

どんなに品質の良い部品を使っても、メンテナンスを怠っては宝の持ち腐れになります。
面倒臭いと感じても、少しでも長く使いたければ、定期的にメンテナンスをしましょう。

ラチェットには、いくつかの種類があり、そのうちスターラチェットと呼ばれるものは、トラブルに見舞われにくい利点と引き換えに、ラチェット音が大きいという欠点を抱えています。

ラチェットの造りはメーカーによりますが、ほとんどは通常の爪を使ったタイプが多く、スターラチェットはたまに見かける程度です。
ただ、どれが良くてどれが悪いということはありません。

難しいことは考えず、とりあえず点検を怠らないことを目標にしましょう。

ホイールのラチェット音が大きくなったら~別ver~

ロードバイクに乗っていて、だんだんホイールから聞こえてくるラチェット音が大きくなってきたと感じたら、分解してラチェットを見てみましょう。

ハブの両側に六角形の穴が空いているので、そこに5mmのアーレンキーを差し込んだら、反時計回りに回転させます。
かなり固いので、手を滑らせたら怪我をするかもしれませんので、念のため、軍手を付けることをおすすめします。

フリーとは反対側のナットが緩んだことを確認したら、そのまま回し続けて外してしまいましょう。

続いて、同じところに付いているキャップを外します。

まずは、キャップを留めている紐ネジを緩めます。
するとキャップが回せるようになるので取り外します。

あとはフリーボディを引き抜いてしまえば、ラチェットが出てきます。
もし、黒くドロドロしたもの(劣化したグリスです)が付着していたら、クリーナーを直接吹きかけるか、キムワイプにクリーナーを染み込ませて拭き取りましょう。

汚れを全て取り除いたら、グリスを塗り直します。

最後は、先ほどパーツを取り外した手順とは逆の順番で、組み直してやれば終わりになります。

ホイールのラチェット音を静かにしたい人に

ロードバイクのホイールから聞こえるラチェット音を少しでも抑えたい人は、グリスを塗るのが最も手軽にできる対処法だと思われます。
そこでおすすめなのが、ベースグリスです。

これは住鉱潤滑剤株式会社とアクションスポーツが、お互いの技術を駆使しながら生み出したものです。
パリ・ダカールラリーを始めとする、数多くのレースで使用され、そのどれからも高い評価を得ています。

ハブのラチェットの造りと滑らかさに目を付け、リチウムコンプレックスを用いたことで、その場の環境や気温の高低に関係なく、性能は落とさないという特徴を持っています。

また、有機モリブデンを混ぜ込むことで、摩擦によるすり減りも、ある程度減らしてくれます。

もともと高かった滑らかさを、さらに向上させ、耐荷重性にも長けています。

もちろん、ベアリングなどのことも考えられているので、耐ゴム性能も良好です。
ラチェットが固定しないように、粘り気についても調整されています。

これらの要素が合わさることで、エネルギーをスムーズに送り届けられるだけではなく、ラチェットの動きに負荷も掛からないという、非常に高性能のグリスが誕生しました。

ロードバイクの後ろホイールから出るラチェット音とは? まとめ

長いこと同じ自転車にノーメンテで乗っていたら、ラチェット音が大きくなってきたのを思い出しました。

結構いじるのには勇気が必要だったりするので、無理せず専門家に任せることも大切だと思います。

自分で行う人は、いらないもので練習してから行うことも視野にいれてみてください。

 - ホイール スポーク, 自転車全般