自転車が音鳴りする?原因は前輪ブレーキ?後輪ブレーキ?

自転車に乗っていて、嫌な音がする、奇妙な音がするなんてことはありませんか?
それは、ブレーキが原因かもしれません。
ブレーキといっても、前輪ブレーキ・後輪ブレーキがあり、種類もいくつかあるのです。今回は、ブレーキによる音鳴りの原因・改善方法をご紹介したいと思います!

自転車の音鳴りの原因は前輪ブレーキ?後輪ブレーキ?

自転車のブレーキ音がうるさいときってありますよね?
メンテナンス不足によるところが多いので、しっかりと自転車をメンテナンスしておきましょう。

また、メンテナンスを行う前に、自転車の掃除もしておくと心地良く使えますので、ぜひやっておきましょう。

《メンテナンス前に》

・準備

修理するにあたり、汚れても良い服や軍手や手袋を準備しておきましょう。
これなら、汚れてしまっても安心です。

・定期的な掃除とチェック

修理に合わせて自転車を水洗いしましょう。
スポンジは100円ショップ等の物で良いです。
細かい所は、濡れ雑巾で拭いていきます。

拭き終わったら、ワックス(鏡面ワックス)を塗り、最後に乾いた雑巾で全体を拭けば、おしまいです。

また、自転車の空気圧のチェックもしておきましょう。
ママチャリなら3ヶ月に1回は見といたほうが良いです。

また、1年に1回は、虫ゴムの交換をしておきましょう。
虫ゴムが原因で空気が抜けているのを、パンクと勘違いをして自転車屋さんに持っていくのは、労力の無駄になってしまいます。

《ブレーキ音の修理》

前輪ブレーキ、後輪ブレーキ、どちらの音がうるさく鳴っているのかを調べましょう。
これは実際に乗ってみれば、すぐにわかります。

念のため、車の通りが少ないところなど、安全な場所で行いましょう。
スピードの出しすぎにも注意しましょう。

うるさくなっているのが前輪・後輪どちらかわかったら、実際に修理をしていきましょう。

前輪ブレーキ・後輪ブレーキには種類がある?

修理の前に、ブレーキについて知っておく必要があります。
後輪ブレーキには、様々の種類と特徴があります。

《パーツ数が少なくメンテナンスのしやすいブレーキ》

・リムブレーキ

ホイールのリムをシューで挟むブレーキで、ハブブレーキよりも制動力が高いです。
種類が豊富なため、同じものに買い換えやすいです。

制動力は、シューを締め付ける力とホイールの半径によって決まるので、制動力が高いですが、シューやリムが泥で汚れたりすると一気にその力は落ちます。

《雨水やぬかるみに強いブレーキ》

・ディスクブレーキ(マウンテンバイクなどに使用)

ローターをホイールやシャフトに取り付けて、それをブレーキパッドで両側から挟み込む仕組みです。
ただし、リムブレーキより制動力は弱く、重いのが欠点です。

・サーボブレーキ

ドラムブレーキの一種で、ブレーキ摩擦面がドラム内側にあります。
ブレーキドラムの内側から、頑丈なブレーキシューによって押さえつけ、うるさい高音も出にくいです。

・ローラーブレーキ

シティサイクルに使用されている、密閉型ブレーキです。

ハブにドラムがついており、そのドラムの内側においてブレーキシューを押し付けます。
サーボ効果が低いためブレーキ力は弱く、ユニットは重いですが、静音性は高いです。

《マイナーなブレーキ》

・バンドブレーキ

車輪のハブにねじ込まれたドラムの周りを、バンドで締め付ける仕組みです。
ゴムが硬化するとブレーキ力が弱くなる上に、ブレーキ音が酷くうるさいため、現在ではローラーブレーキが主流となっています。

自転車の音鳴りの原因を突き止めよう!

一般的な自転車には、大抵、リムブレーキが採用されています。

リムブレーキは、ホイールのリムが、ゴム製のシューによって挟み込まれ、ブレーキがかかります。
よって、後輪ブレーキが音が鳴っている場合は、このリムかシューに原因があると考えられます。

そして、その判別方法は購入時期でわかります。
まだ、買ったばかりならば、シューに原因があります。

というのも、新品のシューは新しいがために、音が出やすいのです。
よって、しばらく使ってみて自転車を慣らしましょう。

また、軽い手入れでも、十分直すことも可能です。

もし、長期間たった自転車ならば、シューの劣化によって、シューの固定器具とリムとの接触が原因と思われます。

この場合は、自転車屋さんに持っていって修理をしたほうが良いでしょう。
自分でシューを交換することもできますが、ブレーキの効きめにも関係してくるので、安全を考えて持っていったほうが無難です。

ちなみに、リムブレーキではなく、ローラーブレーキを使っているのであれば、シューの交換の必要はありません。

専用のグリスをブレーキの小穴に入れるだけで解消できます。

前輪ブレーキも後輪ブレーキもお手軽な手入れが必要

自転車の前輪・後輪ブレーキは共にお手入れが必要です。
といっても簡単にお手入れはできます。

《リムのお手入れ》

自転車を使っていると、黒い汚れや削りカスがこびりついて、汚れやカスが沢山あると、うるさい音が鳴る原因となります。
よって、汚れやカスをしっかり落とす必要があります。

軽度ならば、台所用洗剤ですぐ落ちます。
そうでないなら、クレンザーで擦るか、100円ショップで売っている砂消しゴムなどで落としましょう。

ちなみに、洗剤を使わない白いスポンジでは落ちは悪く、スポンジがボロボロと崩れてしまいますので、オススメしません。

《シューのお手入れ》

ブレーキを使っていると、シューの表面が硬くなったり、道にある砂や金属が刺さってしまっていたりします。

そのため、シューを取り外して硬くなった部分をやすりで削ったり、砂や金属をピンセットで取り除く必要があります。

取り除く方法は、ブレーキとシューを固定しているねじを、レンジなどで緩めて外します。
このとき、外したナットは無くさないようにしてください。

そして、リムにあたっている部分を綺麗にしましょう。

作業が終わったら、元に戻して、ブレーキのチェックをしてください。
このとき、スピードは上げず、ゆっくり試しましょう。

シューのお手入れは自分でもできますが、工具が必要です。
ないならば、潔く自転車屋さんに持っていきましょう。

その方が、工具を買うより安く済みます。

前輪ブレーキも後輪ブレーキも新品で音鳴りすることがある?!

自転車の音がうるさい原因は、色々とあります。

例えば、何年も使っている自転車の場合は、リムが減っていることで発生します。
また、ブレーキシューに金属片などが入り込んでしまい、それがリムを削って、音となっていたりもします。

他にも、リムとシューの相性の問題、接触角度(トーイン・トーアウト)の問題だったりします。

前述しましたが、買ったばかりの自転車の音鳴りは、決して珍しいことではありません。
前輪・後輪ブレーキ関係なく、新品であるがために鳴ってしまう現象なのです。

リムやブレーキシューが綺麗すぎることが原因で、リム面が滑っている状態なのです。
むしろ、この場合の音鳴りはブレーキが効いている証拠でもあります。

この音を取り除いたせいで、ブレーキ力が弱くなるということもあります。

なので、そこまで神経質にはならず、少し自転車に乗って慣らしてみましょう。
そうすれば、ブレーキシューの表面が削れて、自然と音はなくなります。

自転車の音鳴りは、必ずしもブレーキが原因とは限らない?!

ここまで自転車の音鳴りの原因は、前輪や後輪ブレーキによるものとご紹介してきました。
しかし、音の原因は、必ずしもブレーキだけとは限りません。

どこか故障している所があるかもしれません。

下記の例のうち、下の項目ほど危険度が増します。
問題があるなら、自転車屋さんに持っていって、早めに修理をしましょう。

・ペダリング中に擦れたような音がする

→他人に乗ってもらいましょう。
自分だけならば、靴がクランクに当たったり、キーホルダーの揺れ音などが考えられます。
この場合、部品に異常はないでしょう。

・ペダルを踏むと、きしむような音がする

→グリスを塗ってみましょう。
ボトムブラケットや軸受けが、傷んでいる可能性があります。

・変速時にジャラジャラ音がする

→変速ワイヤー・リアエンド・チェーン・スプロケット・変速レバーをチェックしましょう。
部品の限界や変形、もしくは固定が上手くされていないものと考えられます。

・強くペダルを踏むと空転してしまう

→すぐに修理へ出しましょう!
チェーン・スプロケット・前ギアに問題があり、横転の危険もあります。

・空走中に擦れてしまう

→早めのタイヤ交換をしましょう!
ホイールやタイヤに問題があり、シューがリムに当っていると考えられます。

・空走中のバキバキ音・ピキピキ音

→すぐに修理へ出しましょう!
ハブやフレームが破損しており、この状態で乗るのは危険です。

ブレーキの種類を把握して、適切な処置をしよう!

今回は、ブレーキの音鳴りについて詳しくご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?

ブレーキひとつでも、さまざまな種類があり、対処法もさまざまあるとわかりますね。

適切な処置を行えば、ブレーキを交換しなくても大丈夫!なんてこともあるかもしれません。
しっかりとした処置を行い、快適に自転車に乗りましょう!