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soraのstiでワイヤーの取り回しが変わったことによる影響

2017.11.10

シマノのロードバイク用コンポ「sora」は、2016年にR3000番にリニューアルされました。

いくつかの注目点がある中で、stiレバーのワイヤーの取り回しが変更になった点は、派手さはないですが、見逃せないポイントです。

そこで今回は、新型soraの検証をしていきます。

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soraのstiレバーが上級者仕様に…

「sora(ソラ)」はシマノのロードバイク用コンポでは、上から5番目のグレードです。

リア9速のコンポで、完成車では10万円以下のエントリーモデルに搭載されていることが多いです。

また、フラットバー用のブレーキレバーやシフターもあるので、クロスバイクに搭載されていることも少なくありません。

エントリーモデルではありますが、上位グレードの技術を多く踏襲しており、ロードバイクの性能を引き出すのには、全く問題のない優秀なコンポです。

9速になってから2017年で10年経過しましたが、その間にリニューアルをされ、着実にグレードアップされています。

ただ、stiレバーに関しては、上位モデルに近付けるがゆえに、エントリーモデルとしての「優しさ」が薄れてきている印象です。

リアであれば、シフトアップのボタンがブラケット上部に付いていた通称「親指シフト」。

また、ひと目で今何速に入っているかが分かる「オプティカルギアディスプレー」などは、好評であったと聞いています。

しかし、共に現行のR3000番では、廃止されています。

ワイヤーの取り回しが、ハンドル内蔵になったことは評価されていますが、エントリーグレードゆえの扱いやすさも、残してほしかったところです。

soraはツーリング用コンポ!stiのワイヤーが外装式だったわけ

soraが、今でもエントリーグレードの位置付けになっているのには、開発当時のコンセプトが大きく関係しています。

シマノのロードバイク用コンポは、「ロードレース用」「レース仕様ではないドロップハンドル用」「フラットバー用」の3種類でスタートしました。

この中でsoraは、ランドナーなどのツーリング車タイプに採用されたコンポでした。

そのため、レース用のコンポに比べれば、変速段数が少なめです。

また、ツーリングで究極のスピードが求められないことから、下ハンを握ることがあまりないという想定で、stiも親指シフトになっていました。

長い間ワイヤーがハンドル内蔵ではなかったのも、シビアなハンドリングを必要としない、ツーリングモデルの位置付けが関係していると聞いています。

そのため、レベルが低いからエントリーモデルというのは、個人的には間違った認識だと考えています。

元々想定されている用途のために、上位グレードとは仕様が違うと考えても良いでしょう。

ワイヤーの取り回し変更でsoraのフロントギアに革命が!

soraの開発経緯や歴史を簡単に振り返ってみましたが、ここからは現行のR3000番を詳しく確認してみます。

まず、何と言っても評価が高いのは、フロントディレイラーです。

これに関しては、上位のティアグラ・105を飛び越え、アルテグラ並みのスムーズさなのではないか、との声も上がっているほどです。

上位モデル同様に、アームが長くなったことで、変速に余計な負荷が掛からなくなったと言います。

また、反応が良くなっているので、stiレバーを動かすアクションが少なくて済みます。

さらに、ワイヤーの取り回しが、このR3000番から新たに採用されたものになっています。

soraよりも上のグレードのフロントディレイラーでは、シフトワイヤーをピンと固定ボルトの間に通しています。

しかし、R3000はピンの上からワイヤーを回し、下に引っ張っぱります。

ピンの上から金属のプレートを取り付け、ワイヤーを挟み込むようにして、ボルトで固定しています。

この方法によって、驚くほど変速性能が上がっています。

ネットに上がっている変速の実験動画を見ましたが、驚くほど静かで、スムーズにギアチェンジされていることが分かります。

これだけでもR3000を換装する価値がありますが、シマノ曰く、旧モデルのstiレバーとの互換性がないとのことなので、stiレバーも同時に交換することになります。

stiのワイヤーが触角ではなくなった

stiは、シフト・ブレーキ一体型レバーなので、ワイヤーも同じ位置から左右2本ずつ出てきます。

今までのsoraのワイヤーは、アウターワイヤーと呼ばれる樹脂製の太いチューブが、レバーの横から飛び出していました。

これが昆虫の触角に似ていることから、触角付きレバーなんて言われ方もしていました。

この取り回しが、R3000番から上位モデルと同じ、ハンドルに中通しができるようになりました。
これによって、アウターをバーテープで固定できるようになり、ハンドリングが軽くなります。

また、stiレバーのフィーリングが良くなるので、軽いタッチでブレーキングや変速が行えるようになりました。

見た目のごちゃつき感もなくなり、機能面だけでなく、高級感が出るハンドル周りになるのが良いですね。

その後、ひとつ下のグレードであるクラリスも、触角タイプではなくなりましたので、ほぼすべてのモデルがハンドル内蔵式となりました。

フロント変速が気になるならsoraを導入

soraのR3000番はstiレバーのワイヤーの取り回しの改善と、フロントディレイラーの機能アップということで、フロント変速のグレードアップが著しいです。

それに加えて、クランクが、これも上位モデル同様「4アームクランク」になりました。

これに関しては、チェーンリング側の剛性を強くして、支えるアーム側を1本抜いて、軽量化を図ったというものです。

見た目にも高級感があり、個人的な受け取り方ですが、上位モデルと遜色ない使用感があります。
(あくまでも見た目の話です)

stiレバー・フロントディレイラー・クランクセットと、フロントギアに特化したようなモデルチェンジになってます。

もちろん、それだけを意識したわけではないでしょうが、換装を考えたときには、やりやすい仕様になっているといえます。

ドロップハンドル化にsoraを

soraはフラットバー用のレバー類もあり、クロスバイクやミニベロのコンポとしても採用されています。

しかし、stiレバーのワイヤーがハンドル内蔵式になり、フロントディレイラーがレベルアップしたとなると、ドロップハンドル化の主力コンポとしても採用できそうです。

ハンドルの形状を変えるという一大イベントの中で、ハンドルの取り回しは重要なポイントです。

また、クロスバイクはフロント3速が多いですが、soraは3速用のアイテムが揃っていますので、3×9速のクロスにはもってこいです。

特に先述したように、新soraのR3000番台はフロントディレイラーが秀逸なので、変速のスムーズさには驚かれると思います。

ドロップハンドル化に伴う注意点は、現在のクランクがシマノ製以外だとすると、BB(ボトムブラケット)の交換も必要になります。

また、ブレーキがVブレーキだと、stiレバーでは操作できないので、ブレーキの交換も必要です。

Vブレーキの台座を、そのまま活かして取り付けるなら、カンチブレーキがstiレバーに対応しているのでおすすめです。

soraの活躍する場は多い

今回は、シマノのロードバイク用コンポ「sora」を取り上げてみました。

様々な改良点があり、着実にグレードアップしている印象でした。

stiレバーがどんどん上級者向けになっていくのは、個人的に少しさびしい気もしますが、改悪ではないので、ご安心ください。

貴重な9速コンポとして、ロードバイク以外にも活躍の場を広げていきそうです。

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