こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
「giantのクロスバイク買ったんだけど、カゴって付けられるの?」っていう質問をいただきました。
正直な話、ここだけの話ですよ。
前カゴってあると便利ですよね。
そんなわけで、今回はクロスバイクと前カゴのおはなしを。
実はクロスバイクでもカゴは付けられる!
大きい声で話すと、ちょっと恥ずかしいかもしれないですけどね。
ええ、今日は内緒のお話なんですよ。
前カゴの話ですよ。
「は?スポーツ自転車に前カゴなんて邪道だろ?!そんなことは許さない!!」
そういう人は読んじゃダメです。
前カゴが欲しい、あなただけ読んでくださいませ。
実はですね、そんなこそこそ声で話す必要はなく。
「通勤で使えて、帰りに妻からのお使いで牛乳を買って帰るのに、前カゴがあると便利だなぁ」
と、思いながら通勤してるお父さんって、少なからずいるんですよね。
別に妻からのお使いに限らず、一人暮らしの人だってビールをまとめ買いして、それを詰めるだけのカゴが欲しいって思ったことのある人は、少なからずいますよね。
そんなときに、ママチャリが横を通り過ぎるわけです。
前カゴにスーパーの袋×2、左右のハンドルにティッシュペーパー、トイレットペーパー。
「うおっ、ママチャリって改めてすげぇ!!」
そんなこと思ったことはありませんか?
あ、僕だけですか?
まあ、良いです。
何にせよ、日々の足として使うことも多いクロスバイク。
コスパの良いgiantのクロスバイク。
前カゴがあると便利なことって、少なからずありますよね。
giantのクロスバイクでもカゴは付けられる!
実はですね、クロスバイクだって、前カゴは付けられるんですよ。
giantでも、それ以外のメーカーでも。
何だったら、ロードバイクにだって付けられるんです。
具体的にメーカー名まで示しながら、付ける方法をご教授しましょう。
【方法1】リクセンカウルのおしゃれな前カゴ
まず、一番手に出るのはリクセンカウルという、たしかドイツのメーカーです。
もしかすると、オランダかもしれませんが、違っていても許してください。
ひと口に言えば、おしゃれに見えるヨーロッパでも、前カゴがあれば便利だなって感じる人はいるわけです。
しかし、ヨーロッパの方には、いわゆるママチャリ、軽快車というものはありません。
荷物をがっちり積む実用車と、クロスバイクより少し重い、クロスバイクっぽい自転車。
これに付けられる前カゴを出しているメーカーが、リクセンカウルです。
少しお値段は高くて、1.5万円くらいした覚えがありますが、おしゃれです。
ワンタッチでカゴだけ着脱できます。
原理としては、ハンドルに前カゴを取り付けるための部品を付けます。
その部品と前カゴが、ワンタッチで着脱できるという仕組みです。
日本のママチャリほど重い荷物は積めませんが、割とあれこれ積めます。
giantのクロスバイクでもカゴは付けられる!②
【方法2】ちょっともっさりするけれどトピーク
「リクセンカウルはおしゃれで良いけれど、前カゴとしては値段が高過ぎるわ。5,000円くらいまでで抑えたいわ」
大丈夫です。
そんなときのためのトピーク先生です。
トピーク先生も、確かドイツのメーカーですが、とにかく質実剛健、お手頃プライス。
ロードバイクで使う部品なんかも作っています。
トピークの製品は少々デザインが無骨ではあるものの、その質実剛健さとリーズナブルさで、ロードバイク乗りからも一定の評価を受けています。
そんなトピーク先生の前カゴは、ほぼすべてのカゴを前カゴとして、付けられるというシステムです。
やはり、リクセンカウルと同じ仕組みで、ハンドルにアダプタを取り付け、そこにワンタッチで着脱できるカゴを付けます。
トピーク先生の優秀な点は、専用のカゴだけにしなかったことと、リーズナブルなお値段です。
カゴとワンタッチの部品のセットの価格でも、なんと5,000円以下です。
giantと同じく、コスパの良いメーカーです。
セットのカゴだと無骨だなと思ったなら、ちょっとデザイン性のあるカゴを選んで、Fixer3&アダプターセットを買えばOKなのです。
数本のネジを締めれば、ただのママチャリ用のカゴも、ハンドルにワンタッチで着脱できるようになるんです。
giantのクロスバイクに付けるカゴは前にこだわる必要なし!
【方法3】giantのクロスバイクのカゴは、前じゃなくてもいい
1と2で、ご紹介したハンドルに取り付ける方法は高速で走ると、重いハンドルは危険だったりと、デメリットもあります。
ハンドルに荷重が掛かるのは、あまり嬉しくありませんよね。
そこでですね。
もっと重いもの、何だったら2リットルのお茶10本くらい積める方法として、後ろカゴが出てくるわけです。
後ろにキャリア(荷台)を付けてあげて、そこにカゴを付けるわけです。
カゴだとダサいなら、あるいは旅人みたいにサイドバッグを付ければ良いのです。
ちなみに、僕がアルゼンチンでテントを積んで、長い無人地帯パタゴニアを走ったときには、街を出るときの荷物の重量は、だいたい30kg程度でした。
水10リットル弱に食料3日分、テントやクッカー、着替えの服、内田百閒先生の小説3冊、薬にパスポートに、あれやこれや生きるための道具。
もちろん、スポーツ系のツーリング車でした。
そこで仲良くなったチャリ仲間は、50kg近い荷物を積んで走っていました。
彼は無駄な荷物が多すぎたのですが、旅のテーマが修行だったので、ふむ、なるほどと。
重いほど良いらしいです。
その気になれば、クロスバイクなどの頑丈なフレームであれば、30kgくらいは荷物を積めます。
30kg以上のフル装備の場合は、リアのサイドバッグ左右とフロントのサイドバッグ左右に、ハンドルバッグ、リアの荷台の上に予備のリュックサック。
(途中でキャリアやバッグが折れれば、最低限の荷物を背負ってなんとか出発しないといけませんし、市街地の観光のときにも重宝します)
そう、サイドバッグを付ければ、中型ザック程度の荷物は、自転車でも運搬可能なんです。
クロスバイクに取り付けられるカゴはさまざま
giantのクロスバイクに取り付けられるキャリアも、サイドバッグもピンキリです。
アルゼンチンを走るなら、2万円のキャリアに、左右セットで2万円するサイドバッグをおすすめします。
路面も悪く町の距離が長いので、2泊以上の無人地帯での野宿の可能性があるからです。
まず、オルトリーブのサイドバッグをおすすめします。
キャリアは、ニットーかTUBUS辺りが、日本で手に入れやすいでしょう。
特にTUBUSは、オルトリーブと同じ問屋さんが扱っているので、オルトリーブが買えるところなら、手に入る可能性は高いです。
さほど重い物を積まないというなら、BASILあたりの5,000~10,000円くらいのものが良いでしょう。
サイドバッグのメリットは、重心が下がるということもあります。
高い位置に重い物を積むと、車体がふらふらしやすいです。
クロスバイクにカゴを付けるデメリット
giantに限らず車種にもよりますが、ロードバイクと違い、クロスバイクとは割とライフスタイルの中でいくらかの荷物も積みつつ、街中を快適に走るために生み出された車体です。
街乗りのときに、前カゴがあると便利ですよね、
しかし、カゴを付けるのが嫌いな人が多いです。
自転車屋さんも、あまりすすめません。
デメリットがあるからですね。
①ハンドルが重くなって、ふらふらすると危険ということ
②見た目がかっこ悪くなってしまうこと
①の、ハンドルが重くなってしまって危険というのは、注意が必要です。
特に高速で走行したいという人は、ほんの一瞬のハンドルミスが事故にもつながりかねません。
ですから、重い荷物をしょっちゅう積もうという人は、リアキャリアを付けてサイドバッグに積むという形が間違いありません。
ルックスとしても、何だかおしゃれな感じもありますしね。
カゴを付けるなら、前より後ろです。
まとめ「優しくて理解のある自転車屋さんなら」
オルトリーブ、リクセンカウル、トピーク辺りをご紹介しました。
それ以外にも、Black BurnやChromeなどもサイドバッグを出していますが、サイドバッグに関していえば、防水性と耐久性ならオルトリーブ、値段と手に入りやすさで言えばBASILでしょう。
旅の途中で、サイドバッグを付けるパーツが壊れた場合は、タイラップなどで麻袋を固定するというのもひとつの手です。
海外ではしていませんが、日本国内の場合には、何度かしたこともあります。
クロスバイクの前カゴ、変な奴だなと思われようが、あなたの自転車はあなたの好きなようにカスタムして良いのです。
前カゴが必要であれば、ぜひ遠慮などせず、自転車屋さんに相談してみると良いでしょう。